ガーネット(以下ガー)「久しぶりのサッカー感想ね。金沢戦からおよそ一ヶ月ぶりぐらいだけど、その間のヴェルディは散々だったわ去年、夏に大暴れしたヴェルディは幻想だったのね……」
仁虎(以下ニコ)「リーグ戦では横浜FCと徳島に連敗しましたが、天皇杯では連勝して久しぶりに2回戦を突破し、今週の水曜日に横浜F・マリノスと戦います」
ギアボルト(以下ギア)「試合会場は東京でも横浜でもなく高知ですけどね。両チームと何の関係も無い地での試合は天皇杯ではよくある事ですが、せめて関東圏内にしてほしかったです」
王牙(以下オウ)「リーグ戦では先週、水戸と戦ったぞ。ホームでは完敗した相手にアウェイで雪辱を晴らしたかったのだが……」
ガー「ヴェルディも水戸も選手がミスを連発。お互いのGKのミスから失点して、1-1の引き分けで終わったわ。お金を払って見る価値の無かった試合だったわね」
ニコ「感想を書く気力も削がれる内容でした。天皇杯で今年初の連勝をしたのに、その勢いを自分達で消してしまったヴェルディの選手達には、僕も少し腹が立ちました」
オウ「俺もだ。特にGKの鈴木椋大にはキレそうになったぞ。水戸戦の失点に繋がったミスキックは以前にもやったな。学習しないのか、あいつは。そもそも奴がGKをやるようになってからヴェルディは失点ばかりしているではないか! 無失点試合が少なすぎる!」
ガー「椋大ばかりのせいじゃないわよ。井林は優れたDFだけど、彼の相方がなかなか決まらないのよねえ。田村はベテランだけど本職じゃないし、ウェズレイは空中戦だけで最近はベンチ入りさえしてないし、イムは練習を無断でサボったらしいし」
ギア「ですが、ようやく井林の相方問題は解決しつつあります。町田ゼルビアから移籍した平智広がチームに馴染んできました。天皇杯の熊本戦ではヴェルディでの初ゴールを決めています」
ニコ「怪我で離脱していた井上潮音も復帰し、やっと戦力が揃ってきました。秋からの反撃を志すヴェルディは、同じように下位に沈んでいるカマタマーレ讃岐を味の素フィールド西が丘で迎え撃ちます」
ガー「天気は曇り時々雨。最近の西が丘での試合は天気に恵まれないけど、この日は大雨は降らずに済んだわ。試合中は止んでくれたし」
オウ「今節のマッチデープログラムの表紙はドウグラスだ。特集されて張り切ったのか、この日は大活躍してくれたぞ」
ニコ「エキシビションマッチとして、ヴェルディのOB選手を中心としたClub de BUENA VISTAと、東京ヴェルディ各支部ジュニアユースの選抜チームの試合が行われました。20分ハーフの短い間でしたが、なかなか楽しいひと時でした」
ガー「OBも応援したいけど、ヴェルディの未来を担う子供達にも頑張ってほしい。どっちを応援すれば良いのか迷う試合だったわ」
ギア「Club de BUENA VISTAには桜井直人にDJ BOTSなどの著名人も参加。驚いたのはホリエモンこと堀江貴文の参加です。しかも彼が先制点を決めるという、接待サッカーしてるのかと疑いたくなる活躍ぶりでした。堀江さん、ヴェルディにお金ください」
オウ「試合はホリエモンと桜井直人のゴールでClub de BUENA VISTAが2-0で勝ったぞ。選抜チームも惜しい場面はあったが残念だったな」
ガー「試合終了後は両チームの選手達が挨拶しに来てくれたわ。ジュニアユースの中から将来プロになる子もいるでしょうね。頑張ってほしいわ」
ニコ「この日の観客数は3,347人。味スタだとガラガラに見える人数ですが、西が丘は狭いスタジアムなのでこの人数でもほぼ満員になります。選手の声もよく聞こえるし、試合の迫力も味スタより優っています。出来る事なら西が丘でもっと試合をしたいんですけどね」
ギア「讃岐サポが思ったよりたくさん来ました。調べてみたら応援ツアーが組まれていたそうです。遠い所からようこそ、そちらへの遠征時には讃岐うどんを堪能させてもらいました、ああ、思い出すとヨダレが」
オウ「仮にも女子がヨダレを垂らすな。もちろんヴェルディサポもたくさん来ていたぞ。ゴール裏は満員御礼で、いつもより気合が入った応援が出来たな」
ガー「それじゃあ試合についての感想よ。まずは公式記録ね」
ギア「先制された時は『何やってんだこのバカどもは』と呆れました。讃岐はカウンターを得意とするチームだと知っているのに、まんまとやられましたから。学習能力が無いのかと」
オウ「悪い空気が漂い始めたが、ドウグラスがやってくれたぞ! 得点の直後は失点しやすいと言うが、その格言通りだったな。讃岐に生じた隙を付いてのロングシュート、見事だったぞ!」
ニコ「前半の内に同点にしたのは大きかったですね。後半は一進一退の攻防でしたが、高木善朗がリーグ戦で2試合連続ゴールで逆転してくれました! 勇気を出して前を向いて、思い切って振り抜いた見事なシュートでした」
ガー「これで勝てると思ったけど、讃岐も粘るわ。コーナーキックからのセットプレイを交代したばかりの選手に決められて失点するという、ヴェルディが何度もやられた形で同点にされたわ……。まったく、本当に何度同じミスを繰り返すのよ」
ギア「ですがこの日のヴェルディの選手達は、水戸戦とは別人のように気合が入っていました。決して下を向かず前を向き、讃岐陣内を攻め続けます。そして84分、高木善朗がペナルティエリア内で倒されPKをゲット。これを自ら志願したドウグラスがきっちり決めて、再び讃岐を突き放します」
オウ「ATが5分と表示された時は追い付かれるかもと心配になったが、何とか守り切ったぞ。相手のカウンターをファウルで止めた中後がレッドカードを貰ったのは残念だったが、それ程に勝利を求めていたのだ。あれもまたプロのサッカー選手の姿だな」
ギア「中後以外の選手もカード貰い過ぎですけどね。この悪癖もなかなか治りません」
ガー「ともかくリーグ戦では4試合ぶりの勝利、貴重な勝ち点3を積み重ねて順位も15位に上ったわ。これで残留争いからは抜けられたかしら?」
ニコ「油断は禁物ですけどね。ヴェルディは町田に山口、札幌、松本、セレッソと上位陣との対決を控えています。去年のような終盤での失速は命取りになりますよ」
ギア「今年のヴェルディはチームとして不安定なので、信頼し切れないのが辛いです。連敗しそうでもあり、奇跡を起こしそうな気もするので評価に困ります」
オウ「ふん、それでも俺達は応援するのみだ。俺はヴェルディサポーターとしてはまだまだ新米だが、応援し続ける覚悟は持っているぞ。お前達には無いのか?」
ガー「あらら、王道院君に教えられたわね。そう、私達に出来るのは応援する事だけ。だったら声を枯らすまで応援しましょう、せーの、」
4人「「「「頑張れ、東京ヴェルディ!!!!」」」」
ニコ「おまけです。前節の水戸戦の写真は全て処分しましたが、このホーリーくんの写真だけは残しておきます。このマスコットとは何故か縁が無くて、とても貴重な写真なので。ヴェルディのホーム戦に来てくれませんかね?」