先月の北九州戦でホーム初勝利を上げて以来、まったく勝てなくなった東京ヴェルディ。最近は連敗続きで、特に先週の福岡戦は0-5の大敗。チームを覆う雰囲気は暗く、正直このチームに見切りをつけるべきかもと悩みました。
それでも一縷の希望を抱いて、試合に足を運びました。ああ、せめて日本代表がもっと頑張ってくれたら気分転換できたのに。
およそ一ヶ月ぶりの味スタ。この日の天候は曇りでしたが雨は降らず、涼しい風が吹いており暑さは感じませんでした。
栃木SCとの一戦は、ヴェルディのホームタウンの一つである稲城市サンクスマッチとして開催されました。重要な試合という事で、イベントも盛り沢山でした。
会場前にはほぼ恒例となった、相手チームのご当地グルメが売られていました。この日の相手は栃木SCという事で、宇都宮餃子とレモン牛乳アイスが売られていました。
特にアイスの人気が高く、入場開始前に完売していました。涼しかったので私は買いませんでしたが、いずれ味わいたいものです。
今回はヴェルディ君に稲城なしのすけ、そして栃木県のマスコットキャラ・とちまるくんが来ていました。とちまるくん、顔でかっ。
コンコース上には、稲城なしのすけの巨大な遊具「ふあふあ」が設置されていました。他所のスタジアムでは何度か目にしましたが、ヴェルデイ戦で見るのは初めて。子供達が喜んでいたので、恒例にしてほしいですね。
ヴェルディのスポンサーであるオーダースーツSADAがヴェルディ仕様のスーツとネクタイの販売をしていました。ヴェルディ君もネクタイを装着。なかなか似合っていますね。
6月28日と29日に味スタでブラインドサッカーの大会が行われるので、大会に出場する「たまハッサーズ」によるブラインドサッカーの体験コーナーが行われました。
ブラインドサッカーとは眼が見えない人がするサッカーで、目隠しをして行います。「銀河へキックオフ!!」というアニメで見て興味を持っていたので、私もやってみましたが、目が見えないというだけでドリブルやシュートがこんなにも難しくなるのかと逆に感心しました。アニメの主人公達が手こずっていたのも分かります。
試合前には今回から新作されたヴェルディの応援歌が放送されました。まだ馴染みは薄いけど、いつかサポーター全員で歌えるようになるといいなあ。
9月14日に行われる栃木でのアウェイ戦の宣伝として、たくさんのチラシを貰いました。こういうのを貰うと妙に嬉しくなりますが、栃木には今まで二度行って二度とも負けてるんだよなあ。今年はどうしよう?
試合前にはチアダンスパフォーマンスが行われました。まずは稲城市で活動するスポーツクラブ・NPO法人iクラブの子供たちが、
続いては稲城市にキャンパスを置く駒沢女子大学のチアリーディング部がダンスを披露。
もちろんいつも通り、ヴェルディVenusの面々も踊ってくれました。
こちらも恒例のAlegriaによるクラブソング「With You」ライブ。
ゴール裏に稲城なしのすけと、稲城市のご当地ヒーローKatsu☆Kingが来てくれました。
マスコットキャラ達が見守る中で、ヴェルディの選手達も加えたブラインドサッカーのデモンストレーションが行われました。ヴェルディからは今回出場しないカン・ソンホ選手と柴崎貴広選手が参加しました。
二人とも眼が見えない状態でサッカーをするのは初めてらしく、かなり手こずっていました。柴崎選手はボールを受けた途端、すぐにシュートを打ったけど(笑)。アニメみたいにブラインドサッカーをトレーニングに取り込んでみては?
稲城市市長の高橋勝浩氏も来てくれて、ヴェルディにエールを送ってくれました。わざわざゴール裏にまで来てくれた市長の為にも、勝ちたかったんですけどねえ。
栃木のサポーターもたくさん来てくれました。かなり気合の入った応援をしており、ちょっと圧倒されたかも。
ハーフタイムには稲城市のアクション・エンターテイメントグループ、Katsu☆Kidsの子供たちによるパフォーマンスが実施されました。子供とは思えないアクロバティックな動きにビックリ。
前節の大敗のショックを払拭すべく、今回は先発メンバーやポジションをかなり入れ替えました。怪我から復帰した平本一樹と、43歳の大ベテランで今までは途中出場していた永井秀樹を先発で2トップを組ませ、今までボランチだった田村直也を右サイドバックに、鈴木惇をボランチにしました。
メンバーをいじくった成果か、試合は序盤からヴェルディのペースでした。格上である栃木の選手達と互角以上に競り合い、栃木の得点源である大久保哲哉に仕事をさせません。正直、圧倒されると思っていたので意外な展開でした。
栃木SCは現在7位。前節では大分に4-0と圧勝しており恐れていたのですが、調子のいい時と悪い時の差が激しい不安定な部分もあり、今回は調子が悪かったのかも。だとしたらラッキーでした。
そして前半40分、左サイドから安在和樹がミドルシュートを放つと、ゴール前にいた南秀仁にボールが当たり、そのこぼれ球を平本一樹が押し込んで先制! 平本は富山戦以来となる今期2得点目を決めてくれました。
三試合ぶりの得点にサポーターも大興奮。平本も復帰したばかりでゴールを決めて嬉しそうでした。
しかしこのまま終わらせてくれる程、栃木も甘くなかった。後半開始早々の7分、MFの小野寺達也に上手いドリブルからシュートを決められてしまいました。小野寺は今期初ゴールだそうで悔しい限り。
その後は両チームとも2点目を狙いますが、なかなか決められません。メンバーが入れ替わってもヴェルディの得点力不足は解消されないようで、困ったものです。
栃木も終盤にカウンターから猛攻を仕掛けましたが、GKの佐藤優也が好セーブを連発して凌いでくれました。前節はダメダメだったけど、この日は冴えていました。こういうところがあるから、この選手に見切りをつけられないんだよなあ。三浦監督も同じ気持かも。
結局、試合は1-1の引き分けに終わりました。勝てなかった事を悔しがる気分と、連敗を止められて嬉しい気分が入り混じっています。
福岡戦で崩壊した守備は改善されましたが、得点をもっと奪えないと勝てません。かと言って優れたストライカーを加入させられる程の資金力はヴェルディには無い。このメンバーで何とかするしかないんですよねえ……。
そして伸びない観客数にも悩まされます。稲城市サンクスマッチという事で稲城市から動員をかけたのに、それでも観客数は3,629人と振るいません。ゴール裏の人数も栃木より少し多いぐらいだったし、使用料の高い味スタを使い続ける意味はJ1ライセンスを維持する以外に理由がありません。
しかし今年のチームでJ1に昇格するのは無理でしょう。チームが育つまではホームスタジアムを駒沢か西ヶ丘に移転して、チームが強くなったら味スタに戻すという方法は使えないのかな?
遠い勝利、伸びない入場者数と難題は多いけど、やるしかないんですよねえ。次はアウェイでの横浜FC戦。行こうかどうか迷っていますが、私が行かなくても頑張れ東京ヴェルディ!
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東京ヴェルディvs栃木SCの感想
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