Quantcast
Channel: 決闘王F.Kのブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2443

6/30 生駒や無名の影に隠れてるけど、来栖も何気に超人やってたなあ。菖蒲様とお幸せに

$
0
0
甲鉄城のカバネリ
 最終回。
 こ、これは……何とも評価に困る話になってしまったなあ。いや、ハッピーエンドを拒絶するつもりはありませんよ。生駒ではなく無名が美馬に止めを刺す展開は良かったし、最初の頃は無名を恐れていた甲鉄城の面々が無名を迎え入れてくれたラストシーンには心動かされたし、ラストの無名の笑顔も最高でした。
 そう、所々は良いんですよ、この作品。でも全体の流れになると、どうにも微妙というか、私とは感性が合わないなあというか。スタッフは「アクション満載、燃える展開の王道的な最終回」を作ったつもりなんだろうし、実際そう感じる部分はあるんだけど、私が求めていたものとは微妙にズレているんですよ。
 そしてそのズレは回を重ねる毎に大きくなっていき、美馬の登場にょってピークに達してしまった。美馬自身は嫌いじゃありませんが、とにかく目的が不明なので感情移入できないし、倒すべき敵として憎むにはやってる事が安っぽい。素晴らしい作画に隠されているけど、作品そのものは薄っぺらく感じてしまいました。
 この作品が好きな人や、感動したという人には申し訳ありませんが、私にはこの作品はあまり面白く思えませんでした。そう思いながらも最終回まで見続けてしまった自分は何なんだろう(苦笑)。年季の入ったアニメファンである私でも、そういう失敗をしてしまうのです。アニメ道は奥が深い。
 総評。作画に関しては問題無し。映画並のハイクオリティさを終始保ったのは驚嘆に値します。活き活きと描かれたキャラクターが繰り広げるアクションは時にカッコ良く、時に泥臭く、時に凄惨で見応えがありました。
 反面、ストーリー展開は問題あり。カバネとの戦いだけでも手一杯な状況だったのに、新キャラの美馬が悪い意味で目立ちすぎてしまい、作品を乗っ取ってしまった。ぽっと出のキャラがラスボスになっても盛り上がりません。せめて2クールあれば、美馬というキャラクターをもっと掘り下げる事が出来たのですが……。アニメ作りの難しさを改めて教えられた作品でした。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2443

Trending Articles