東京ヴェルディvsガンバ大阪（ホーム戦）の感想

　7月最後の試合、相手はJ2首位のガンバ大阪。ヴェルディにとって名実共に今年一番の大勝負であり、「東京夏の陣」と名付けられたこの一戦には多くの観客が詰めかけました。
　この日の入場者数は、何と18,705人!　もちろん今年最高、いえ私がヴェルディの試合を見るようになってから最高の観客数です。2階席も解放されました。FC東京サポなら見慣れた光景なんだろうけど、ヴェルディサポにとっては新鮮でちょっと怖いぐらいの人混みでした。コミケを経験した身から見ればまだまだ温いんだけど（笑）。


　この大一番を応援すべく、日野市からごみゼロマンレッドとごみゼロマンヴェルディが来てくれました。ヴェルディくんと一緒に大勢の観客を出迎えてくれました。　


　メルセデス・ベンツ日本からA180 BlueEFFICIENCY Sportsを展示。今年はこれが最後の車両展示だそうで、




　試乗してみました。普通にこの車を買って、こういう光景を見られる人って日本にどれくらいいるんだろう?


　とにかく人、人、人!　一般入場の待機列はなかなか解消されず、通路は大混雑でした。




　オーロラビジョンに映る対戦カードとチームフラッグ。これだけ見たらJ1の試合だと錯覚する人も結構いそう。
　それにしても、まさかガンバ大阪がJ2に落ちるとはねえ。日本代表にも選ばれる程の選手を抱えているチームを落とすなんて、逆の意味で凄いなセ○ーン。


　今回の試合には予算を掛けているのか、試合前のチアリーディングも豪勢に行われました。これだけ見たらまるでJ1チームのイベントだなあ。スタッフ、気合入れすぎ。




　試合前の両チームサポの応援にも熱が入っています。特にガンバ側はアウェイゴール裏を完全に占拠しており、どっちがホームチームなんだか分からなくなるくらいでした。


　ハーフタイムには「GaGa MILANO」を愛用されている俳優の石田純一さんが来てくれて、応援メッセージを語ってくれました。ありがとうございます。で、隣の美人モデルとのご関係は?（笑）

　4月のアウェイ戦は0-0の引き分け。試合そのものはガンバのペースだったそうですが、何とか失点せずに引き分けに持ち込みました。
　あれからほぼ3ヶ月。ガンバはJ2の首位に君臨し、ヴェルディはなかなか波に乗れず苦しんでいます。しかし札幌、横浜と難敵を破り、ようやく勢いに乗りつつあるヴェルディ。その勢いは試合開始直後から発揮されました。
　前半4分、ゴール前で混戦になったところを刀根亮介が押し込み先制!　前半はこの貴重な1点を守り切りました。かなり危ない場面もありましたが、ヴェルディの選手達は集中して守り、ガンバに得点を許しませんでした。
　そして後半8分には西紀寛が鮮やかな追加点を決めると、ヴェルディのゴール裏は狂喜乱舞。勝てる!と誰もが思ったでしょう。
　しかしサッカーで2-0は危険なスコア。しかもまだ後半は40分近くも残っていた。本気を出したガンバを相手に40分守り切るのは、ヴェルディでなくても不可能に近いでしょう。
　後半10分に新加入の外人選手ロチャが、19分にパウリーニョに決められ、あっさり同点に追いつかれてしまいました。ちなみにどちらの選手も途中交代で入った選手です。今年のヴェルディは途中交代した選手にやられる事が多いなあ。データが足りなくて対処できないから?
　そして後半28分、日本最高のキッカー遠藤保仁が敵ながら見事なFKを決めて、2点差を逆転。ああいうFKは代表戦だけでいいのに……。
　大喜びするガンバサポと、失望の色を隠せないヴェルディサポ。残り時間も少なくなり、このまま終わるかと思われました。

　ところが、後半中盤辺りから降り始めていた雨がここで一気に強くなり、雷も鳴り出した為、試合は後半34分の辺りで一時中断。選手達はピッチを去り、観客も屋根のある場所に避難しました。
　雨はなかなか止まず、「まさか試合中止になるんじゃ…」と不安になりましたが(同日に行われた栃木vs愛媛は中止になっています)、一時間近くの中断の末、試合は再開されました。良かった。残り10分の為に再試合するなんて、面倒すぎます。
　しかし一時間以上も雨に降られた結果、味スタのピッチは完全に変わっていました。走ったり、ボールが落ちるだけで水しぶきが飛ぶ、いわゆる田んぼサッカー状態。しかも雨は止んでおらず、ピッチコンディションはますます酷くなる。去年の愛媛戦の苦い記憶を思い出し、やっぱダメかなと諦めかけました。
　ですが奇跡が起きた!　ロングボールを多用するヴェルディの雨用のプレイが功を奏し、ロスタイムに入った後半46分、石神直哉が同点ゴール!　劇的な幕切れで東京夏の陣を終えました。

　いやー、引き分けに持ち込めたからこそ言えるんだけど、本当に面白い試合でした。2点差を付けられても諦めなかったガンバも、押されながらも最後まで諦めず同点に追い付いたヴェルディも素晴らしかった。イエローカードもレッドカードも一枚も出ず、サッカーの面白さというものが良く出ていた試合だったと思います。三連勝を逃したのは悔しいけど、国立での神戸戦と並ぶ今期のヴェルディのベストゲームかも。
　6戦未勝利だった時期、特に京都戦の惨敗と鳥取戦の悔しい引き分けを経験した事で、ヴェルディの選手達はタフになりました。しかしまだまだハードな戦いは続く。より暑くなる8月を勝ち抜く為には、ヴェルディはもっとレベルアップしないといけません。
　特に守備陣。水戸戦以降、毎試合失点しているのは……。キム・ジョンピルの一日も早い復帰が望まれます。今日サイン会に出ていたので、復帰は近いかな?　早く戻ってきてくれ!　そして次の福岡戦で開幕戦の雪辱を返そう。頑張れ、東京ヴェルディ!