日曜日に仙台に完敗したヴェルディ。このタイミングで天皇杯に突入というのは、疲労が心配ではあるけど気分を切り替えるには最適かな。
103回目の天皇杯、ヴェルディは2回戦から参加します。相手は同じJ2のザスパクサツ群馬。11日後にリーグ戦で戦う相手と、天皇杯の初戦でやり合う事に。うーん、これも1つの運命ってやつか。
戦いの舞台は味の素フィールド西が丘。私はコロナ禍以降、初めて訪れます。
以前は年に1回ぐらいヴェルディのリーグ戦をやったんだけど、今はWEリーグのベレーザのホームとなり、ヴェルディが使う余裕が無くなりました。ここ数年はずっと味スタ。そういえば駒沢もご無沙汰だなあ。
ベレーザの試合時にはキッチンカーが来ているそうですが、今回は天皇杯なので来てません。スタグルを売っている店はホーム側は1軒だけで、ご飯物は置いてません。それでもこの長蛇の列。ライバル店が居ないのは良いのか悪いのか。
スタグルはダメダメだし、チアダンス等の試合前のイベントも行われず、リヴェルンも来てません。フィールド上の広告も出ておらず、何とも寂しい感じですが、それを補って余りある客席とピッチの近さ。味スタとは臨場感が段違いです。やはりサッカー専用スタジアムは良い。
平日のナイターですが、群馬サポは結構来ていました。そうか、群馬からは味スタよりこっちの方が近いのか。
群馬のゴール裏名物の湯もみ娘の方々も来ています。割と暑い夜だったのに、ご苦労様です。
ヴェルディサポも沢山来ていました。この日の入場者数は1,901人。天皇杯の2回戦、J2同士の対戦としてはまずまずの人数かと。
試合中でも近い。選手達の声がしっかり聞こえて、声出し応援が出来なかった頃を思い出しました。
この日の先発メンバーは、ヴェルディも群馬も控え、もしくは出番が少ない選手が中心でした。本番はリーグ戦ですからね。ヴェルディも群馬も上位におり、昇格を狙えますし。
では試合の感想を。
今季初出場の飯田雅浩やアルハン等、殆ど馴染みの無いメンバーで挑んだヴェルディ。序盤は選手間の連携が上手くいかず、パスも繋がりません。一方群馬は積極的に攻撃を仕掛けてきて、ヴェルディを押し込めます。
そうこうしている内に前半36分、ヴェルディは群馬の選手をペナルティエリアの右横で転がしてしまい、FKを与えてしまう。蹴られたボールはゴール前に転がり、何だか良く分からないままヴェルディのゴール左隅に入ってしまいました。記録はオウンゴール。やっちゃいましたねえ……。
仙台戦に続き前半での失点。選手をこんなに入れ替えても悪い流れは止まらないのか。そう落ち込みましたが、先制されて目が覚めたのかヴェルディの攻勢が強まります。パスが繋がり出し、群馬の選手を恐れず激しくボールを奪いに行く。怖いもの知らずの若手達は勿論、ベテラン勢も体を張ってプレイしました。
そんな努力が実を結んだのは、前半終了間際の44分。左サイドからのボールを走り込んできた山田剛綺が押し込んで同点! 前半の内に追い付けたのは大きかったです。
後半は長い間、怪我で苦しんでいた谷口栄斗を投入して守備力を高めた一方、前半よりも積極的なプレイで試合のペースを掴みます。何度も群馬ゴールに迫りますが、あと一歩が足りない。
このまま同点で延長戦、PK戦もあるかな?と思い始めた後半38分、左サイドからのアルハンのロングスローが群馬のゴール前まで届き、これを群馬の選手がヘディングでクリアしようとしたら群馬ゴールに入ってしまった。オウンゴールが2度も出るという珍現象に、ヴェルディサポはビックリしつつも喜びました。
その後は群馬の反撃を封じ込めて試合終了。天皇杯ではありますが、ヴェルディはおよそ2ヶ月ぶりの東京での勝利を成し遂げました。今季初の逆転勝利でもあります。
城福監督も加わってのラインダンス。監督も今回のメンバー編成は悩んだでしょうね。それだけに勝ったのは嬉しい筈。アルハンのロングスローという新しい武器も手に入ったし、日曜日のアウェイ岡山戦も勝ちましょう。私も岡山に行きますので。
そして天皇杯でのヴェルディの次の相手は、3-1で福島ユナイテッドFCに勝利したFC東京。公式では12年ぶり、私がヴェルディサポになってからは初めての東京ダービーです。ちなみに天皇杯でも初対戦らしい。
あちらは試合終了間際から、対ヴェルディのチャントを歌っていたそうです。やる気満々ですねえ。
ダービーとなれば死力を尽くして戦ってほしいけど、3回戦は7月12日に行われます。9日にJ2リーグの町田戦、15日に徳島戦という超ハードスケジュール。うーん、これは悩ましい。当日までの選手達のコンディションにもよるでしょうけど、今回みたいに若手中心になり惨敗するかも。
まあ見に行くし、どんな結果になっても受け入れますけどね。むしろ若手達は東京ダービーの雰囲気を味わう絶好のチャンス。こちらを舐め切っているであろうFC東京相手にジャイキリを起こしてやりましょう。頑張れ、東京ヴェルディ!
天皇杯と言えばジャイアントキリングですが、今年もあちこちで起こりました。J3の富山がJ1の京都を、JFLの高知ユナイテッドSCがガンバ大阪を、J3の岐阜がJ2の清水を破り、JFLのヴェルスパ大分がJ2の大分トリニータとの大分ダービーに勝利しました。これで大会は盛り上がるけど、やられる方はキツいんだよなあ。ま、うちは次はやる側なので、そんな心配は無用ですね(笑)。リーグ戦も天皇杯も勝つぞ!