表紙は「ONE PIECE」。今週号と次号の表紙は繋がり、1枚の絵になります。今週号には描かれていないウソップとチョッパーとフランキー、ブルックが出るのかな? うーん、見事なまでの色物メンバー(笑)。
「遊戯王」の記念本に高橋和希先生描き下ろしの真エクゾディアが同梱しているのですが、二頭身のイラストが可愛い。クリボーに代わるマスコット枠を狙っているのか?
ONE PIECE
7月22日にはONE PIECEの日。連載22周年突破、おめでとうございます。
赤鞘九人男の復活でも、ルフィ達の奮闘でも囚人達の心を動かない。恐怖が魂の奥底にまで刷り込まれていますね。そうと知っているからババヌキ達も余裕だったんだろうけど。
だけどルフィの器は皆の予想を越えていた。疫病に苦しむ囚人達と同じ病になり、それでも心が折れずカイドウ打倒を宣言する。自由を何よりも愛するルフィにとって、兎丼の状況は絶対に許せないものだったでしょう。日本一の少年漫画の主人公を22年もやっているのは伊達じゃありません。
ルフィの魂に共鳴し、囚人達も再び希望を抱いた。見聞色の覇気、ルフィも極め始めましたね。これで兵力を大幅に増強できました。鬼退治まで待ったなし!
呪術廻戦
大ベテランっぽい敵を翻弄して勝利した夏油。こういう読み合いをさせたら五条より上かも。現代での暗躍の上手さも納得できます。
老人は若者を「力に頼り、単純な戦い方しか出来ない」と侮りがち。そんな油断も上手く突きましたね。太助のドアップと、連続見開きでの圧勝ぶりには驚かされた上に痺れました。こんなに強い奴と戦わなければならない虎杖達、大変だけど頑張れ。
ブラッククローバー
パトリは先立ち、復活したヴァンジャンスの世界樹魔法を中心とした合体複合魔法でエルフ達の憎しみを解き放ち、戦いを終わらせました。ライア達は仲間になってくれるのかな? シャルラにも残ってほしかったなあ。
過去の因縁は晴れ、アスタ達は未来に向かって歩き出す。今回の戦いの被害は大きいけれど、新しい世代は大きく成長した。クローバー王国の未来は明るいと信じましょう。すぐにまた新しい戦いが始まるかもしれないけど。
鬼滅の刃
人間を上回る肉体を持つ鬼が、全集中の呼吸を使う上に剣技も柱を上回る。黒死牟が強いのも当然だわ。ネットで言われているように言動は親戚のおっさんっぽいけど、強さは間近いなく本物です。
月の呼吸・陸ノ型をまともに食らってしまった実弥。あ、こりゃ死んだわ。もしくは瀕死の重傷で戦いは終わりと思ったけど、不死川実弥の本領発揮はここからだった。彼の血は希少な稀血な上、鬼を酔わせる効果を持つ。鬼になった母親も彼の血で酔って、殺されたのかな? だとしたら幸運だけど不憫。
どんな達人も、酔っ払えば実力は半減する。でも相手は鬼で、しかも上弦の壱だからなあ。酔拳の達人みたいに酔えば酔うほど強くなるなんて絶望的な展開もありそう(実際の酔拳は酔った振りをしているんだけど)。
Dr.STONE
宇宙船はコンクリートで囲まれ、保存されていた。敵地のど真ん中で派手に砕く訳にも行かず手詰まり…にならないのが千空の凄い所。無音爆弾なんてヤバい武器も簡単に作れるのか。人間の知恵って凄いなあ。
銀狼の情けないけど的確なフォローで音を誤魔化し、石膏を使った無音爆弾で希望への道を開く。石を砕く度に千空が時代を作っていく、この漫画のそういう所が好きなんですよ。父の息子への絶対的な信頼も良し。
ONE PIECE COVER COMIC PROJECT
「ONE PIECE」22周年記念企画の1つとして、1話丸ごと色々な漫画家にカヴァーしてもらうという贅沢すぎる試み。こういうの大好きです。
第一弾は「Dr.STONE」のBoichi先生が、ゾロとミホークの初対決をリメイク。尾田先生とは違う形での「素晴らしい絵」で、私の心に深く刻まれている名勝負を描いてくれました。クリークの出番が少ないけど、これは仕方ないね(笑)。
しかし同じストーリーでも描く漫画家が違うと、こうも異なるものなのか。漫画に関わる人にとっては良い勉強になりますね。第2回にも期待しています。
僕のヒーローアカデミア
モンちゃんを殺したのは無意識だった。だけど姉を、母を、祖父母を殺した時、転狐は自分の個性に気付き始めており、曖昧ながらも殺意を持っていた。そして自分を苦しめ続けてきた父は明確な殺意を持って殺した。オール・フォー・ワンか関与する前から彼は壊れてしまった。怪物になってしまった少年、人間には戻れませんね。
死柄木弔の壮絶過ぎる過去。家族を皆殺しにした彼は間違いなく悪だけど、ヒーローに憧れていた純粋な少年を悪に変えたのは家族だった。父は勿論、家族みんながもう少し転狐を気遣ってあげたら、あるいは……。悲しくも恐ろしい悪魔の誕生。出久はこの悪魔に、宿敵に勝てるのか?
火ノ丸相撲
センターカラーで最終回。きっちり250話で終わりましたね。お見事です。
小さい体だったからこそ、この奇跡を起こせた。母への感謝の思いと相撲への愛を込めた百千夜叉堕で火ノ丸が勝利! 文句無しの番狂わせですね。トランプっぽい方も感動してるっぽいし。
刃皇は引退を撤回。そりゃあそうですよねえ。やられっぱなしで終わる男じゃない。刃皇はこの漫画全体から見たら新参者ですが、大相撲編はこの傍迷惑だけど強すぎる横綱の物語でもありました。刃皇裁判のシュールさは今読んでも笑ってしまいます。
総評。相撲という難しいジャンルで、しかもデビュー作でTVアニメ化もされる程の傑作を描いた川田先生、その熱意と努力が報われて嬉しいです。次回作も楽しみにしていますが、番外編を描きそうな終わり方なので楽しみにしています。火ノ丸達の結婚式とか見たいし。
チェンソーマン
デンジとパワーが立てた作戦、あまり期待してなかったけど割と良かった。相手のおっさんがデンジ達の特徴を理解している百戦錬磨の強者だったから通じなかったけど、普通の敵になら充分通じるでしょう。おっさんみたいな容赦の無さも必要だけど。
一方、アキは新たな悪魔と契約を結ぼうとしていた。悪魔との契約はただでさえ危険なのに、今回の悪魔はとんでもなく危険。両目と味覚と嗅覚を奪われてるって、戦いになったら厳しすぎませんか? アキは何を差し出せと言われるのか。今の彼なら何を言われても差し出すんだろうなあ。心配過ぎる。
ぼくたちは勉強ができない
長かった二学期も終わり、いよいよ受験の時が迫りつつあります。ここから更に長くなるんだろうけど。現実では年末から三学期終了なんてあっという間なので羨ましいかも。
うるか、思い出が沢山あるプールを成幸と一緒にお掃除。本当に色々あっただろうけど、この掃除が一番の思い出になっただろうなあ。サービスシーン的な意味も含めて。2人の初めての共同作業がブラシを使っての掃除って、それで良いのかうるかちゃん。
部員達からは夫婦扱いされてるし、実際傍から見たらバカップル一歩手前なんだけど、その一歩を踏み出せずにいるのがうるかの弱点。彼女が成幸とくっつく可能性はゼロに近いんだよなあ……。うるかが失恋した時、部員の皆さんは優しく慰めてあげてください。
約束のネバーランド
センターカラー。
豪胆な(女子に使うような言葉じゃないけど)エマでさえ驚く程の相手の申し出。一体何を要求されたんだろう? お前の命とか、そんな単純なものでは無さそうだけど。
ハヤトは忠実過ぎるな。でも彼から見たら食用児を苦しめる鬼なんてみんな死ねばいいだろうし、ノーマンは大恩人。ドン達を騙すのが心苦しくても、ノーマンの為だと言われたら従うよなあ。ドン達と友情深めるイベントも起きてないし。
超久しぶりのムジカとソンジュ、元気そうで何より。ハヤトのせいで大ピンチになったかと思いきや、ソンジュがその強さを見せつける。今まで鬼の追手からムジカを守り続けていたソンジュが弱い筈ありませんよね。ムジカを殺そうとする者は皆殺しか?
サムライ8 八丸伝
敵は達磨の一番弟子だった。師への敬意は失っておらず、礼儀正しいし土下座までするけどこちらの頼みは聞いてくれない頑固者。古典的なサムライって感じの男ですね。バク姫の件とは、達磨の姫を彼らが殺したのか?
アンに嘘を付いていたのは事実で、八丸がまだまだ弱い事も正しい。だけど人は成長する。再び眼鏡を掛けた八丸、こっちの方が特徴が出て良いかと。
自分の体を改造し、命を捨ててでも八丸を守ろうとした博士は立派な父親です。だけど敵の脅威は終わらない。いや、八丸が父を見殺しにする筈無い。次号の巻頭カラーで反撃開始だ!
ゆらぎ荘の幽奈さん
久し振りの日常エピソード。女性の裸を写すカメラ(男性のも写します)ですか。確かに男子であれば、誰もが一度は欲しいと願うアイテムですね。
でも、それを手にした者は酷い目に合うのがお約束。兵藤君も危ないところでした。最後の最後で踏み留まらなかったら、彼の人生は終わっていたと思います。女子ってこういう事をする馬鹿には容赦しないでしょうし。
コガラシのモテモテっぷりを羨ましがる兵藤。気持ちは分かるけど、コガラシを見るとモテすぎるのも大変なんだなあと理解。兵藤君は柳沢さんに真面目に告白すれば聞いてくれると思うので、そちらでお幸せに。
ハイキュー!!
鴎台のマーフィ監督、高校生の部活のバレーの監督としては豪華過ぎる経歴だけど、どうして鴎台に来たんだろう? 指導に問題があるようには見えないし。学生チームなら合格だけど、プロでは非情になり切れないとか?
いよいよ泣いても笑ってもこれで終わりの第3セット。勢いに乗ろうとしている烏野を、冷静なブロックで止める鴎台。作中でも言われているとおり「普通に強い」だけなんだけど、それだけに崩せず厄介。ならば更に手を打たないと。こういう強い相手に勝てたら最高だぞ、飛べ日向!
アクタージュ
素人の時から圧倒的な存在感を放っていた王賀美ですが、それ故に苦しんでもいた。王賀美と同じか彼以上の役者でないと、彼の演技に飲み込まれてしまう。望む役者との共演さえさせてもらえないのでは、日本にいる意味はありませんよね。王賀美にとって日本は本当に狭すぎた。
スターズを裏切った王賀美を取る事務所がいなかったのは、現実でもそんな問題が起きたばかりなので説得力あります。無駄にプライドが高い上、金は出そうとしない馬鹿な大人のせいで才能ある芸能人が苦しんでいる。令和になっても芸能界の体制は昭和以前のまま。そろそろ本気で変わってほしい。
日本に失望して去った王賀美だけど、今の日本には夜凪景がいる。お姫様抱っこされる夜凪は新鮮な光景だなあ。静かに闘志を燃やしている千世子も良い。王賀美が唯一認めていた役者、白石さんの演技も楽しみ。
トーキョー忍スクワッド
順調に掲載位置が落ちてて良かった。こんな低レベルな漫画が長期連載になったら、ジャンプの恥ですよ。つーか、そもそもよく連載決まったな。第1話が特別良かった訳でもないのに。
自分の部下を氷漬けにした上、かき氷にして食べる敵。その狂いっぷりと冷酷さを出したいんだろうけど、あまりにも無理がありすぎて何も伝わらない。こういう展開は少し現実味がある方が良いんですよ。漫画家の才能って、こういうさり気ない部分で現れるのです。
神緒ゆいは髪を結い
まるで水墨画のような椎橋先生の圧倒的な絵。でも内容は、よく読んだら割とバカっぽいし、鍵斗が新たな女性の心を射止めたというラブコメでは良くある結末。この落差が面白いと感じる人が多ければ良いなあ。
不気味な虫も退治して一件落着……では無いんですね。既に新たな虫が迫っている。次は誰に取り憑くつもりだ? 鍵斗の知り合いに取り憑きそう。
ふたりの太星
星のイメージは闇ではなく無限の宇宙だった。闇の中で無数の星が煌く、なるほど星を表すのに相応しいイメージです。
和泉は星の秘密を理解してくれた。彼から見ても太は強すぎるけど、星なら勝てるかもしれない。完璧な強さを誇る最強に勝てるのは、無限の可能性を持つ者というのはお約束。次回から2人の対決が本格化して、クライマックス突入かな?
最後の孫悟空
怒涛の説明回。野々上先生、本当に色々考えてたんだなあ……。でも読者は複雑かつ細部まで考えられた設定を見たいんじゃない。どんなに面白い設定を考えても、漫画として面白くなかったら意味は無いのです。名作と言われている漫画も、割と行きあたりばったりな展開やるし。
敵の真の目的やラスボスの存在も明かされ、これで全て出し尽くした感。次回で終わってもおかしくないですね。それとももう少し続く?
ビーストチルドレン
終わりが見え始めた上記2作と違って、こちらはまだ終わる気配が見えない。最後尾だけどまだもう少し続くのかな?
人数が多すぎてキャラの個性が掴めないのがラグビー漫画の欠点だけど、人数が少ない7人制ラグビーをやらせるのは良いアイデアですね。ここから巻き返せたら凄いけど……。
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ジャンプ34号の感想
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