4月29日のアニメ感想

ブラック・ブレット
　まず最初に謝っておきます。ごめんなさい、この作品を舐めてました。色々と苦しい事はあるけど最後はみんなハッピーになる、いい意味でも悪い意味でも典型的なラノベ作品(そういう作品はラノベに限らず多くあるけど)なんだろうなあ、と思っていました。まさかここまでハードな物語だったとはねえ。原作者の神崎紫電先生に全力で土下座します。
　殺しても死なないような不死身っぷりを発揮していた蓮太郎ですが、それも当然。彼も影胤と同じ新人類創造計画によって改造された身でした。彼の義手はバラニウムで出来ており、これが影胤だけでなくステージVガストレアを倒す、文字通り勝利の切り札になった。義手の設定を上手く使った、いいストーリー展開でした。
　海に沈んだ影胤は、きっと生きてますね。仮面の下の素顔は最後まで明かさなかったけど、これは生存フラグでしょうね。小比奈は父の復讐として蓮太郎を襲うかと思ったけど、そんな気力は無いみたいで。ここで彼女を見逃したのは、蓮太郎にとっていい事だったのかな。将来の不幸フラグになりそう。
　文字通り蓮太郎が身を挺する事で、巨大レールガンでステージVガストレア・スコーピオンを撃破。東京は救われましたが、決してハッピーエンドではない。新しい仲間になると思っていた夏世は蓮太郎の手によって殺され、今回の事件の黒幕は木更の祖父で、蓮太郎の命の恩人でもある天童菊之丞だった。ガストレアに妻を殺された彼は、ガストレアだけでなく呪われた子供達をも心の底から憎んでいる。その思いは分からなくもないけど、いずれ彼は蓮太郎の敵として立つでしょうね。その時、木更はどうするのか。
　蓮太郎を支えるヒロインとして大活躍した延寿ですが、彼女は確実なる死へと向かっている。延寿を家族のように大切に思っている蓮太郎ですが、二人に残された時間は少ない。普通の作品なら、それでも延寿は助かる奇跡的な展開になるだろうけど、この作品はどうなるのやら。
　ガストレアの謎も気になります。最強のガストレアがなぜ三輪車を求めたのか?　人間と呪われた子供たちの関係を引っ繰り返すような、重要な秘密があるのかも。