合併号の表紙恒例、全連載漫画の主役集合。今回は猫に扮しているけど、編集長が猫派だから? 夏の合併号は犬になったりして。
4年ぶりに開催されるジャンプビクトリーカーニバル、今年は招待制で今号から本誌応募スタート。転売目的の転売ヤーは、まずこの抽選を潜り抜けないといけませんね。出来れば全員落選しろ。
「べるぜバブ」の田村隆平先生が月刊サンデーGXで、「Dr.STONE」のBoichi先生が週刊少年サンデーで新連載をスタート。ジャンプっ子としては少し寂しいけど、ジャンプに掲載されず忘れ去られるより、他誌で活躍されている方が嬉しい。頑張ってください。
ONE PIECE
黒ひげ海賊団の10人の巨漢船長、最後の1人はクザンだったか。黒ひげと気が合ったとはいえ、海賊の仲間になるとは。どうせなら麦わらの一味に加わってほしかった。外道な黒ひげと手を組んだクザンの目的とは?
ガープvsクザン、読者にとっては夢の、コビー達海軍関係者にとっては悪夢の対決。クザンの氷結能力を簡単に破るガープ強ぇ。これで衰えたのなら、全盛期はどれ程だったんだ?
一方、ローは黒ひげに敗れていた。キッドに続いての敗戦、やはり四皇の壁は高い。逃げ延びられたのは良かったけど、ベポ以外の仲間は捕まった様子。仲間を助ける為にルフィと再び組むかな? 先が全く読めなくて面白すぎる。
呪術廻戦
遂にこの時が来た! 五条先生、大復活。精神状態が心配されたけど、全く変わってなくて一安心。この人は心配するだけ無駄ですね(笑)。
羂索と宿儺というラスボス候補と対峙しても、一歩も引かないどころか羂索の方がビビってる。格の違いを見せ付けてくれますね。それでも宿儺は五条でも勝てるかどうか分からない強敵。五条が道を切り開いた後、虎杖が何とかする展開になりそう。
僕のヒーローアカデミア
AFOの急接近に荼毘の自爆による大壊滅の危機。現実でもそうだけど、ピンチってのは一気に押し寄せてくるんだよなあ。
しかし追い詰められた時こそ、ヒーロー達は輝く。傷付いても立ち上がり人々を、未来を守ろうとするその姿に私達は勇気を与えられる。でも、だからといってあんたが出るのはヤバ過ぎる。無個性のオールマイトが個性の略奪者に挑む構図は盛り上がるけど、覚悟もしておくべきか。「個性が無くてもヒーローは出来ますか?」この物語の始まりとなった問いの答え、見せてもらいます。
SAKAMOTO DAYS
徳を積むのは悪い事じゃない。でも徳を積んだからといって、自分が幸せになれるとは限らない。善人が不幸になる事も、悪人が幸せになる事も珍しくないでしょ。例えばロシアの(政治的な話はNG)。
殺しの道具として毒ガスは最適。ターゲット以外の人も殺す確率が高いけど、それを無視すれば室内にいる相手ならほぼ確実に殺せる。面倒臭がりな私が殺し屋だったら、絶対使ってます。
人を助けようとしている坂本を邪魔をした時点で、樋口の徳は完全に失われました。所詮は自分の事しか考えてない奴で、徳を積む以前の問題でした。徳を積みたきゃ殺し屋辞めて、人を救う仕事をやろう。
あかね噺
朱音は父の芸を継ぐ事を選んだ。決断が早いけど、そもそも彼女の原点は父親なので納得の答えです。満点とは言えないけど、それは現時点での事。作中でも言われているように、これから満点にしていけば良いのです。
まいけると朱音は昔、会っていた。志ん太に人間にしてもらったって、昔のまいけるは相当なワルだった? 兄弟子としてやるべき事をしっかりやり、でも過保護にはならないまいける。理想の師匠ですね。これは人気出るキャラだわ。
キルアオ
センターカラー&大増27ページ。
勉強が楽しかったり、でもちょっとした躓きで勉強が分からなくなったり、もし私が大狼と同じ状況になったら同じ様になるだろうなあと激しく共感します。これは少年少女には分からないだろうなあ。子供よりおっさんに共感されるとは、少年漫画の主人公としてそれで良いのかと(笑)。
白石君、中学生とは思えない程立派で、大狼と同じように泣けてきた。精神が巨匠。だからこそ彼の夢を馬鹿にする金髪バカには腹が立ち、大狼の制裁にはスカッとした。自分が正しいと思い込んでいる奴は醜い。私も注意しよう。
面白いけど、そろそろレギュラーの女子キャラが欲しいと思ったら、ちゃんと用意されてました。藤巻先生、流石は連載経験者。安心して読める漫画になりそう。
一ノ瀬家の大罪
おばあちゃんに突き落とされた翼。なるほど、おばあちゃんがアルツハイマーになって、そのせいで錯乱したと思ったのか。まあ今まで人畜無害だった祖母に殺されたら、狂ったとしか思えないよな。
不器用だけど優しいおじいちゃんに励まされ、立ち直った翼。だが……。そうか、アルツハイマーになったのはそっちだったか。なっても自覚が無いのが怖い。現実にもこういうケースはあるだろうし、例え偽りの世界でもおばあちゃんがループを続けたかったのは分かる。敵を倒したり説得するよりも難しい問題で、まだ学生の翼が背負うには重すぎる。どう解決するの?
テンマクキネマ
大増23ページ。
映画製作に向けて、いよいよ動き出した。部員のみんなも手伝ってくれるけど、何かを作る時には「時間」と「予算」が常に立ちはだかる。どっちも1話で解決する問題じゃないよなあ。制作費は夏休みに全員でバイトすれば何とかなるかもしれないけど、姫希のスケジュールはマジでどうするの? 大人達に脚本を見せて感動させる、なんて安直な展開にはならないだろうし。
そして天幕の謎にも迫る。彼の才能は本物だけど、過去作に名前が載っていないのは誰かのゴーストライターだったから? 死んだ瞬間の記憶が無いのは、誰かに殺されたフラグっぽい。映画作りと謎解きを合わせた漫画になりそう。
アオのハコ
バスケ部は敗れ、いよいよ年の瀬。千夏は平然としているけど、大喜はまだドキドキしてて答えを出せていない。このヘタレが、と思うけどこういう場合、男子より女子の方が肝が座っているんだよなあ。大喜は恋愛事には疎いし。
大喜への未練を断ち切れないっぽい雛、そんな彼女を気遣う匡、雛を手伝う匡を見てちょっとショックを受けたっぽい菖蒲。良いねえ、何かが起こりそうなこの雰囲気。匡もラブコメの主役になるのか?
タイミングを逃し続けていたら、絶好の機会まで逃す。これまたラブコメあるある。両親との年末を邪魔する訳にはいかないし、大喜は寂しい正月を過ごすのか、それとも?
超巡!超条先輩
「左門くんはサモナー」の沼駿先生の超能力コメディ読切。
超能力捜査官という言葉の響きに男は弱い。大半の、というかほぼ全員偽者だとは分かっているんですけどね。本物がいたら、世の中もっと平和になってます。
でも作中の超能力捜査官は本物で、でも性格に難があるというか、素直になれないタイプ。まあ人の心を見られるのなら善意だけでなく悪意も見続けてきただろうから、少しぐらい捻くれますよね。むしろ善人であり続けているのが奇跡。
素直になれない超能力者と、素直すぎるヒロインの組み合わせは王道で良し。沼先生、こういうコメディを描かせたらやはり凄い。ウンコって言い過ぎだけど(笑)。本誌への帰還、待ってます。
逃げ上手の若君
自分が死ななければ守れないものがある。それならば頼重は迷う事無く死を選ぶ。それは諏訪家の当主として、諏訪神社の神の代理として、そして時行の父親代わりとしては当然の判断です。そうだと分かっていても哀しいものは哀しいし、出来れば生きてほしい。でも……と心が揺さぶられるのも、歴史ものの楽しみの1つ。我ながら悪趣味かも。
この乱は「諏訪頼重の乱」として語り継がれるという尊氏の予想を、時行が完全否定する。そう、この反乱は「中先代の乱」。中先代とは時行の事です。時行の名が直接付けられていない理由、この漫画ではどうするのか楽しみ。
ゲリラ食堂
原作は市真ケンジ、作画は伊達恒大の両先生。ダメな意味で話題になった「タイムパラドクスゴーストライター」のコンビが読切で帰ってきました。
「タイパラ」はストーリーやキャラの言動はともかく、伊達先生の画力は高評価されていました。今作もレベルの高い絵です。
今回はシリアスに見せかけたギャグコメディ。ふうむ、所々にどこかで見たようなネタがありますが、強引に押し進められて一気に読んでしまった。このコンビはこういう作品の方が向いているのでは? 「タイパラ」の悪評を覆すのは難しいだろうけど、頑張ってください。あー、レバニラ食べたくなった。
ウィッチウォッチ
技術者としても恋愛アドバイザーとしてもフランちゃん天才すぎる。「アオのハコ」の大喜も助けてあげて。
呪いと修行のせいで恋愛が出来なくなってしまったモリヒトを何とかする為、ドキドキドバドバ大作戦スタート。作戦名からしてダメな予感が溢れているけど、途中までは割と上手くいってましたね。メガネニコは私も萌えた。羊毛フェルトでモーリー・ロバートソンを作れるニコ凄い。
コスプレというかインディゴリネンスモックのおかげで、遂にモリヒトの心が…!と盛り上げてからの性欲はダメという心の枷を活かしたオチが見事。もう誰か何とかしてあげて。ニコに真実を告げても良い気がしてきた。
アンデッドアンラック
密航コンビを叱るより協力させる事にしたニコ、人の扱い方が上手い。単に「密航しちゃダメ」というのではなく、宇宙の危険さを実感させて本人達に反省させるストーリー展開も見事。結局どれだけ叱っても、本人が反省してないと意味が無いんですよねえ。何度も親に叱られても変わらなかった私が良い例(苦笑)。
ステーション内に入り、あとはフィルを救出するだけと思いきや、フィルの様子がおかしい。ニコ以上の頭脳の持ち主がいるとしたら、それは敵か味方か。空気が無いのにフィルが生きている事といい、以前のループでは無かった事態になってますね。風子達はどう対応する?
夜桜さんちの大作戦
ああ、変態と変態が仲良くなってしまった。凶一郎とひふみは作中のように分かり合うか、好きなものを巡って戦う終生の敵になるしかないもんなあ。同族としてはこうなるしかない。六美のように諦めろ、あるふぁ。
苦労人人生が確定したあるふぁですが、彼以上に苦労しているのは太陽。凶一郎との再会は嬉しいけど、出来れば避けたい強制イベントだったろうなあ。妹を奪った相手にして、可愛い甥と姪の父親に凶一郎は何を言うつもりなのか。あのー、これから旦との戦いがあるので、手加減してあげてくださいね。
マッシュル
イノセント・ゼロの強大さを示す為に犠牲になった、ぽっと出の魔法使いに黙祷。
敵の肉体だけでなく魔法さえ遅くする時間魔法に対し、マッシュが出した結論は「今までより速く動けばいい」というシンプル・イズ・ベストなもの。本当にシンプルすぎて考えもしなかったけど、マッシュなら出来るからなあと信じさせてくれるのは、今までの積み重ねが生きてますね。神様も後押ししているし。
勿論、これで終わる筈がない。でも正真正銘、これが最後の戦いみたい。ならば正義も悪も全力を尽くして、思う存分戦ってください。
僕とロボコ
千夏-1グランプリならぬロボコ-1グランブリが開催。うん、まずは三浦先生に謝りましょうね(笑)。
自分に自惚れているようで、単に承認欲求が高いだけなロボコ。千夏と双璧をなすヒロインではないけど、134話も頑張ってきたのだから彼女にだってカッコ良かったり、可愛いかもと錯覚した場面はある…筈。うん、ガチゴリラや円ちゅわんの言うとおり、あの回のロボコは良かった。
ロボコ、褒められるとちょっと大きくなるのか。褒め過ぎると怪獣より大きくなって地球の危機なので、褒めない方が良いですね。ロボコには酷だけど、それが君の運命。
ブラッククローバー
この漫画で1番の女傑メレオレオナ。彼女の炎でも倒せないとは、ルシウスは厄介な敵を作りやがったなあ。
一般の団員では団長達の戦いに割り込む事は出来ない。だが、祖国や民を守ろうという気持ちは同じ。ならばと己の身を、命を投げ出して団長の力になろうとする彼らの決意に痺れた。脇役達も輝かせる田畠先生、残酷だけど最高です。
暗号学園のいろは
初っ端からメタネタが激しくて、西尾先生らしいなあと感心しました。一気に勝負が進んでいて、打ち切り最終回かと焦りましたが。
トランプの暗号はクラスメイト達が作ったもの。ならばと彼女達の表情を見て、暗号の正解を探るといういろはの観察眼とクラスメイトへの理解力を活かした逆転劇は素晴らしかった。簡単なものもあるとはいえ、大量の暗号のネタを考えた西尾先生マジキチ(褒めてます)。
匿名希望、素顔はやはり美少女だった。しかしいろはが兵長になったとしても、平穏は訪れない。いよいよ凍が動き出す。大量生産された眼鏡兵器は電脳空間への招待状? 嫌な予感しかしないぞ。
人造人間100
あしびの火花の能力は素晴らしい。でも自分の命を粗末にしているのも事実。彼の仲間としては心配したくなります。
溺れている子を助けた姉が、自分の命を自分の中だけで完結させているのが悲しかった。絢子はあしびにそうなってほしくなかったんだろうけど、あしびは自分を心配する人はいないと割り切っている。そう思うのも仕方ない人生を送ってきたとはいえ、殺伐としてるなあ。
新たな敵の人造人間のナンバーは原初の1。本来なら最弱の人造人間だけど、だったらこれまで生き延びてこられたのはおかしい。八尾一族の肉を取り込んでいるみたいだし、ラスボス級の強敵になりそう。
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ジャンプ21・22号の感想
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