火曜日発売号の感想は火曜日にアップします。電子版は月曜日に販売してますが、こちらの都合もあるので。
「呪術廻戦」と「逃げ上手の若君」は休載です。
カグラバチ
新連載第2弾。作者は第100回手塚賞で準入選した外薗健先生。読切を経ての初連載、おめでとうございます。
日本刀、刀鍛冶、確かな絆で結ばれた父と子、極悪なヤクザ、壮絶な剣戟、暗い復讐劇と成人男子が好きなものを詰め込みまくり、それが絶妙なバランスを保っている。読切の頃から思ってたけど、このセンスは天性のものですね。新人でこれ程の作品を描けるとは、将来が楽しみすぎる。ジャンプの新たな柱になれる逸材ですよ。
主人公の情報を全て出さない事で次回への興味を抱かせ、だけど何となく察せられる台詞回しも絶妙。本当に初連載ですか?
非常に面白かったけど、やや大人向けなので子供の読者に受け入れられるか心配。いや、本当に面白い漫画は年齢とか関係無く受け入れられる筈。取り敢えず私は応援します。
SAKAMOTO DAYS
来てくれたら勝ち確定とまで言われる程の狙撃手、上終。有効射程距離8キロって、狙われたら実質逃げ場無しじゃないですか。ゴルゴ13とも張り合えますね。お天気お姉さん好きなのは共感する人多そう。私は、別にそれ程でも。
狙撃手には狙撃手。助けてくれた人の死を経て成長した平助が挑む。圧倒的な実力差の相手とどう戦うのか、平助の覚悟を見せてもらいます。あとこの町の人達、荒事に慣れ過ぎ(笑)。
ONE PIECE
自我を失っても突き進むくま。恐らく、いや間違いなく娘の所に行こうとしている。赤犬は本気出してませんね。何となく察しているのかな?
光になって移動できる黄猿、こいつ相手の防衛戦は厄介過ぎる。ベガパンクの元までほぼ擦り抜けられるとは、セキュリティも無意味ですね。だからこそルフィが掴んでくれてホッとした。
最新の巨大ロボは壊されたけど、古代の巨大ロボが動き出した。ルフィの心音(解放のドラム)に共鳴したのかな? エッグヘッドの戦いは更に混乱しそうで楽しみ。
魔々勇々
センターカラー&大増25ページ。
マママ、男女交際経験ありなのか。38歳ならあってもおかしくないけど、何だろうこのNTR感(苦笑)。
初めて勇者としてお礼を言われて喜ぶコルレオ。ああ、この喜びを知ったらもう戻れないな。喜ばしくも重い運命を背負ってしまった気がして、複雑になる。
マママは先代の勇者ハロハロの姿をコルレオに重ねていた。ハロハロに惚れてた、と言うのは無粋か。
2人を襲った魔物は災厄の魔王の分身か、新たな敵の手先か。どちらにしてもマママを傷付けた外道を許す必要は無い。ブチのめしてやれ!
アオのハコ
望月にも強豪校の選手という意地があったか。でも部内での自分の立場とか気にしているようでは、小物の域は出ない。作中でも言われているけど、もっと素直になれば強くなれるのに。
望月に勝った大喜は、勢いのまま優勝。第一歩ならぬ大一歩は上手い。
いきなりの名前呼び、しかも呼び捨てには見ているこっちがドキドキ(笑)。スポーツものとしてもラブコメとしても上出来で満足。
僕のヒーローアカデミア
葉隠さん、やっぱり美少女だった。壮絶な戦いの中でのサービスシーンは、何かこう、心が助かる感じ。
道具は限界を超えない。だが、それを操る者の意志に限界は無い。その勇姿は遠く離れた人の心を、彼に憧れていた悪の心を動かす。ステイン、最高にオイシイ場面で出て来やがって。最高の声援を受けて、笑顔と共に突っ込めオールマイト!
アンデッドアンラック
センターカラー。
麻酔をかけられてもリップを後押しするライラ、強い人だ。自分の幸せより他人の幸せを考えられる聖女。そりゃあリップもラトラも助けたくなるわ。
患者達を救う為なら、もう医者として働けなくなっても構わない。リップの心構えはまさにヒーロー。カッコいい渾名に相応しい快男児です。味方になってくれたらこんなにも頼もしい奴だったとは、改めて嬉しくなる。
あかね噺
企業の式典で落語をやるのか。私は見た事無いけど、落語家の仕事は幅広いんだなあ。
からしは子供の頃から優秀だった。普通の企業に入ればエリート街道一直線だったのに、馬鹿にしていた落語家へ。傍から見たら何やってんだと言いたくなるだろうけど、からしは困難な道だからこそ選び、突き進む。努力も怠らないし、好感が持てるライバルキャラです。こういうキャラがいる漫画は面白い。
キルアオ
銃弾と小型爆弾を使ったピタゴラスイッチで竜胆兄に勝利。年季の違いを見せ付けましたね。卑劣な若者に対してベテランらしく勝ってくれて、おっさん嬉しい(笑)。
だが、ノレンには目を覚ました時に最初に見た者を好きになる催眠術が掛けられていた。あ、これは……と思った人、多分その予感は当たります。ノレンが誰を好きになっても人間関係は乱れるけど、頑張れ大狼。
夜桜さんちの大作戦
辛三の結婚相手は「あの」編集長の娘だった。「あの」人の元に5年もいた辛三凄い。
辛三にウェディングドレスがしっくりくるのは分かる(笑)。マッチョな肉体のせいで隠れているけど、顔は可愛い系だし。
やはりこの結婚には裏があった。刀奈はギャルっぽいけど、可愛い子。問題は父親か。旦に操られているのかな? まともな時でも変態なのに、これは今までで1番厄介な敵かも。辛三が逃げ出さない理由も気になる。
僕とロボコ
慣れない長編を経て、ロボコは燃え尽きたそうです。宮崎先生、ロボコに自分の気持ちを語らせてますね。7ページ目のEDは、本気でここで終わらせたかったんだろうなあと邪推した。
だらけていても調子に乗る事は忘れないロボコ。単なるサボリより厄介だな。誰か怒った方が良いのではと思ったら、中野編集長キター!! 目が笑ってないよ、怖いよ、そして強そう。この人だけは怒らせちゃ駄目ですね。私も友情と努力と勝利を忘れずにジャンプを読み続けます。
鵺の陰陽師
センターカラー。18話目で2号連続カラーとは、なかなかの人気を得たようで一安心。
双斧は周防先輩の師でもあったか。つまり先輩が敵に回る可能性もある。陰陽師の横の繋がり、なかなか厄介だな。
鵺と代葉、一緒にお風呂。本当にこの漫画は、読者が望んでいるシーンを惜しげもなく出してくれるなあ! 作者と読者の心が重なっている漫画は読んでて楽しい。
新たな敵の襲来も、今後の苦難も鵺の予想通り。全ては学郎を強くする為。いずれは陰陽師の上層部とも戦う事になりそう。つまり長期連載モードに突入したって事ですね。
代葉の手作り卵焼きを楽しめると思ったら、双斧が襲来。早朝から来るとは仕事熱心ですね。鵺の結界を壊す程の猛者、学郎だけではキツそう。代葉も戦ってくれるかな?
ウィッチウォッチ
モモチも来てくれました。いきなりの膝枕は危なかった(笑)。
師匠達の技を繰り出し、ランを追い詰めるモリヒト。動揺を誘い、精神面でも有利に立つ。ランの父は息子を愛していなかった訳ではなかった。ランが記憶を封じたのは自分の意志か、それとも…。
吸魂能力を持つ花トワイライト。これを刺せばランを倒せる。その為の布石は整い、チャンスも掴んだ。でも、上手く行き過ぎな気もする。まだ何か起こりそうなんだよなあ。
アスミカケル
格闘技では、体重差イコール強さと言っても良いぐらい重要です。だから細かく分けられているのですが、フキダマリは地下格闘技なのでざっくりやってる。体格に差がある兄弟喧嘩をやる為の前フリですね。
トーナメントの参加メンバー、覆面の選手は前に出た若者ですね。決勝戦の相手は彼かな?
二兎の初戦の相手は格闘家ホストの迷流斗。秒殺されたのも含めて、キャラ立ってるなあ(笑)。1回戦で終わらせるには惜しいキャラでした。
二兎の勝利を大喜びする一狼。やはり弟の才能と本性を見抜いて、戦いたがっていたのか。格闘技の喜びを知った二兎、兄のような修羅の道には進まずに強くなってほしい。
一ノ瀬家の大罪
颯太と共に帰宅し、いよいよ家族と本気で向き合うか思ったら、またもやリセット&リスタート。しかし今度は翼も夢だと自覚しており、物語の終わりが近い事を知らされます。
祖母が託した鍵の意味とは? そもそもこの異常な夢の原因は? 颯太も被害者で、翔が元凶なのか? 全員が寝ている場所が病室でないのも気になる。クライマックス、見逃しません。
暗号学園のいろは
いろはが説得したい人物とは、目の前にいた縁ちゃんだった。これは彼女だけでなく、読者にも完全な不意打ち。縁ちゃん、今まで出番が割と多かったのに目立たなかったのは、この為だったのかな。
目隠れキャラが目を表す演出が好きなので、怒った縁ちゃんの鋭い目付きに惚れた。でもショートカットにしたのは少し残念。人の好みは千差万別よ。
戦場の踊り子の正体にも迫ってきたけど、ここでいろはに究極の二択が。ゲームならセーブ必須の場面ですね。他人の命と恩人の今、どちらを選んでも後悔しそうだけど、いろははどちらを選ぶ?
アイスヘッドギル
リッチ達の狙いは心臓樹と知の書。この2つは絶対に渡せない上、トロル達も守らなきゃいけない。仕事多いなあ。
ギルの乳母だった老婆のトロル、イズンこそ知の書だった。ギルは彼女を狙う強敵と戦う羽目になったけど、グレイティスト達と離れてしまい大ピンチ。この窮地、どう切り抜ける?
ドリトライ
最終話。
やはり現代に飛んだか。令和を生きる青空の孫はブラック企業に務めていた。現状に不満を抱きながらも自分からは動かず、夢を諦めてダメ人間になりつつある。青空の孫にしては…と思うけど、リアリティはありますね。
青空が孫を激励するのか思ったら青空はあっさり死に、でもその生き様で孫を後押しする。ふうむ、良い終わり方じゃないですか。読後感は悪くない。
総評。雲母坂先生の絵は前作より格段に成長したけど、ストーリー展開の遅さとか、主人公の名前が呼ばれず印象に残らないところとか、細かい部分が気になりました。ボクシングに関しても、本格路線かトンデモ路線か迷ってて、その迷いが作品に出て、面白さに繋がらなかった気がします。
「まだまだやれる…まだ立ち上がれる」という最後の台詞は、雲母坂先生の自分自身への激励かな。お疲れ様でした。次回作、頑張ってください。