ソードアート・オンラインII
SAOのシステムをコピーしているALOは、世界中の伝説や神話から新しいクエストを作り出す事が出来る。常に新しいイベントを考えなければならないオンラインゲームとその開発者にとっては夢のようなシステムですね。しかし自動であるが故に歯止めが効かず、しかし元になっているSAOのプログラムが世界の崩壊をエンディングに設定している為、ALOの世界が消滅する事も有り得る。ラグナロクのような大崩壊イベントが起きたら盛り上がるだろうけど、それはALO最後の輝きになるでしょう。北欧神話ではラグナロクの後には新世界が生まれるけど、ゲームではそうはならないそうだし。便利だけど融通の効かないのは、さすが茅場晶彦製(苦笑)。
レギュラー陣のパーティーバトルをアニメでやるのって、確か今回が初めてだと思う。今まではキリトの単独、もしくは誰かとコンビを組んでのバトルばかりだったので、オンラインゲームではよく目にする光景なのにかなり新鮮。しかし片手剣スキルを連続して使うという器用な真似をしてまで二刀流を使いたいのか。キリトの二刀流への拘りは、かの宮本武蔵より上かも(笑)。
タイムリミットが迫る中、手強いモンスターを倒しながら目的地へと突き進むキリト達。しかしラスボスの前に囚われた美女フレイヤが。誰がどう見ても怪しいし罠だとスルーしたくなるけど、危険だと分かっていても助けてしまったクラインは漢だねえ。下心丸出しとも言えますが、同じ男として気持ちは分かる。でもNPCに恋をしても虚しいだけだぞ。彼の運命の出会いはいつ、誰が相手なのやら。
ラスボス、スリュムとの決戦。スリュムの声は悪の大ボスを演じさせたら日本一の大ベテラン声優、飯塚昭三さんです。フレイヤは皆口裕子さんだし、豪華キャストだなあ。フレイヤはスリュムの花嫁だそうですが、スリュムの宝物庫を漁ったので閉じ込められたそうです。ふむ、私も同じような話を北欧神話で読んだ事があります。あの話がモチーフだとすれば、オチは……ううっ、クライン、強く生きろ(かなり本気で同情)。
Fate/stay night [Unlimited Blade Works]
イリヤとバーサーカー・ヘラクレスの襲来。Zeroを経ているのでセイバーはイリヤとは面識があるのですが、敵になったからなのか顔を顰めたけれど何も言いませんね。生真面目なセイバーらしい。まあここで何か言ってもイリヤは聞く耳持たなかっただろうけど。魔法少女である平行世界のイリヤと違って、こちらの本家本元は悲しすぎる過去を背負っており、ちょっと心が壊れているから。そこがイリヤの魅力でもあるんだけど。
神話の英雄ヘラクレスにはアーチャーの弓は当たっても効かず、セイバーの剣技にも冷静に対応される。その上、狂戦士ならではの桁外れのパワー。バーサーカーというクラスで考えたらこれ以上適任した英雄はおらず、最強のサーヴァントと言われるのも当然の強さです。
何も出来なかった事を嘆く士郎ですが、今のへっぽこな彼では当然でしょう。むしろ生き延びれただけでも幸運だった。それにあんな凄い戦闘に介入したら、主人公でも間違いなく死にます。そう思うぐらい今回の戦闘シーンは、いや今回の戦闘も大迫力でした。バーサーカーってあんなに素早く動けるんだ。そしてセイバーも士郎との魔力パスが完全ではない状態なのに強い強い。セイバールートだと士郎のせいで負傷するんだけど、凛ルートではヘラクレスの命を一つ削る大活躍。Zeroの終盤で身も心もボロボロだった人と同一人物とは思えません。この人、本当にセイバーですか?(こらこら)
今回はアニメオリジナルのシーンも豊富でした。教会での言峰と金髪の青年との語らい、アーチャーの弓を使っての援護、そしてイリヤと凛の戦闘。特にイリヤが戦うシーンは原作ゲームでも無く、本当に今回が初お披露目。母親譲りの針金細工(娘は髪を使ってるけど)による使い魔ですが、その力は母アイリを遥かに凌ぐ。辛うじてとはいえその攻撃を凌いだ凛もさすがです。士郎がこの2人のレベルになるのはいつの日なのやら。
アーチャーがバーサーカーに放った矢、いや剣はカラドボルグですね。神話に語られる武器をなぜアーチャーが使えるのか、そして不滅の筈の宝具が何故消えたのか。この辺りは重要な伏線なので覚えておいてください。いやー、それにしてもいいアニメを見せてもらいました。原作を知っている人も知らない人も夢中になれる、これこそ原作ありアニメのあるべき姿です。スタッフは死ぬ寸前だろうけど、DVDの売上はかなりいいみたいだからボーナスは期待できますよ。それを心の支えにして、最後まで頑張ってください。
クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
時は流れ、アンジュは立派なエースになりましたが、未だに誰にも心を開かず、同僚に対しても見下すような視線を向ける。隊長と新兵を2人も死なせた上にこの態度なので、当然のように嫌がらせを受けますが、アンジュはまったく気にしない。逞しくなりましたねえ。本人も言っているけど虫に裸を見られたり、イタズラをされて一々腹を立てる人間はいないという事か。虫扱いされているロザリー達は哀れ。そう思われても仕方ないくらい失敗してるけど(笑)。
孤立しているアンジュに対して、手を差し伸べる者もいる。ヴィヴィアンはバカっぽいけどいい子だなあ。彼女の言うとおり、アンジュとヒルダ、そしてサリアが組めば最強のチームになるだろうけど、現時点でこの3人が手を組むなんて考えられません。サリアは隊長としてはまだまだ未熟だし、ヒルダはゾーラを死なせたアンジユを嫌っている。和解するとしても当分先の話だろうなあ。ずっと敵のままでいるのも面白いかも?
サリアはアンジュよりもヴィルキスの方が気になっています。本来ならば彼女がヴィルキスに乗る筈だったそうで、アンジュが落ちた時もアンジュの身よりヴィルキスの心配をしている。サリアにとってヴィルキスとは、尊敬するジルとの約束の証なのでしょうか。そのジルは何かを企んでいる様子。油断しまくっている監察官の目を盗み、クーデターでも起こすつもりなのかな?
一方、ヒルダはゾーラが遺したモノを全て受け継いだ。人も、物も、部屋も手に入れたけど、ゾーラの形見である彼女の義眼は捨ててしまった。過去と決別し、未来へ向かおうという前向きな気持ちならいいのですが、アンジュへの嫌がらせはきっちりやる心の闇は消えていない。ジルとは別の意味で危険人物になりそうですね。
今回はギャグというかコメディシーンが多めでした。武器屋のおばちゃん、フリーダムとかアストレイの装備なんてどこから手に入れたのさ?(笑) そういうお遊びだけでなく、イタズラを仕掛けるも自爆するロザリー、服を破られても平然としているアンジュなどキャラの動きも面白かった。極めつけはラスト、久しぶりに男キャラが出ましたが、アンジュと裸でベッドインしての登場は衝撃があり過ぎる。某キラさんに似ているけど、中身はどうなのかな? 彼と心を通わせる事でアンジュも変わるのかも。それはちょっと寂しいような……。
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10月25日のアニメ感想
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