今年の春のジャンプは「春のジャンまつり」と題して、大攻勢を仕掛けてきました。17号の「僕のヒーローアカデミア」の巻頭カラーから始まって、
18号から21・22合併号まで「暗殺教室」の番外編が!
19号と20号では2号連続で高橋和希先生の「遊戯王」の特別編が!
20号ではまさかまさかの「HUNTER×HUNTER」連載復活!
21・22合併号には「NARUTO」の外伝が!
そして23号からはナルトの息子が主役を務める「BORUTO」が月イチ連載でスタート!
更に17号から21・22合併号まで連載作品の番外編も掲載されます。いやホント何この総攻撃っぷり。
あ、「遊戯王」や「NARUTO」など過去の遺産に頼っているだけという人は最近のジャンプを読んでない人なので無視しましょう。今のジャンプは新人もベテランも頑張っているんですよ。実は新たな黄金期なのかも?
ハイキュー!! ★★★★
TVアニメ第3期、制作決定! アニメは白鳥沢戦までやるのか。「黒子のバスケ」のように原作が完結するまで続いてほしいけど、原作はまだまだ続きそうから難しいかな。
狡猾な戸美の作戦に嵌っていく音駒。審判や観客の心理を操り、自分達に有利な空気を作り出している。卑怯なやり方だと言いたくなるけど、この何が何でも勝つという執念は見習うべきでしょう。今の日本のスポーツ選手のほとんどが海外で苦戦しているのは、こういう執念が足りないからじゃないかな。正々堂々と戦って、負けても褒められるのは学生の内だけです。
それに戸美は卑怯なだけのチームじゃない。まともに戦っても音駒とほぼ互角で、同じタイプのチームだから音駒の戦い方も見抜かれている。しかしリエーフの覚醒については完全に予想外だったでしょう。長く眠っていた巨人が遂に目を醒ましてくれました。会場の空気を変える一撃、これを待っていたんですよ。さあ、ここから怒涛の反撃開始だ!
僕のヒーローアカデミア ★★★
敵連合に爆豪を連れ去られた上、こちらの被害は甚大。死者こそ出さなかったけど、怪我人は今までの事件で一番多い。自他ともに認める雄英の完全敗北ですが、ここで止まっていたらヒーローは名乗れません。苦しい時こそ最大のチャンスなのはヒーローもののお約束ですし。
敵のアジトを突き止めたオールマイト、久しぶりの実戦参加ですか。これは心強い…と言いたいけど、出久も来そうなのが気になるなあ。爆豪を助けたいのは分かるし、切島の気持ちも汲み取ってあげたいけど、敵連合がアジトでのんびりしているとは思えない。必ず罠を張って待ち構えている筈です。ああ、嫌な予感がひしひしと。
ONE PIECE ★★★
「あれ? ログポースが示す航路を辿っていけばラフテルに着けるんじゃないの?」という疑問にはちゃんとした答えが用意されていました。しかしゴール直前で冒険のやり直しを要求されるとは難易度高いな。昔のゲームで同じような仕様だった「魔界村」シリーズを思い出しました。
白ひげ海賊団の残党は黒ひげと戦っていたのか。そして惨敗した、と。それでもマルコは強いし、他の隊長達も協力してくれたら心強い限り。ルフィ達がサンジを取り戻して帰って来たら、もう仲間になっててくれないかなあ。その方が楽だし(笑)。
それではサンジを取り返しに出発!…の前にジャックとの強制戦闘イベントが発生しました。更にその前に恒例になっている休載イベントも(涙)。まあ次々号では巻頭カラーだし、映画の制作も大詰めだそうだから仕方ないか。でも読者は毎週この漫画が読みたいので、休載ばかりなのは勘弁して下さい、いやホントマジで。
食戟のソーマ ★★★
センターカラー。
緑色の層の正体はほうれん草とシーズニングスパイスを練り込んだクレープでした。なるほどねえ。スパイスを使いこなして自分に勝ったアキラを倒す為、自分もスパイスについて学んだのか。カレー店への研修は絶好の機会でしたね。更なる成長を遂げて大勝利した黒木場、お見事でした。彼も立派な創真のライバルです。
鳴り物入りで登場しながら1年生に負けた連たろ先輩、薊から怒られるだろうなあと思ったら、いきなりご本人が登場。この場で連たろを叱責するのか、それとも「気にする事はない」と励ますのか。まだまだ腹の底が読めないキャラです。
ブラッククローバー ★★★
どんな魔法も無効化するアスタの反魔法は尋問にも役立ちます。これは敵にとっては厄介極まりないですね。下っ端はともかく幹部が捕まったら、貴重な情報が駄々漏れになってしまう。白夜の魔眼にとっては魔法帝より怖い存在になるかも。アスタの株急上昇ですね。狙われる確率も上がったけど。
魔法騎士団の団長、全員集合。相変わらず恋する乙女状態のシャーロットを筆頭に、なかなかの個性派揃い。ツッコミどころ満載な連中が揃っているからなのか、ヤミ団長が活き活きとしてますね。一方で怪しさ大爆発なヴァンジャンスには、彼の疑いを晴らすような事を言ってる。何気に場を上手く纏めてますよ。本人はそんな気無いだろうけど。
以前より騎士団の中に裏切り者が居ると言われてましたが、いよいよその正体が判明する? 意外な人物なのか、それとも以前から疑われていた人物なのか。どちらにしても白夜の魔眼を追い詰める為には、この裏切り者は何としても抑えなければならない。しかし相手も大人しく捕まってはくれないでしょう。次回、団長同士の激闘開始か?
ワールドトリガー ★★★
ガロプラはまだ諦めていないのか。しかし貰ったトリオン兵はかなりの数を失ったようだし、隊長のトリガーが壊されるなど被害は甚大。それにボーダーとまともに戦っても勝てない事は今回の失敗で分かった筈です。となると次は搦手で来るでしょうね。プロの軍人達がどんな作戦を立てるのか、興味あります。
再び始まったランク戦、香取隊と柿崎隊は飛び抜けて強力な戦士は居ないみたいだけど、香取隊は二期連続でB級上位を保ってきた古強者だし、柿崎隊は慎重な戦い方を得意としており、どちらも侮れない相手です。しかし玉狛第二も以前とは違う。ここは見事に勝利して、ヒュースが「この隊になら入っても良い」と思わせてほしい。
暗殺教室 ★★★★★
センターカラーで最終回。星はこの作品そのものの評価です。
卒業した生徒達は、それぞれ頑張っていた。世界を変えるような功績を上げた者もいれば、地味に下積みをしている者、これから大きく羽ばたこうとしている者もいる。それぞれのペースで歩んでいるけど、彼らが辿り着くゴールは全て栄光と幸福に満ちたものである筈です。だって殺せんせーが見据えていたゴールですから。
渚と茅野はまだくっついてないのか。非常に残念だけど、渚の暗殺者としての力は衰えていないようで一安心。不良生徒の「殺すぞ」なんて陳腐な脅し、実際に多くの修羅場を掻い潜り、恩師を殺した渚にとっては勇気を与えるエールにしかなりません。格が違いますね。背が伸びなくても心は大きく成長した渚、殺せんせーをも超える立派な教師になるでしょう。
まだ番外編があるけど総評。異形の教師に生徒全員が銃を向けるというとんでもない絵から始まったこの漫画、「ネウロ」という怪作を生み出した松井先生の実力を十二分に発揮した名作になりました。殺せんせーという秀逸すぎるキャラを中心に、生徒達だけでなく敵も味方も成長させて話を盛り上げ、最後の最後まで読者を楽しませてくれました。茅野と殺せんせーの正体に驚かされた事は永遠に忘れないでしょう。
二作目のジンクスを見事に跳ね返した松井先生、四年間お疲れ様でした。次の作品も恐らくジャンプでしょうね。ジャンプらしからぬようで実は立派な少年漫画を描いてくれる先生の新しい挑戦、楽しみにしています。もちろん番外編も楽しませてもらいます。
火ノ丸相撲 ★★★
監督として優秀なのは間違いないけど、ここ最近はどうも冴えてなかった桐仁。火ノ丸や部員達の勝利を信じて祈る一方で、自分も相撲を取りたいという未練を燻らせていた。その迷いが監督としての指揮を乱れさせていたのかもしれませんね。
だけど今回の事で吹っ切れたようです。20秒しか戦えないというのは普通の格闘技なら致命傷みたいな欠点ですが、僅か数秒で終わる事も多い相撲なら何とかなるでしょう。これで選手層の薄さというダチ高の弱点もカバー出来るし、ここまで公式戦に出ていない桐仁のデータは誰も持っていないから情報戦でも有利になる。これでダチ高の準備は整いました。火ノ丸と合流して、さあ全国だ!
左門くんはサモナー ★★★
悪魔を召喚して操る召喚術士に対して、悪魔祓いを行う祓魔士。左門のライバルになりそうな新キャラが登場しました。見た目はカッコいいけど、どうせネビロスみたいにギャグキャラになるんだろうなあと思ったら、最後までシリアスでした。意外だ。本物のライバルキャラになるのかな? いや、次回で一気に下手れるのでしょう。左門を相手にクールさを保っていられるキャラなんて、ジャンプ全体を見回してもいませんから。
悪魔から解放された天使ヶ原さんでしたが、ブーやんの涙とアンリさんへの厳しい仕打ちが彼女を怒らせました。左門に「よしきた」と答えた時の彼女の表情はベリーグッド。悪魔との友情に燃える左門といい、今回は割とマジな空気でした。祓君、この2人に土下座する用意をした方が良いですよ。あとネビロスと不幸キャラコンビを結成する準備も(笑)。
ゆらぎ荘の幽奈さん ★★★
センターカラー。カラー表紙でお尻丸出しとは、青少年の心をとことん惑わせますねえ。結構結構。
温泉レジャーランドに来たコガラシと幽奈。幽奈の未練を探る為でしたが、これってデートじゃね?と互いを意識しまくって、お約束のようにドジ連発。実に正しいラブコメですね。お色気サービスも盛り沢山なところも正しい。これぞ王道、だから良し!
幽奈の姿は一般人には見えないから、コガラシが変人扱いされてしまう。これは地味にキツいな。でもそんな彼だからこそ幽奈は信頼しているし、「また一緒に来たい」と言うまで楽しんだのでしょう。コガラシと幽奈の絆が深まったようで何よりだけど、お別れの時が来たら2人はどうするのかな。いや、今回はセンターカラーだったし、次期での打ち切りは免れた筈……ですよね? 多分。
ものの歩 ★★★
同じ「将棋の天才」でも、奨励会入りする者達と入れなかった者達の間には大きな差がある。それは事実だし、まだまだ未熟で愚直な信歩に奨励会に入れる程の才能があるかどうかは分かりません。現時点では部長の言うとおり、信歩は奨励会には入れないでしょう。
だけど信歩は見てきた。怪物と言われる天才達も必死に努力し、泣いたり笑ったり苦しんでいた事を。そんな彼らが自分を鍛え、信じてくれたのならば負ける訳にはいかないし、夢を諦める訳にもいかない。もう信歩の夢は彼1人のものではない。誰に否定されても揺るがないし、諦めないでしょう。この愚直さこそ信歩の最大の武器なのです。
竜胆と蒼馬、この2人も決着をつける時が来ました。将棋を「遊び」と言い切り勝敗に拘らない蒼馬に対して、「勝ちには意味がある」と竜胆は言う。どんな形でも勝利をもぎ取ろうとする竜胆の将棋は、蒼馬の心を変えるでしょうね。信歩も竜胆も負けられない世紀の一戦、いよいよです!
斉木楠雄のΨ難 ★★★★
漫画制作の現場をネタにする話なのかと思ったら、まさか漫画そのものをネタにするとは。なかなか大胆な事をやりますね。今回の話、ネタだと分からず「あー、今週の話は何か見辛いなあ。ダメだろこれ」と思っちゃう人もいるかもしれないのに。私も途中まで気が付かなかったし。
でも今回の話は漫画家志望の方は絶対に見るべし。初心者にありがちな漫画を描く上での注意点がたくさん載っています。恐らく麻生先生も同じような事を言われてきたんだろうなあ。人に歴史あり、先人からの忠告は大事にしましょう。
鬼滅の刃 ★★★
ふうむ、一気に順位が落ちるのでは?と危惧してましたが、何とか踏み止まったようです。次号はセンターカラーだし、10週打ち切りは免れたかな?
前回登場した兄妹はやはり死人でしたか。妹は特に可愛かったので生きてレギュラーキャラになって欲しかったけど、残念無念。
最終選別は生け捕りにされた鬼と戦うという、これ以上無いくらいの実戦形式。他の候補者達は面を付けていないけど、これは鱗滝の弟子だけに与えられる物なのかな? だとしたら炭治郎を見て「また狐が来た」と言った異形の鬼と戦ったのは……。炭治郎、厳しくも優しかった先輩達の仇を取れるか?
背すじをピン!と ★★★
必殺技を会得したり、ウィンナーワルツも学び始めたりと充実した練習をやっている1年生達。つっちーとわたりさんは、もう心配ありませんね。いや、ちょっとつっちーが調子に乗りやすい性格なのが気になるかな。現実を思い知らされてショックを受けるだろうけど、わたりさんがフォローしてくれるでしょう。ナイスカップル。新たなライバルの登場も、この2人なら乗り越えられるでしょう。
順調な後輩達を見守る部長とリオでしたが、ここでリオの将来の問題を出しましたか。以前から伏線が張られていたけど、本当に高校で辞めるつもりなんだなあ。ダンスが嫌いになった訳ではないでしょうけど、部長はどんどん上手くなっているのに自分は上手くなれない、と自分の才能に限界を感じたのかな? それともリオの家庭の事情? まだ迷っているみたいだから望みは捨てないけど。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 ★★★
そうか、アポロ計画とか人類が月に行った事とか、みんな知らなかったり忘れてたりするんだよなあ。アニメではお馴染みの場所だけど、月に行くには文字通り天文学的なお金が掛かるし、行っても具体的なメリットが無い。アポロ計画だって半ばアメリカの意地で行われた計画でしたからね。冷戦が終わった今、どこの国も宇宙開発をする必要性を感じないのでしょう。スペースコロニーとか夢のまた夢。
国が動かないのなら民間で動く。自分が作った月面車を月で走らせたいという宇宙マニアなら誰もが抱く夢を、両さんがやっちゃいました。しかも驚く程の低予算で。真似をする人が現れそうだけど、作中で言われているように成功したのは両さんが幸運だったからです。やるなら失敗する事を前提にやりましょう。ロマンの代償にはお金と時間が必要。
BLEACH ★★★
浦原の凄いところは「戦況の先の先まで見通す」事ではなく「あらゆる事態を想定して、備えを怠らない事」。大抵の人は面倒くさがったり、自分の力に自惚れて疎かにする事を浦原は徹底的にやる。最強クラスの実力者にこれをやられたら、並の相手では勝てません。ユーハバッハは浦原を相手にしなくて助かったかと。ナックルヴァールは無念の死だったろうけど、全体的に見れば十二分な戦果を上げましたよ。合掌。
巨大化したジェラルドには日番谷の氷結攻撃も通じない。まあこれは予想通りかな(こらこら)。1人でダメなら2人、いや3人で戦えば良い。日番谷と白哉だけでも強力なのに、早くも復活した更木まで加わりますか。ジェラルド、早くも次回で最期かな? いや、霊王の心臓だとされている男が簡単に負ける筈ありませんよね。まだ何か起きそう。
銀魂 ★★★
荒れ果てた星から連れ出された江華は神威と神楽を産んだけど、彼女の命は尽きようとしていた。やっぱりあの星から引き離されたらダメだったのか。星より最大級の恩恵を受けているが故に星に縛られている存在。虚もそうなのかな? だとしたら奴の弱点は……。
神威は単なるバトルマニアではなく、彼の強さへの渇望は両親への思いから生まれたものだった。父のように強くなりたかった。その強さで母を守りたかった。だけどまだ幼い神威には本当の強さなんて分からず、父を「死なない筈の母を殺した敵」として見るようになった。うーむ、これは和解するのは厳しい。星海坊主が江華を助ける方法を見つけていたら良かったんだろうけど、時はもう戻らない。星海坊主に死の時が迫る仲、親子の和解はあるのか?
ニセコイ ★★★
いよいよ最終章スタートのようです。一条と千棘と小野寺さん、この奇妙な三角関係にピリオドが打たれる時が来たようです。ここまで来るのは長かったなあ……。
50年に一度の流星群、これを一緒に見ながら愛の告白をすると成就するそうです。またこの手の言い伝えか。お話の都合とはいえ多いなあ(笑)。50年前にも同じようなラブコメ話があったんだろうか?
このチャンスに一条に告白しようとした2人の乙女に、チャンスなのかそうでもないのか分からないアクシデントが。意中の男子と学校で一晩一緒に過ごす。普通なら最高のシチュエーションですが、お互い知らないけど最大のライバルも一緒にいる。それでもさすがに今回は告白するでしょうね。どちらが先に告白するのか、そして一条はどちらの告白を受け入れるのか。ここからは1話たりとも見逃せないかと。
磯部磯兵衛物語 ★★★
江戸城で働く人達や、磯兵衛を招いての大宴会。ゲストとして呼ばれたのは懐かしの忍者学校の面々。凄い術を使うけど、変化の術とか分身とか見飽きたものばかり。これはウケませんわ。どうせ?化するなら可愛い女の子に、分身は多重影分身ぐらいやらないと(byナルト)。
このままでは終われないと半端が繰り出した術は、自分ではなく磯兵衛をカエルに変えて虫を食べさせるというエグいもの。しかし元くノ一の磯兵衛母から見れば文字通りの児戯でした。やっぱりこの人が最強、いや最凶だわ。母を怒らせたら怖し。
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ジャンプ16号の感想
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