ウルトラマンオーブ
自分が選んだ道を迷いなく突き進んでいるように見えたナオミですが、彼女も年頃の女性。バイトばかりの自分を気にしたり、幸せな結婚をする友人を羨んだりもするのです。ジャグラーに指摘されたようにそれがナオミの心の闇だけど、ガイの言うとおりその程度の闇なら誰もが持っているんですよ。私だって幸せそうなカップルに嫉妬するけど、アニメや漫画のカップルには幸せになってほしいと思う(何か違うような気が……)。
ナオミの嫉妬の心が、封印されていた怨霊鬼 戀鬼を蘇らせてしまった。同じ名前の怪獣がコスモスにも登場していますが、あちらは落ち武者風のデザインなのに対して、こちらは正統派の鎧武者。紅蓮騎という別名通りスタイリッシュな奴です。履いている靴はナオミの女物なのがチャームポイントですな（笑）。
ナオミの親友・陽子の結婚相手は彼女が務めていた大ホテルの御曹司。彼と結婚する為に陽子はホテルの仕事を辞めたと聞かされ、ナオミは二重のショックを受けます。両親に反対されても自分のやりたい仕事をやっていた筈なのに……。愛は女性を変えると言うけど、そう割り切るにはナオミはまだまだ経験不足だった。ガイもジェッタ達も恋愛方面には詳しくないからなあ。万能辞書と化している太平風土記にも載ってないし。
陽子の結婚式が行われるホテルに迫る戀鬼。オーブがオーブカリバーを奮って立ち向かうけど、軽快な動きをする戀鬼とかなり重いオーブカリバーを使うオーブとの相性は悪い。でもハリケーンスラッシュの連撃も躱されたから、他の形態に変身しても勝てないんだよなあ。戀鬼、剣技もかなりのものだし。今までの敵の中では一番相性が悪いかも。
親友を嫉妬する醜い心も、戀鬼を止めたいという正しい心もナオミから生まれたもの。そして光と闇を抱えているのは、人の心から生まれた戀鬼も同じ。戀鬼がオーブの水の技で浄化されるシーンはコスモスを思い出しました。陽子の事情も分かり、心から親友を祝福する事が出来たナオミ。良かったですね。光と闇の共存はオーブ全体のテーマみたいです。次回はオーブの闇そのものとも言えるジャグラーが……?
