新潟に続いて水戸にも負けたヴェルディ。今年も駄目かなーと失望しつつ、Jリーグ史上初の信州ダービーを見に長野市に行きました。
AC長野パルセイロと松本山雅FC。同じ長野県にあるこの2チームは、長野市と松本市の対立の歴史も背負い、地域リーグ時代から激しい戦いを繰り広げていました。その熱の入れようはJ1顔負けで、映画にもなった程。日本で唯一のガチのダービーマッチとも言われてます。
しかし私がJリーグを見るようになった2012年。この年に松本山雅はJ2に昇格しましたが、パルセイロはスタジアムの収容人数問題でJFLから昇格できませんでした。1度優勝したんですけどね。
後にサッカー専用の長野Uスタジアムが完成し、パルセイロはJ3に加盟。昇格を目指しますが結果が出ず、長い間ダービーマッチは行われませんでした。
ですが今年は松本がJ3に降格した事で、遂にJリーグでの信州ダービーが実現。これはサッカーファンとしては現地で見ないと!と思い、私は長野行きの長距離バスに乗り込みました。
朝早くからのバスに揺られる事、およそ5時間。12時頃に長野駅に到着しました。
今回の試合はナイターなので、時間はまだまだあります。なので今回の旅のもう1つの目的、7年に一度の御開帳が行われている善光寺に向かいました。
日曜日なだけあって多くの人が来ており、松本サポもかなり多かったです。ダービーでの勝利を祈願したのでしょうね。
仁王門、山門を潜った先には、7年に一度だけ公開される金銅阿弥陀如来及両脇侍立像(前立本尊)が収められている本堂があります。
本堂の前に立つ回向柱は糸で前立本尊の指先と繋がっており、柱に触れたら本尊に触れた事になり、ご利益があると言われています。
私も柱に触れて、ヴェルディのJ1昇格を願っておきました。これで今年は無理でもいつかは昇格するでしょう。多分、きっと、恐らく。
500円支払って山門に昇り、眼下の光景をパチリ。遠くとも一度は詣れ善光寺、来る事が出来て満足です。
帰り道で善光寺への奉納に向かう篠ノ井大獅子に出くわしました。バカでかい獅子頭にビックリ。
篠ノ井といえば、長野Uスタジアムへのシャトルバスは篠ノ井駅から出ています。7年に一度(新型コロナのせいで1年伸びてます)の御開帳の年に長野に来る機会が出来た事といい、奇妙な縁を感じます。
おやきや信州そばで腹ごしらえを済ませた後は長野駅から篠ノ井駅へ。そして篠ノ井駅からのバスに乗り、長野Uスタジアムへ。
いやあ、凄い人手でした。私はホーム席の列に並びましたが、先が全く見えない。進んでも進んでもスタジアムの姿さえ見えず、松本サポも続々来ているし、どれだけの人が来ているのかと驚きましたね。どちらのチームのサポーターも11年ぶりのダービーを楽しみにしていたようです。
長野と松本は先週、天皇杯の県予選決勝で戦っており、この試合は松本が1-0で勝っています。
一方はその雪辱を晴らす為、もう一方はリーグでも勝つ為に。両チームのマスコットも気合を入れた応援をしてました。ガンズくんはお久しぶり、ライオーは初めまして。
見渡す限り人、人、人!! 1万人以上の客数にも納得。コロナが広まって以来、これだけの人の集まりは初めて見ました。ただ多いだけじゃない、熱意も音も凄かった。これぞ信州ダービー。現地に行って正解でした。
サッカー専用スタジアムであるUスタは非常に見易く、ヴェルディにもこういうスタジアムが欲しいと素直に思いました。W杯の常連国なのに1万人以上入るサッカー専用スタジアムが首都に無いって、恥とすべきでは?
入場時に貰ったハリセンでパルセイロを応援しましたが、結果は0-0のスコアレスドロー。ですがどちらのチームもゴールまであと一歩で、レベルの高さが分かりました。両チームとも私の嫌いな「敵をリスペクトし過ぎて臆病になり、単調なボール回しで逃れようとする」臆病なサッカーをやらなかったのは好印象でした。
ヴェルディにもこういう試合をしてほしいなあと願いつつ、Uスタを後にしました。帰りは深夜バス。あまり寝られなかったけど、楽しい試合を見れて満足です。