ガーネット(以下ガー)「コラボ企画が発表されてから待っていたわ、この時を、そしてこの試合を。ヴェルディがもっと余裕を持って戦える順位だったら良かったんだけど」
仁虎(以下ニコ)「それは贅沢というものですよ。それに仮に上位にいたとしても、ガーネットさんは必死になって応援します。サポーターとはそういう人達ですから」
ギアボルト(以下ギア)「長かったJ2もいよいよ終盤戦。昇格もしくは降格を意識して、上位も下位ももがいて足掻いて苦しむ時期です。この微妙な時期に東京ヴェルディはアニメ「とある科学の超電磁砲」とのコラボを開催。札幌戦は「とあるアニメの蹴球試合（コラボデー）」として開催される事になりました」
ガー「アニメファンとしては楽しみにしていた試合なのに、天候は生憎の曇り時々雨。最近、週末はこんな天気になる事が多いわね。どれくらい観客が来てくれるのか不安だったけど、7,764人も来てくれたわ。雨の日に、しかもJ2降格の危機にあるチームの試合としては、上々すぎる観客数よ。コラボの効果はあったわね」
ギア「超電磁砲とのコラボばかりが話題になっていますが、この試合は多摩市サンクスマッチでもあり、焼き菓子など市の名産品が売られていました。なかなか美味しい物ばかりで、多摩市侮り難し。モグモグ」
ガー「多摩市からはアクアブルー多摩のマスコットキャラ、アクアンくんが来てくれて、ヴェルディ君と一緒に出迎えてくれたわ」
ニコ「多摩市の阿部裕行市長も来てくれて、キックインセレモニーをしてくれました。多摩市の毎年のご支援、ありがとうございます」
ガー「試合前には今節のもう1つの目玉イベント、ヴェルディレジェンドスターズとJレジェンド&MIFA FCによるチャリティマッチが行われたわ
ニコ「MIFA FCには日本代表に選ばれた名選手の他にも、サッカーを愛するミュージシャンや芸能人の方も加わっています。下の写真で白いユニフォームを着ているのがMIFA FCの皆さんです」
ギア「錚々たるメンバーが揃っていますね。一部例外は有りますが」
ニコ「写真はありませんが、コンサドーレ札幌の野々村芳和社長も参加しています。ですが社長は先週手術したばかりで、一週間は運動厳禁というギリギリな状態での出場でした。前半だけの出場でしたが、野々村社長の心意気には感動させられました」
ニコ「試合は和やかではあるけど真剣さも感じられる雰囲気で行われ、ヴェルディレジェンドスターズが2-0で勝利しました。なおこの試合の収益金は、サンフレッチェ広島を通じて広島の土砂災害に苦しんでいる人達に寄付されるそうです」
ガー「こういう災難はいつ、どこで自分の身に振りかかるか分からない。他人事だと思って無視せず、出来る限りの力で助けてあげましょう」
ギア「ヴェルディレジェンドスターズの選手達が使っていたユニフォームが、オークション形式で販売されました。こちらの収益も寄付するそうです」
ガー「一体どれくらいの値段になったのかしら? 手に入れた人はラッキーだったわね。OB選手に勝るとも劣らない若手が育っている東京ヴェルディを、これからも応援してあげてね」
ガー「雨が降る中でもAlegriaのライブと、ヴェルディビーナスのパフォーマンスは行われたわ。音楽がトラブった時はビックリしたけど、すぐに戻って良かったわ。一生懸命歌っている人の努力は報われてほしいもの」
ガー「そして今回のメインイベント、「とある科学の超電磁砲」とのコラボ企画よ。私みたいに楽しみにしていた人も多かったみたいで、たくさんの人がコラボユニを着ていたし、こんなゲーフラを作った人もいたわ」」
ガー「コンコースには、とあるシリーズの登場キャラ達の立ち看板が並べられていたわ。ヴェルディサポだけでなく札幌サポも写真を撮っていたわよ」
ニコ「限定コラボグッズが売られていたブース前には、グッズを求める人が長蛇の列を作っていました。ヴェルディの試合でこんな光景を見られるなんて、何だか嬉しくなりますね。挨拶するヴェルディ君も、いつもより喜んでいるように見えます」
ガー「私はコラボユニを買ったせいであまりお金に余裕が無かったから、ガチャガチャを回して500円のキーホルダーだけにしたわ。運試しのつもりで回したら、私が一番好きな美琴バージョンのキーホルダーをゲット! 今日の私はツイてたわね」
ギア「そうですね。しかし、この時点で運を使い果たしていたのかもしれません」
ガー「美琴のフィギュアを作ったコトブキヤさんもブースを出していたわ。フィギュアのお店がサッカーの試合に来るなんて珍しいわね」
ニコ「コトブキヤさんは井林選手と個人的に契約を結んでいて、井林選手がゴールを決めたら好きなフィギュアを上げるという企画をやっています」
ガー「面白い企画だと思うけど、井林の本職はDFで、点を取る機会なんてほとんど無いのよねえ。無失点に抑えたら、という契約だったら良かったのに」
ガー「立川市のブースもあったわ。立川市もヴェルディのホームタウンで、とあるシリーズとのコラボはこっちが先にやってるのよね」
ギア「でも立川市サンクスマッチは次の次の週なのです。タイミングが悪いというか」
ガー「マッチデープログラムは通常版とは別に、超電磁砲バージョンの特別版が配られたわ」
ギア「表紙だけでなく、中の記事も充実しています。記事によると井林章選手は『鉄壁防御』(ツーディメンジョンラブ)という能力を持っているそうです。漢字とルビがまったく合っていない気がしますが気のせいです。能力のレベルはいくつなんでしょう?」
ニコ「「超電磁砲」第2期のOPが放映された後、新録による美琴と黒子のやり取りが行われました。御坂さん、サッカーの試合を見た事が無かったんですね。白井さんがツッコミ役になっていたのは新鮮な感じがしました」
ギア「この日は味スタの各所で「超電磁砲」の歌が流されていました。fripsideやELISAさん、井口裕香さんにも来てもらって、生で歌ってほしかったですね」
ガー「あー、そんな事になったら私、気絶するかも。ライブで何度も聞いているけど、通い慣れた味スタでライブしてくれたら最高よねえ」
ニコ「そしてヴェルディのゴール裏には、美琴役の佐藤利奈さんと、黒子役の新井里美さんが挨拶に来てくれました」
ギア「雨のせいで後ろに下がっていた人達が一斉に前に来たのは、なかなか面白かったです。皆さん、あざといですね」
ガー「こらこら、あんたも人の事、言えないでしょ。最前列で写真撮りまくったくせに」
ニコ「札幌のサポーターの皆さんです。東京に住んでいる札幌出身の方もいるそうで、たくさん来て下さりありがとうございました」
ガー「でも雨を避けているこの光景、去年も見たのよねえ。札幌戦は天候に恵まれてないけど、私達がサポーターになる前からそうなのかしら?」
ギア「札幌のゴール裏に行き、東京ヴェルディのサポの写真も撮りました。なかなかの人数ですと自画自賛」
ガー「コラボ企画は試合の中でも行われたわ。試合前の選手紹介は札幌が黒子、ヴェルディは美琴がやってくれたの。そしてヴェルディのフリーキックやコーナーキック、オフサイドなんかがあった時は美琴達の映像が映し出されたの」
ニコ「ヴェルディが得点した時の映像も、ちゃんと作っていたんでしょうね。得点が入らず見られなかったのが残念です」
ギア「ニコさん、その発言、ネタバレです」
ガー「いや、ニュースを見れば分かるんだからネタバレを気にする必要なんて無いでしょ。勝ってたら私達がもっと喜んでいる筈だし」
ギア「私達の存在そのものがネタバレですか。なかなか奥が深い発言かと」
ガー「まあニコが言った通り、こちらは得点が決められず、札幌もヴェルディのゴールを揺らせず0-0のドローでした。スコアだけ見るなら、つまらない試合だと思われるでしょうね」
ニコ「でも、決してつまらない試合ではありませんでした。同じように若手とベテランの融合したチームとはいえ、ヴェルディよりも高みにいる札幌に対して、ヴェルディの選手達は勇敢に立ち向かい、互角、いやチームの調子は札幌を上回っていました」
ギア「札幌は監督交代後は好成績、前節も首位の湘南に勝利して、プレーオフ進出に僅かな望みを繋げている。その為、モチベーションを高くして挑んでくるかと思ったのですが、そうでもありませんでした」
ガー「プレーオフ進出という目標が、逆に重石になっちゃったのかもしれないわね。試合が終わったら札幌の選手が座り込んでいたけど、体の疲れもかなり溜まっていたみたい」
ギア「来週は札幌には讃岐を叩いてもらわなければいけません。早く好調の波を取り戻してくれる事を願っています」
ニコ「ヴェルディサポとしては、負傷交代した鈴木惇選手の容態が気になります。大した怪我でなければいいんですけど……」
ガー「そういえば今回の試合、ヴェルディは誰もカードを貰ってないわ。雨の日の試合は荒れる事が多いし、札幌はイエローを2枚貰っているけど、今回の試合は荒れなかった。審判が上手く試合をコントロールしたみたいね。さり気なくグッジョブよ」
ギア「試合後、ゴール裏に来た選手達の表情は晴れません。守備は良くなりましたが決定力不足は解決しておらず、味スタでは未だに1勝。浮かれている場合じゃありません。この悔しさをバネにしてください」
ガー「選手が引き上げた後、佐藤さんと新井さんがまた来てくれたわ。無得点だったけど、2人とも楽しんでくれたみたいね。プライベートで来てくれても構わないわよ。ううん、むしろ来て、お願いします」
ギア「勝たなければいけないホーム戦で、2戦連続の引き分け。この結果をどう見ますか?」
ニコ「最悪ではないけれど最上でもない、というところです。讃岐も引き分け続きで勝ち点差が広がりも縮まりもしないように、どうも中途半端に苦しめられているような気がします」
ガー「それでも私達に出来るのは応援する事だけなのよ。ホーム最終戦になる群馬戦でこそ、久しぶりに味スタで勝利のラインダンスをしましょう。もちろん次節の長崎戦も勝つわよ。せーの、」
3人「「「頑張れ、東京ヴェルディ!」」」
ガー「あと松本山雅の皆さん、J1昇格おめでとうございます。来年は緑ダービーが出来ないのは残念だけど、いつかJ1で戦えるよう頑張りますので、その日までJ1で待っててね」
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