結局、5月は1勝しか出来なかった東京ヴェルディ。このままではJ3降格もあり得る、極めて「ヤバい」状況です。
しかもこの状況で殆ど間を開けずの4連戦。選手は勿論、監督やスタッフ全員疲労が溜まっているでしょう。スケジュールまでヴェルディを責めているかのように思えます。
ですが、このタイミングで天皇杯というのは逆に運が良いのかもしれません。負ければ終わりの一発勝負なトーナメント。疎かにするつもりはありませんが、それでもリーグ戦に比べたら重要度は落ちる。本番に向けて、今まで出番が無かった選手や新しい戦術を実戦の場で試せる、良い機会でもあります。
何より堀監督はサポータの評価はガタ落ち。チームの上からの評価も厳しいでしょう。彼にとってここが正念場、見届けさせてもらいます、と私は仕事を休んで味スタにやって来ました。
今までにも何度かヴェルディの天皇杯は観戦してますが、ヴェルディのホームでやる時はいつも西が丘でした。でも今年は味スタ。天皇杯の2回戦、しかも平日の夜という客数が見込めないのに勿体ない気がします。実際、この日の観客は千人足らずだったし。いや千人以上も来たのなら良い方なのかも。
秋田からも割と来てました。東京に住んでいる秋田サポもいるのでしょうけど、秋田から来た人は終わったら深夜バスで秋田へ帰るのでしょうか? そのチーム愛には頭が下がります。
Jリーグ開催の試合ではないので、キッズパークもキッチンカーも、チームのグッズ売り場さえありません。フィールドにもスポンサー看板が置かれていない、非常に寂しい光景が広がっていました。これがリーグ戦の光景だったらチーム存亡の危機です。ヒヤッとしました。
味スタはヴェルディのホームですが天皇杯はそういう区別を付けない方針なので、選手紹介でもいつものような派手な映像やアナウンスはありません。ゴール時も決めた選手の名前を読み上げるのみで粛々と進みます。
秋田とは先月の21日にアウェイで戦い、3点取って勝ったと思ったら試合終了間際に追い付かれてドローという、何とも悔しい引き分けに持ち込まれました。しかし天皇杯は引き分けはありません。きっちり決着をつけて借りを返す!……と意気込んで試合が始まったら、最初のプレイであっさり失点。井出遥也の久々の出場を喜んでいる間もありませんでした。
天皇杯でも、選手をかなり入れ替えてもヴェルディの雑な守備は変わらないのか……とガックリしてたら、7分に佐藤凌我が、31分にンドカが決めて前半の内に逆転! とことん私の予想を裏切るチームです(苦笑)。
とはいえこれまでのヴェルディの守備を考えると、1点リードでは安心できない。実際、後半はかなり危ない場面がありました。ですが平智広を中心とするヴェルディ守備陣は踏ん張り、また秋田のミスを突いてカウンターアタックを仕掛けたり、ドリブルやパスを駆使してチャンスを作ったりと積極的なプレイをしていました。
攻撃と守備が激しく入れ替わる試合は、2-1のままで終了。選手と久しぶりのヴェルディクラップをして、勝利を喜びました。
最初の失点以外は、久しぶりに見てて楽しい試合でした。リーグ戦でもこういう試合をしてほしいけど、相手があってのものなので難しいか。とはいえ、これで堀監督の首は当分繋がったと思います。日曜日の横浜FC戦で勝てれば、今シーズンは安泰ですね。それで良いのか悪いのかは分かりませんが、取り敢えず応援には行きます。
おっと、これで22日の天皇杯3回戦のチケットも買っておかないと。相手は川崎フロンターレ。ヴェルディを応援し始めて10年、ようやく新旧川崎ダービーを見れます。信州ダービーのような名勝負になるのか、それとも力の差を見せ付けられて一方的な虐殺劇になるのか。私の観戦不敗記録が途絶えるのは横浜戦か、川崎戦か、それとも別の試合か? 色々と楽しみにさせてもらいます。頑張れ、東京ヴェルディ!
↧
天皇杯 vsブラウブリッツ秋田 いつもより静かな味スタで、逆転で1ヶ月ぶりの勝利!!
↧