9月27日の特撮　さらば刑事・泊進ノ介…としんみりしても、冬の映画で会えるんですけどね（笑）

仮面ライダードライブ
　最終回。前回が「仮面ライダードライブ」としての最終回なら、今回は「泊進ノ介」としての最終回でしたね。
　かつて進ノ介が追っていたテロ組織ネオシェード。一ヶ月前、ロイミュードと手を組んでいた連中を捕まえた際に奇妙なアイテムを手に入れていました。ドライブとマッハとチェイサー、3人ライダーの最後の戦いは過去の回想という形にしましたか。生身のアクションシーンも気合が入っており、最後を飾るに相応しいアクションでした。
　新たな仮面ライダー、ゴースト登場。パーカーを纏ったデザインはずんぐりとしており動き難そうと思いましたが、割と軽快に動いていますね。見た目より軽いのか、中の人が体力あるのか。今回は顔見せ程度でしたが、機械的なドライブとは違うファンタスティックなアクションを見せてくれそうで楽しみです。
　奇妙なアイテム、眼魂(アイコン)を巡る人間同士の戦い。ネオシェードの運び屋と思われたけど実はボスだった岡村(演じるのは特撮ファンにはお馴染みの高野八誠さん。悪役を演じるのは珍しいけど、見事な演技でした)、こいつのような悪人は尽きる事は無い。ドライブの戦いは終わったけど、刑事としての進ノ介の戦いは終わらない。戦い続けるという強い決意と共に放った銃弾は、進ノ介の心そのもの。かつて自分の時を止めてしまった場所で成長の証を見せた進ノ介。安易にドライブに変身しなかった事といい、素晴らしい話でした。
　前回語られなかった霧子と進ノ介のエピローグが語られました。やっぱりこの2人は結婚して、息子を産むんですね。そうだと分かっていたけど一安心。これで番組は終わったけど、これからも進ノ介は刑事として走り続けるでしょう。冬の映画もあるしね（笑）。スタート・ユア・エンジン!
　総評。1年間見続けてしまうと、役者にもスタッフにも共感してしまい褒めるしかなくなるのが困ったところ。でも仕方ありません。それに今回の仮面ライダーも面白かったし。進ノ介達主役サイドはもちろん、敵であるロイミュード側にも素晴らしいキャラクターを用意したスタッフと、それを見事に演じた役者達。この相乗効果が良い作品を作り上げました。
　残念ながら玩具の売上はイマイチだったそうですが、それで物語の質が落ちる事はありません。仮面ライダーの歴史にまた1つ、素晴らしい作品が刻まれました。この作品に関わった全ての人達に感謝を。Vシネマも楽しみにしています。