新ウルトラマン列伝
来週から放送時間を土曜朝9時になるので、火曜放送としてはこれが最終回。最後を飾るエピソードは初代ウルトラマン最終回「さらばウルトラマン」です。
地球に迫るゼットン星人の円盤群。岩本博士によると1930年代から目撃されていた円盤は彼らの偵察隊だったそうで、およそ40年間も地球の状況を探っていたとの事。慎重だなあ。なのにウルトラマンが出るまでもなく、科特隊によってほぼ全滅させられたのは言わないでおこう(笑)。
ゼットン星人の尖兵は既に潜り込んでおり、岩本博士に化けて科特隊のメインルームを破壊しました。当時の子供達の話だとウルトラマンがゼットンに負けたシーンばかり話題になるけど、人類防衛の砦としたいつも見てきた部屋があっさり壊されたのもショックだったろうなあ。もう二度と使わないから派手に壊してるし。
風船の中から現れた宇宙恐竜ゼットン。八つ裂き光輪をバリアで防ぎ、スペシウム光線を受けてもピンピンしている。そしてその火球でウルトラマンを倒した、まさに最強の敵です。デザインも完成されていますよね。Zの文字を宿すに相応しい強力怪獣です。
ちなみにウルトラマン、ゼットンに負けた時は前に倒れているのに次のシーンでは仰向けになっていますが、これは脚本では倒れた後一度立ち上がりますが、再び倒されカラータイマーを踏み潰されるという展開だった為。映像化したら思ったよりエグかったから変更されたそうだけど、確かに子供達に更にトラウマを与えただろうなあ。ナイス判断。
無敵と思われたゼットンでしたが、新兵器ペンシル爆弾で倒されました。これが大量生産されたら地球の平和は安泰ですが、後のシリーズで同じような兵器が作られた事はありません。メビウスのメテオールでも出なかったし、強力すぎるから封印されたのかな?
命を二つ持ってきたゾフィー、都合が良すぎる気がしますが、もしかしたらその場で用意したのかも。なお後付けですが、こうやって命のエネルギーを固形化出来るようになったのはウルトラマンヒカリの研究によるものだそうです。さすがはヒカリ、やっぱり彼の本分は科学者ですね。
ハヤタは蘇ったけど、ウルトラマンと一体化していた頃の記憶は失いました。グルマン博士が言う通り、ゾフィーにとってもギリギリの選択だったのでしょう。しかしハヤタの記憶は失われても、ウルトラマンを見てきた視聴者の記憶は消えない。ウルトラマンに別れを告げる子供達の声には歴史を感じました。さらば火曜日、そして行くぜ土曜日。
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3月29日の特撮 さらばウルトラマン、さらばウルトラマン列伝…ってこらこら、列伝はまだまだ続くぞ
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