11月11日のアニメ感想

弱虫ペダル GRANDE ROAD
　性格も言動も曲者な呉南工業の待宮栄吉。金城や福富から運を奪おうとしたり、坂道を適当にあしらったりとどうにもムカつく奴です。しかし口先だけの男ではなく、前回のインターハイで総合3位という実力と運の持ち主でした。トップとは15分差という絶望的な状況でも全く諦めず、むしろ強かに勝機を伺っていた。この男、狡猾さなら御堂筋をも上回りますね。
　出だしからトラブルが起き、波乱必至の3日目スタート。まずは先行するエースに追い付くべく、箱学と総北の残り4人ずつが協調して走ります。これは夢のチームですねえ。坂道と真波が、巻島と東堂が、他にも激闘を繰り広げたライバル同士が力を合わせて走るというシチュエーションにはワクワクさせられますが……。
　ロードレースは集団になって走る方が速い。箱学と総北の協調もそのセオリーに従ってのものですが、待宮は自分たち以外の後続のチームを飲み込んで、巨大な蛇のような集団を作り上げた。ただ飲み込むだけでなく、巧みな話術と「追い付きたい」「トップを取りたい」というレーサーの欲望を利用して自チームの戦力にする。見せ掛けの優しさを使ったりして、人の心を掴むのが上手いなあ。福富が言うように待宮はペテン師、それもプロ級のです。
　おまけコーナーは荒北がツンデレっぷりを炸裂させていました。チョコバナナ餃子なんて絶対に美味しくないだろうに、友達が薦めてくれたから食べるとは、荒北いい奴だなあ。彼のいい奴っぷりは、本編でも発揮されるのでお楽しみに。石道の蛇も大好きらしいチョコバナナ餃子、貴方も食べてみては?　私は遠慮します（笑）。


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