2017年度の最終号、表紙を飾るのは読者が描いた100人のルフィ。描いた人達にとってはワンピース以上のお宝ですね。一生大事に取っておくでしょう。
背表紙の「ONE PIECE」名場面集は超新星編で終了。次号からは新世界編をやるのかな? それとも別の漫画?
「斉木楠雄のΨ難」は緊急休載です。麻生先生、大丈夫かな?
ONE PIECE ★★★★
ケーキは完成したけど厄介な敵が立ちはだかる。そりゃあ妹とはいえシフォンはオーブンにとっては反逆者だけど、今は緊急事態なんだからもう少し融通を効かせてほしい。堅物キャラはこれだから困る。
妻を人質にされたベッジ、危険を覚悟でシフォンを取り戻しに行く。敵には冷酷非情だけど仲間や身内は大切にする所は、昔ながらのギャングそのもの。ビッグ・マムの手下だった頃よりも男前ですぜ、頭目。
大ピンチな状況は変わらないけど、反撃の狼煙は上がりつつある。ミンク族は満月の夜は能力が上がる? サイヤ人みたいだ。より強くなる為にカタクリとの真っ向勝負を望むルフィ、これぞバトル漫画の主人公。脇役だけでなく主役もきっちり輝かせる、尾田先生は抜かりありません。
鬼滅の刃 ★★★
やはり鬼兄妹は同時に首を落とさないと死なないのか。攻略法は分かったけど、敵の強さは揺るがない。2人合わせて22人もの柱を殺したその実力は本物です。宇髄が毒を食らってなければ、いや万全の状態でも厳しいか。2人のコンビネーションは完璧だし。
「自分がされたら嫌な事は他人にもするな」と良く言われますが、それに納得して強く生きられる人間は少ない。大半の人間は堕姫&妓夫太郎と同じ考えだろうなあ。自分だけが不幸になるなんて許せない、だったら幸せな奴を道連れにしてやる。妬みや僻みは醜い感情だけど、人間の心から切り離せない。だからそういう醜い心を否定するヒーロー達に憧れるのです。
Dr.STONE ★★★
銀狼は、うん、まあこうなるだろうなあと思ってた(苦笑)。彼は残念なイケメンキャラとして今後も頑張ってくれるでしょう。多分。
という訳でクロムvsマグマという最高のシチュエーションで、事実上の決勝戦が行われます。実力差は歴然だけどクロムは愛と友情と科学の力で一矢報いるでしょう。というか、もう報いているし。次回はマグマのファイヤーな姿が見れそうで楽しみ。ゲスな奴だから燃えても罪悪感感じないし。
約束のネバーランド ★★★
人が居るのに姿を見せない町。謎めいたこの町の正体は、捕らえた食用児を狩る為の狩場、鬼達にとっての娯楽施設だった。残忍な趣味してるなあと思ったけど、人間が檻の中の小動物を追い回して捕まえるようなものか。鬼なのに人間らしい趣味をお持ちで。
エマだけだったら流石に分が悪すぎる状況だけど、他に子供が居るのは心強い。エマの鋼メンタルなら子供達を説得して、力を合わせて鬼と戦えるでしょう。オジサンとレイが来るまでに鬼を片付けちゃったりして。
ブラッククローバー ★★★
敵の本拠地にコソコソ侵入したりせず、ド派手に突っ込む。作戦は特に立てずにそれぞれに任せる。こう書くとメレオレオナは何も考えていないように見えるけど、これは集められた者達の実力を高く評価しているからでしょう。実力的に1番不安定なアスタとゾラは自分に同行させてるし。
ノゼルが志願したのは、やはりフエゴレオンの仇を取る為でしたか。クールなようで熱い男だ。腹を割って話してくれたら、ヤミやアスタとは仲良くなれると思うんだけどなあ。
戦力は王撰騎士団の方が上っぽいけど、ここは白夜の魔眼の本拠地。罠はたっぷりあるだろうし、戦力もリヒトとライアだけとは思えない。とんでもない切り札を出してきそう。
銀魂 ★★★
虚、悪の無双状態。地球最強の剣客集団である真撰組も、宇宙最強の傭兵部族気の夜兎で最強の親子も、まったく歯が立たない。ラスボスに相応しい強さですが、これ倒せるのか? 空知先生、虚を強くし過ぎじゃない?
用意した攻略法は通じず、星海坊主の最後の武器も壊された。幾ら傷ついてもダメージらしいダメージにはならず、体力も無限でおまけに一流の剣士。いやホントこんなのどうやって倒すのやら。銀さんも腕の1本ぐらい捨てないと倒せないかも。
ぼくたちは勉強ができない ★★★★
だーかーらー、こういう「年上で職場ではしっかりしているけど、日常はかなりポンコツな美女」なんて私好みのキャラを出すんじゃねーよ。輝かせるんじゃねーよ。出番が多いのは嬉しいけど、主人公とは絶対にくっつかないと分かっているから読み終わったら虚しくなるんだよ。でも読むけど。
学生服を来た桐須先生、私だったら見逃してあげますね。日本の警察官は仕事熱心で安心します。成幸とキスする演技をする羽目になったけど、これで彼を男性として意識するのかな? そうなったら私はますます萌えてしまうじゃないか、コノヤロー。悔しいけど応援します。
僕のヒーローアカデミア ★★★★
あれだけの大規模な戦いになった割に被害は少なく、ヒーロー側は全員無事。ご都合主義だなあと少し呆れたけど、その直後にサーの最期を見せるとは……。堀越先生の計算にまんまと嵌りました。おのれ。でも話としてはグッド。
個性を失ったミリオに、サーは最高の遺言を残しました。ミリオの個性は蘇りそうにないけど(むしろ蘇らせちゃ駄目)、彼は偉大な師の言葉を胸に強く生きていくでしょう。元トップの経験を活かして、出久達のサポート役やトレーナーとして頑張ってほしい。
ゴーレムハーツ ★★
まだ5話なのに、4年も時間を進めるとは。「ROBOT×LASERBEAM」や「シューダン!」もだけど、最近はこういう事をやる漫画が多いな。担当が一緒なのかな?
しかし先の2作品は、ある程度話を進めてから時間を経過させたから、キャラ達の成長も納得できます。だけどこの漫画はまだ5話目で主人公を一気に成長させてしまい、戸惑いの方が強い。この急展開が読者に受け入れられるかどうか、それでこの漫画の命運が決まるでしょう。新キャラは嫌いじゃないけど。
火ノ丸相撲 ★★★
センターカラー。
駿海親方、元気そうじゃねーか。ったく人騒がせな…と思ったけど、実は本当にヤバかったようで。力士に限らず体を痛めつける仕事をしている人は長生き出来ないイメージが強くて困る。特に力士は無理やり太ったり、トラックと正面衝突するレベルの激しい体当たりを毎日やってるんだもんなあ。そりゃ寿命も縮むわ。
親方は刃皇の心情を理解しており、現状の問題点も分かっている。日本人の力士が頑張らないと相撲が盛り上がらないし、外国人力士達だって輝かない。これは現実の相撲界も同じですね。現実では相撲業界の闇が色々と明かされているけど、漫画の中では健全であってほしい。
親方の願いを背負い、闘志を燃やす火ノ丸の前に意外すぎる人が。ちょっ、横綱、あんた何やってんすか(笑)。土俵の上では無敵の刃皇も、家庭では奥さんの尻に敷かれているようです。火ノ丸とレイナの不器用カップルに良い刺激を与えてください。
フルドライブ ★★★
曲者揃いの先輩達の前で、実力の一部を見せる弾。優しそうに見えて負けん気が強い、こういうキャラを主人公にするのは大きな賭けです。賭けに勝てば「テニプリ」のような大ヒット作になるけど、敗れれば即打ち切り。この漫画はどっちかな?
パワー、センス、オールラウンダー。全く違う3つのスタイルを弾はそれなりに使いこなす事で、先輩達に「あんた達ぐらいのプレイならすぐに出来るんですよ」と挑発してます。先輩達を上回るのではなく、それなりというのは良いバランスです。この後の菅との対戦で実力差を見せ付けられ、そこから反撃する前振りになってるし。
機甲少年イージス ★★★
緊急休載した「斉木」の代理として掲載された、宮島京平先生のギャグ漫画です。
宮島先生は最近のギャグ漫画家としては画力が高く、ベテランでさえ敬遠する巨大ロボットの絵をしっかり描いています。ギャグもなかなかのもので、思春期の少年ならではの馬鹿馬鹿しい考えとか、恋愛脳とか下ネタとか上手く絡めています。
2011年に24歳で新人漫画賞で佳作を受賞して以来、読切を何作も描いているけど目が出ない宮島先生。そろそろ新人とは言えない年齢ですが、だからこそ頑張ってほしい。
トマトイプーのリコピン ★★★
冒頭から何やってんだ、この馬鹿犬は…と呆れましたが、今回は割と感動的な話でした。小動物を絡めるのはあざといけど、ジャンプで生き残る為には手段を選んでいられません。ベテランだからこそ汚い、だけど面白い漫画を描いていくのです。
単なる感動話ではなく、ギャグもしっかり入っています。ブクローさん、玉袋男爵の方がインパクトあるのに。胎教で聞かせる音楽は親が好きな音楽になる事が多いから、親子の音楽の趣味は合う事が多いそうです。うちの両親はアニソンに興味無いけど。忖度なんてマイナーな言葉が流行語になるとは、なかなか凄い時代だ。
ROBOT×LASERBEAM ★★★
センターカラー。
鷹山は世界トップクラスのプロゴルファーになっていました。ライバルに追い付く為には1敗も許されないけど、最終日のロボは明らかに不調。ロボにもその理由が分からないというのは厄介ですね。ロボットのように冷静かつ正確なプレイで勝ち進んできたロボですが、精神力はまだまだ未熟なようです。
一方のドリアンは初っ端から飛ばしてきました。現実もだけど日本人と黒人は筋肉の質そのものが違います。どんなスポーツでもパワー勝負では日本人は黒人には及ばない。スポーツをやる為に生まれてきたような人種ですからね。敵は強くて自身は不調、この難局をロボはどう乗り越える?
食戟のソーマ ★★★
斎藤が作った料理は、バターをたっぷり使った極上の海鮮丼。新鮮な魚を使った従来の海鮮丼とは全く違う、まさに珠玉の逸品。生魚が苦手な人もこれなら食べられるでしょう。バターとオレンジって、どうして相性が良いんだろう? 最初に気付いた人は凄いな。
寿司店の息子だった斎藤。しかし女手一つで彼を育てた母親は、周りの愚かな職人から虐められて倒れてしまった。なるほど、斎藤が薊の側に付いた理由はこれですか。子供の自分より劣る大人共が母を苦しめ、粗末な料理を出している。そんな現状を変えたかったのでしょうね。
だけど相手が悪かった。創真は不安げな事を言ってますが、これはむしろ反撃のフラグ。バターを100%使い切った海鮮丼に対して、主人公が出す料理は?
ハイキュー!! ★★★
あかん、完全に稲荷崎のペースだ。エースがしっかりと仕事をして、その活躍に周りの選手達も刺激されて良いプレイを連発。応援にも力が篭り、選手達を後押ししている。強豪校がこうなったら、ほぼ確実に勝利します。相手が主人公のチームでなければ、ですが。
これが試合の最終盤だったら、幾ら主人公チームでも危なかった。だけど第3セットはまだ中盤、稲荷崎は本気を出すのが早すぎた。最強の相手には最高のプレイで反撃するのみ。今までだって、そうやって勝ってきたのです。そろそろ出番だぞ、主役コンビ。今までよりも強く輝け!
ゆらぎ荘の幽奈さん ★★★
幽奈が消えたのは演出ではなくアクシデントでしたか。普通なら致命傷になるアクシデントですが、あまりにも非常識だった事と、みんなが開き直って超常的なパフォーマンスに走ってくれたお陰で何とかなりました。友情と土地の事情、そして祭りの空気が産んだ奇跡ですね。幽奈が落ち込むような展開にならなくて良かった。
イベントは大成功、毒舌を吐いたプロデューサーからも評価され、文句無しのハッピーエンド。約一名、キッツいコスプレをしちゃった人、いや鬼がいるけど、酔っ払っていたという事で許してあげましょう。呑子さん、仕事しましょうね。
クロスアカウント ★★
あーあ、やっぱりこうなったか……。まあ真麻が振られる結末は良いです。覚悟していたし、話の流れとしては振られる方が自然です。
他に好きな女の子がいるのに、真麻と付き合う事は出来ない。そう考えてきっぱりと真麻を振った大地は立派だと思います。でも共感は出来ません。好きになった相手がアイドルというのは良いけど、菜乃花の側に行く為に大地は何の努力もしてないんですよ。菜乃花の正体にも気付いていないし。
学生がアイドルと付き合うという夢物語を読者に共感させる為には、相応の準備が必要です。この漫画も男装した菜乃花とデートさせたりと準備をやってはいるけど、大地が菜乃花の正体を知らない事が話のバランスをおかしくしていますね。この漫画、今年いっぱいは持ち堪えそうだけど、来年でお別れでしょうね……。
青春兵器ナンバーワン ★★★
鳴り物入りで登場したけど、作者が扱いに困って出番が得られないツー。シリアスな敵キャラにした方が良かったと思うけど、この漫画はシリアスバトル路線はやらないと宣言しちゃってるからなあ。
今回は『エネルギーの燃費が悪い』というツーの唯一にして最大の特徴と、生徒会長選挙を組み合わせました。うん、思ったより悪くはありません。ツーの個性も今までより出ている気がします。クソ真面目な岩本というパートナーを得たツー、岩本とのコンビが面白くなりそうなら出番は増えるかも。
シューダン! ★★★
中学生編が始まると思ったら、中学を飛び越えて高校生になってました。巻末から抜け出せない状態は続いているし、こっちも年明け早々に終わっちゃうのかなあ……。
かつて同じフィールドでプレイした仲間達も、今はそれぞれの道を歩いている。サッカー選手として大きく成長した者もいれば、サッカーを止めた者もいる。現実的で儚いけど、これがこの漫画の持ち味です。
意外と真面目だったソウシは、高校ではキャプテンをやってます。チームメイトとの仲も良く、女子マネからは慕われている。リア充と言える青春を過ごしていますが、1番気になるあの子は居ない。ちょっと虚しい時間を過ごしていたんだろうなあ。それもまた青春。帰って来たナナセとどんな話をするのかな?