Charlotte
妹の死のショックから立ち直れない有宇。まあ当然か。料理以外は完璧な妹だったからなあ。懐かしのマドンナ・白柳さんの言葉も有宇には届かない。あんなにあっさりと有宇を捨てたのにわざわざ来てくれるなんて優しいなと思ったけど、その後に来た黒服の連中に言われたから来たみたいですね。このタイミングでは白柳さんの説得に応じなかったのは正解だったと。油断も隙もありません。
逃げるように町に出た有宇は、ダメ人間まっしぐらな生活を送る。ネットカフェをホテル代わりにするのは別にいいけど、ゾンビ殺しゲームに夢中になる様子は狂気スレスレですね。案の定、不良に喧嘩を売りまくって大暴れ。このダメ人間っぷりは、1話の頃の有宇を思い出します。いや、あの頃の方がまだマシか。細山田が謝らなかったら、櫛を目に刺していたでしょうね。ヤケになった人間は怖い。
大切な人を失い、暴走していた有宇。このまま暗黒街で伸し上がるのかと思ったけど、薬で人間を辞める寸前で奈緒に止められました。能力を使って、ずっと有宇を見守っていたのか。あのサラダは怪しいと思っていましたが、彼女なりの思いやりだったんですね。細山田との件も有宇が本当に刺そうとしたら、止めていたでしょう。ええ子や……。
奈緒が作ったオムライスは、歩未が作った物と同じ味だった。いや、正確には有宇の母親の味だった。とんでもない味だったあのソースは、歩未なりに母の味を再現しようとしていたもので、彼女の愛の証。これを食べてはヤケになっている暇なんてありませんね。1話で立ち直ってくれて安心したけど、物語はまだ終わっていない。むしろこれからが本番か。死者を蘇らせる能力者とか、時間を巻き戻す能力者とかが現れそう。