木曜発売のジャンプGIGAで「食戟のソーマ」は真の最終回を迎えます。附田先生、佐伯先生、森崎先生、改めてお疲れ様でした。
でも漫画より、付録のポスターの方が気になる。真冬先生、こんな所でもサービスに手を抜かないとは……!
第27回新世界漫画賞、最終候補の平均年齢が19.8才と20才以下に。若い才能がジャンプを目指しているのは、長年の読者としては嬉しい限り。
夜桜さんちの大作戦
新連載第一弾。異色作「ポロの留学記」を描いた権平ひつじ先生が本誌に復帰しました。おめでとうございます。
スロースターターだった前作を反省したのか、第1話からなかなかのハイペース。いきなり主人公とヒロインを結婚させるとは思いませんでした。
家族思いだったからこそ、家族を失う恐怖を知ってからは臆病になってしまった主人公・太陽と、そんな彼を支え続けてきた幼馴染みのヒロイン・六美。この組み合わせといい、ヒロインを救う為に臆病な主人公が男気を見せる展開といい、読者を不快にさせないよう気を配っていますね。流石は連載経験者。
凶一郎のヤバさは半端じゃないけど、これぐらい強くて怖くしないと太陽と六美が結婚する展開に持っていけないので、須らくOK。凶一郎が認めるくらいの男になってくれると期待。
鬼滅の刃
黒死牟の髪を食べた玄弥は死亡フラグを乗り越えただけでなく超絶的に強くなりそうだけど、無惨からの影響力も増してしまった。これ、玄弥が鬼になるフラグか?
柱の中でも最強クラスの2人の攻撃は、黒死牟を追い詰めた……かに見えたけど、そんなに甘くはなかった。そもそも黒死牟は血鬼術さえ使っていないし、2人の連携攻撃でも黒死牟には掠り傷しか与えられていない。どんだけ強いんだ、上弦の壱。炭治郎達が来るまで持ち堪えられるのか?
ONE PIECE
牛鬼丸の正体は狐だった。正確には河松と、その跡を継いだ狐のオニ丸の二人一役だった。未来の戦いを見込んで刀を集めていた河松も、その思いに応えたオニ丸も立派だ。カイドウとの戦いが終わったら、オニ丸と河松はきちんと再会してほしい。
ゾロは新しい刀を入手しそう。秋水は故郷に返して、新しい刀で戦うのが筋かな。あのカイドウに傷を付けた程の名刀なら、秋水の代わりとしては問題ありません。でもゾロに刀を譲ったリューマの思いはどうするのか、ゾロの決断に注目。
Dr.STONE
センターカラー。
たった4分の間に、よくこれだけの事が出来るなあ。漫画だからとは思うんだけど、たとえ現実でもこの面々なら出来る気がする……と思わせるのが凄い。キャラ作りを丁寧にやって来た甲斐がありますね。
龍水の決断力にソユーズの記憶力、大樹のパワーと男気。千空達もよく察した。こんなにも強い絆で結ばれた仲間達こそ、科学にも匹敵する最高の武器。友情と努力で勝利を掴む、ジャンプ漫画の王道です。
約束のネバーランド
昔はまともだったギーラン。鬼としてはかなりの良識派で、民衆の事も真剣に考えていた。理想の政治家と言えます。
しかし彼は周囲の者に恵まれなかった。上からは疎ましく思われ、信頼していた部下には裏切られ……。復讐の鬼に堕ちるのは必然でしょう。
五摂家の武闘派ドッザも一撃で倒され、王家は追い詰められています。このタイミングでノーマン達も動く。作戦は順調に進んでいますが、だからこそ引っ繰り返る気配が漂っています。冷酷無比な女王は何を企む?
ハイキュー!!
日向は自分より影山の方が凄いと認めている。これは怖くて心強いですね。スポーツに限らず自分の弱さを知り、その上で勝とうとする人間は強い。
ここは日向が決める!と読者にさえ思わせてからのフェイント。昼神はほんの僅か重心を日向に向けただけですが、その時点で勝負ありとは。本物のバレーの試合も、こんな高度な読み合いをしているんだろうか。凄いな。
「小さな巨人」を受け継ぐのではなく、「最強の囮」という自分だけの称号を求める日向。もう彼は「小さな巨人」という目標を越えてますね。笑う星海、彼も吹っ切れるか?
呪術廻戦
いやいや、五条は現代でも現役バリバリなので死んでませんよ。……死んでない、よね? ここまでグサグサ刺されても死ななかったら、それはそれで怖いな。刺された五条は幻術とか?
人として生きる事を願った理子でしたが、その儚い夢は非情な銃弾に打ち砕かれた。うーん、ハードボイルド。守りたかった人を守れなかった絶望が夏油を悪鬼にしたのかな? 謎が多い過去編、まだまだ楽しませてください。
僕のヒーローアカデミア
敵連合と異能解放軍は一つの組織となり、「超常解放戦線」と改名されました。予想通り組織名を変えましたね。死柄木に心酔し切ったリ・デストロ、面白いキャラになったなあ。下心の無いゴマ摺りは割と好きです。
ホークスが手を拱いている間に、死柄木は強大な力を手に入れた。その焦りがホークスを危険な領域に走らせてしまう。悪の深淵に踏み込めば、悪に飲まれる可能性も高まるぞ。今後のホークスは有能なスパイとして活躍するのか、それとも……。
ブラッククローバー
センターカラー。
アスタとネロの尋問が行われましたが、既に魔法議会の判断は決まっていた魔女裁判、いえそれ以下の「儀式」でしかありませんでした。公平とか真実の追求とか、そんな綺麗事は人間の悪意と偏見の前では無力。こういう人間の邪悪な部分も隠さないところが、この漫画の良いところ。
自分達だけならともかく、マリーをも殺そうとしたキーラにアスタの怒りが爆発する。その黒く染まった体は悪魔の実在を証明する最高の証拠ですが、アスタは自分が悪魔であると宣言してしまった。国を救った英雄から一転、国に追われる身になったアスタ。ユリウスが何か策を授けている事を期待します。
ぼくたちは勉強ができない
髪型を変えた理珠、大人っぽくなったなあと驚いたら、他にも色々変えていました。香水やマニキュア、ネックレスまで変えていたとは。昔の彼女はそういう物に無頓着だったのに、恋は人を変えるんですねえ。
おつきあい、いや2人で力を合わせての餅つき、理珠は狙ってやったのか天然なのか。策士みたいに見えますが、実は割とギリギリなのも理珠の魅力。自分の気持ちを隠さなくなってきましたね。あと3ヶ月しかありませんから、勝負に出るのは当然か。文乃達も大きく動きそう。
チェンソーマン
アキは少し先の未来が見えるようになったけど、見えるだけで劇的に強くなった訳ではない。絶望的な未来を見ても動じない、そんな風に心も体も強くならないと意味が無い能力なのです。ある意味、残酷だな。
幽霊の悪魔は恐怖心を見て攻撃してくるから、恐怖を感じなければ奴には何も見えない。分かっていても出来る事じゃありません。死ぬ事さえ恐れていないアキ、デンジより強いかも。
コベニは公安に残ったのか。人一倍怖がりで、辞める辞めると言っていたけど、実はそういう人が1番粘るんですよ。残った理由はボーナスだけではない筈。多分。
アクタージュ
今まで怒った事が無い、と自分では思っていた夜凪。しかし彼女にも強い怒りの記憶があった。怒りと悲しみが似ているというひなの考えは、なるほどと思いました。「北斗の拳」でもそんな感じでケンシロウは強くなってたし(漫画かよ)。
夜凪が人生で1番悲しかったのは、母が死んだ時。そして1番怒った時は、父と再会した時。何だかんだ言っても優しい夜凪を怒らせるとは、父親は相当のクズなのか、それとも何か事情があるのか。
怒りのままに演技をしたら、自分が自分でなくなるかもしれない。そう怯える夜凪でしたが、友達とのやり取りが彼女を少し強くした。友情という柱に支えられている夜凪は、そう簡単には崩れません。父への怒りにも飲み込まれないでしょう。最高の演技を見せてください。
神緒ゆいは髪を結い
少しですが掲載位置が上がってきました。ホラー&バトル路線に進んだのは正解だったかな?
かつて黒ゆいが倒したヴァイオリンスケバンは、アヤ子の姉でした。アヤ子は体も鍛えており、姉より格段に強い。姉を倒した黒ゆいを自分が倒して、姉に安らかな死を与える事がアヤ子の願い。シスコンが困った方向に向かっているキャラですか。根っからの悪人ではないので仲間になる可能性は高いかと。
耳を塞ぐ程度ではアヤ子の演奏は防げない。ならば音は音で防ぐ。千鶴ちゃん、君が居てくれたおかげで助かりました。美しい演奏ほど下手な雑音が気になり、遮られますからね。仲間と力を合わせての勝利、黒ゆいは弱くなったと思い込んだ時点でアヤ子の負けです。
ボーンコレクション
新人の雲母坂盾先生による47ページの読切。
ヒロインが大妖怪のガシャドクロで、主人公がヒロインへの好意を隠さず、むしろ彼女の為に戦うストーリーは悪くありません。取り出す骨ごとに様々な効果があるのも、ユニークなアイデアだと思います。
難点は絵ですね。まだまだ未熟で、主人公もヒロインも表情の変化が乏しい。わざとそうしているのかもしれませんが、両方とも無表情というのは絵的に寂しいので、どちらかを表情豊かにすべきだったかと。コマ割りやアクションシーンの出来は良いので、今後に期待。
ゆらぎ荘の幽奈さん
ミウラ先生、今回は弾けました。でも気持ちは分かります。女の子の裸ばかり描いてると、おっさんを描きたくなりますよね。今回の話はアニメで見たいなあ。おっさん幽奈の声優は大塚明夫さんで。
おっさんになっても中身は幽奈なので、可愛く見えるシーンが多いのは卑怯だぞ(笑)。おっさん幽奈に萌えてしまった人は異常ではありません。でもラストのおっさん軍団に興奮してしまった人は、ちょっと考えるべきかと。
サムライ8
掲載位置が上がりませんねえ……。理由は分かるんですが、なかなか厳しい状況が続きます。
敵の正体と八丸が作り出された理由、そして彼がやるべき事が詳しく説明されました。こういうのはもっと早く明かすべきかと。長期連載を見込んでいたのか、ちょっとスロースターターでしたね。
アンも銀河も、父との約束も守る。そう決意した八丸は、いよいよ宇宙へ旅立つ…と、その前に割られた無雲が落ちてくるとの事。すんなりとは行かせてくれませんねえ。師匠、チャッチャッと片付けて早く旅立ちましょう。
トーキョー忍スクワッド
守りに入った敵を頭突きで倒す。最近、頭突きがトドメになる漫画が増えてきた気がします。悪くはないんだけど、そろそろ飽きたかな。
強敵を倒し、マキも無事にショーに参加できました。服については、そのー……前衛的だなあ、としか。
今回で最終回でも一向に構わないのですが、どうやらまだまだ続くようです。この漫画は読むのも感想書くのもキツいので、なるべく早く終わってください、お願いします。
ふたりの太星
人生ゲームならぬ一生ゲーム。タカラから許可取れなかったのかな?
こういうゲームはプレイヤーの性格がモロに出るんだけど、星は天然で爆弾をばら撒くタイプですね。太も同じタイプだから、性格の入れ替わりが無くても敵を作りやすい。作者も混乱しそう。
天童のライバルだと思っていたのに、天童からは他人のように扱われた。豪月が怒るのは分からなくもないけど、星の変わりっぷりを間近で見たんだから、少しは変だと思ってほしかったなあ。あと五月女さんはゴスロリの方が良かった。
ビーストチルドレン
ううむ、完全に打ち切りモードに入りましたね。一回戦からいきなり宿命のライバルと対決とは、素人でも「あ、これ終わりが近いんだな」と分かります。サッカーW杯の時もそうだけど、便乗して連載しても駄目ですね。
7人制とはいえ、こんなに早く雷太と戦えるとはユキトは思ってなかったそうです。うん、読者も思ってなかった(苦笑)。たとえ打ち切られても、寺坂先生はこの2人の対決だけは描きたかったんだなあ。ならば見せてもらいましょう。
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ジャンプ39号の感想
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