櫻子さんの足下には死体が埋まっている
新番組。原作未読。
語り部役は館脇正太郎という高校生。猫の死体を見ても顔色一つ変えず、冷静に埋葬しますが、それは彼が知り合った女性のせい。九条櫻子、標本士をしており、伊藤静さんの声がピッタリな美女ですが、生きている人間よりも骨が好きというネクロフィリア(死体愛好家)一歩手前の変人です。シャーロック・ホームズもそうですが、いつの時代も名探偵は変人なのです。
こんな変わり者と一緒に行動していたら、死体を見つけるのは日常茶飯事でしょう。今回は海岸で人の頭蓋骨を掘り出してしまいました。驚くどころかウキウキと喜び、蝶形骨について語る櫻子。見ただけで性別や死因、死んだ時代まで当てるとは、警察の鑑識クラスかそれ以上の知識の持ち主ですね。でも常識は無い。百年前の頭蓋骨だからって、警察に説明する前に持ち帰っちゃダメですって(笑)。
しかしこの日、見つかった死体は1つじゃなかった。腕を紐で結び合って、心中のように死んだ男女。櫻子は少し見ただけで心中ではなく殺人だと見抜きます。交番の中から現場に戻った時は、えっ、これって櫻子の超能力!? そういう作品だったのかとビックリしたけど、ただの演出でしたか。それだけ櫻子の解説に説得力があったという事で。
警察官は本能的に事件を厄介な事にはしたくないので、心中など安直な答えに飛び付いてしまう。だけど櫻子は人間の死体に対して常に不自然さを感じ、疑って考える。死体を求めているからこそ、人の死体というこの人間社会では滅多に目にしないお宝を疑うというのは、なかなか面白い考え方です。でも、やっぱり骨は持って帰っちゃダメですって(笑)。
変人だけど成人女性の櫻子から見れば、正太郎はまだまだ子供。名前で呼んでほしい正太郎ですが、櫻子のようなタイプの人間が名前で呼ぶ相手は、家族か本当の意味での友人、もしくは恋人だけでしょう。甘エビに興奮するようなお子様では、まだまだその域には達しませんね。いや、私も甘エビ好きだけど。櫻子には婚約者もおり、見込みはかなり低いけど、それでも頑張れ男の子。
↧
10月7日のアニメ 骨の周りに付いている肉は美味しいと言うけど、人間もそうなんだろうか?(おい)
↧