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Channel: 決闘王F.Kのブログ
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ジャンプ40号の感想

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久しぶりの通常感想。たっぷり書けるのは疲れるけど楽しい。

次号より新連載開始。今期は3作で、いずれも手塚賞出身の新人です。ジャンプは次世代の育成に手を抜きませんね。そこが好き。

ONE PIECE
 黄猿と戦桃丸とベガパンク。何事もなければこの3人はずっと仲良しだったんだろうなあ……。でも時代の流れがそれを許さなかった。悲しい。
 「どっちつかずの正義」を掲げるからこそ、黄猿は任務に対しては私情を殺して臨む。あらゆる意味でガープとは正反対ですね。
 シャボンディ諸島でコテンパンにされたせいで、ナミやウソップ達は黄猿に苦手意識を持っている。でもルフィはむしろやる気満々。いよいよ海軍大将を乗り越える時が来た。この先、まだまだ多くの敵が控えているので完勝を願う。

僕とロボコ
 ストーリーは割とシリアスだけど、ちょこちょこ挟まるギャグが清涼剤になってて読み易い。この漫画に完全などシリアスなんて似合わない。
 OMの理央の心は、本物の理央に伝わっていたのか。どういう経緯で…と考えるのは野暮ですね。ボンド達に新しい友達が出来たし、ハッピーエンドって事で。

呪術廻戦
 乙骨達が五条に加勢すれば勝てるのでは?という安直な考えに釘を差されました。そうだよなあ、呪霊の王・宿儺の実力がこの程度とは思えないし、裏梅も黙ってはいない。一対一のこの状況こそ、五条が勝てる確率が最も高い。
 宿儺とマコナに釣り合っていないと断言された鵺、ちと哀れ。伏黒が元に戻ったら、名誉挽回してください。

SAKAMOTO DAYS
 流石、ORDERの面々は殺し屋としての覚悟が出来ている。人を殺した事がなく、これからも殺さないであろう平助には理解できない境地か。
 殺し屋展のチケットは1年前から完売してました。そりゃそうだ、実際に開催されるなら私だって見たい。シン、気持ちは分かるけど転売はダメ絶対。
 伝説の殺し屋なら坂本もそうだから、彼の愛用してた武器を出そうというのは盲点だった。南雲達の落書きはプレミアが付きそう。

アオのハコ
 遊佐はどんどん先に行っている。大喜はモタモタしている時間は無い。でも焦ってはいけない。スポーツ選手のメンタルを整えるのは難しいなあ。
 出場する選手に「誰が優勝すると思う?」って聞くのは、私でもあかんって分かるぞ。菖蒲ちゃん、もっと匡を見てあげて。そして好きになれ(笑)。
 頑張っても敵わない相手に対して、それでも挑み続けるのか、諦めて楽しくプレイするのか。どちらが正しいのかではなく考え方の違いです。大喜は挑み続ける道を選んだ。ならば勝つ。それだけの事。そもそも戦う前から諦めている奴なんて敵じゃない。ブチのめしてやれ!

あかね噺
 センターカラー。
 売上対決はぐりこ・朱音ペアが優勝。まいける兄さんは貯金とか出来ないタイプですね。この先も苦労するだろうけど、彼はそれを屁とも思わず生きていくでしょう。
 兄弟子として朱音を助け続けてくれたぐりこ。自身の修練も怠ってはいない。だけど朱音は彼の予想を上回る成長を遂げ、追い抜かれてしまった。天才と凡人の差を思い知らされた彼は今後どうするのか。こういう話は確実に感動できるので好き。

アンデッドアンラック
 遂に来たか。ループに入った時からこの2人の、いや3人の話が来るのを楽しみにしていました。
 リップとラトラ。前のルーブでは最大のライバルとして風子達の前に立ち塞がってきたけど、今回は風子の味方です。ラトラは相変わらずで安心しました。彼女の恋は報われないけど、それでも良いと思っている心の強さは素晴らしい。
 今回のループでもライラは不治の病に侵されているらしく、それを助ける為にリップは以前より凄腕の医師になってる。悲劇を防ぐ条件は整っているけど、絶対何か起こるだろうなあ。今度こそ運命に勝て!

キルアオ
 正体を隠す為とはいえ、自分で自分をクズ人間にしてしまった大狼に少し同情(笑)。まあ他人に迷惑かけるよりはマシか。
 敵の殺し屋兄弟には辛い過去があるそうで、こういう敵は仲間になってくれる可能性大。でも今は強敵。一般人を巻き込む外道っぷりは、倒すべき敵として緊張感を上げてくれます。
 一流のスポーツマンは命は懸かってないけど命懸けてる。天馬の矜持がカッコ良い。大谷翔平もこういう局面では強くなりそう。

夜桜さんちの大作戦
 センターカラー。
 弟よりも甥・姪を選んだ凶一郎。その外道っぷりを罵るべきか、愛想を尽かされても甥達を選んだ愛の深さを称えるべきか。どっちにしても変態だな(断言)。
 合体技の名前が正式に決定。凶一郎から見たら相変わらずダサいけど、今度は正直な気持ちを言って2人の好感度を落とさずに済みました。この抜け目の無さは流石長男。七悪へのフォローも抜かり無いし、こういう賢いところが腹立つ(笑)。

ウィッチウォッチ
 落ちてきたネムをしっかりキャッチ。もう君達カップルじゃん。ラブラブじゃん。見せ付けやがって。そりゃあネムも思わずラブポエム読みそうになるわ。
 変身の魔女として名乗りを上げたネムだけど、猫とネズミと鷹にしか変身できない。まだまだ未熟ですね。でも彼女のお陰で隠されていた三日月に気付き、大逆転できたので良かった。ウルフの暴れっぷりにはスカッとしました。

僕のヒーローアカデミア
 町を破壊する程の猛攻もAFOにとっては省エネレベルか。つくづく恐ろしいな。そんな怪物と個性ゼロで渡り合ってるオールマイトも立派な怪物。
 自らの死を受け入れているオールマイトでずか、その胸の炎は決して消えない。自分が死んでも、後に続き炎となってくれる者がいる事を知っているから。青山もその1人ですね。みっともなくても正義と勝利を信じて進み、戦う。それがヒーロー!

鵺の陰陽師
 女の子の可愛さやキャラの独特な言動が話題になってる作品ですが、今回は漫画の王道というか正道で魅せてくれました。
 代葉は学郎にシンパシーを感じていた一方、イライラもしていた。自分と同じような境遇だからこそ、自分とは全く違う生き方をしている学郎を認めたくなかった。羨ましかった。その叫びは慟哭でもあり、学郎が放っておける筈が無い。苦しんている女子を助けるのは男の使命。
 負けて終わったと思ったけど、学郎は代葉の手を掴んでくれた。清々しい決着にホッとしました。でもハッピーエンドの為には代葉の父を何とかしないと。新たな刺客を送り込んできそう。

逃げ上手の若君
 硫黄ガスをも利用するとは上杉憲顕恐るべし。火山と温泉の国・日本だからこその策ですね。
 温厚そうに見えた駿河四郎もやはり変人だった。いや今までのと比べたら、まだまだまともか。子煩悩は悪い事じゃないし。
 時行大好きな亜也子に求婚する桃井直常。三下っぽいけど意外と長く活躍する名将です。長生きするので、将来ハゲそうという時行の予想は当たってるかも(笑)。
 時行側は家長の時行への恨みが芝居だとは気付いていない。これが対北条の秘密兵器とやらの効果を倍増させそう。北条にとっての弱みとかタブーとかを狙っていそうでドキドキハラハラ。

アスミカケル
 センターカラー。
 気さくに接してくる兄に対し、苦手意識が消えない二兎。サイン書いてくれるし、自分の非は認めているから悪人ではないんだけど、それでも許したくない気持ちが強いんだろうなあ。じいちゃんの事もあるし。
 一狼はかなり焦っていますね。一刻も早く二兎をプロにしようとする理由は? 単純なものではなさそう。
 地下格闘技というとヤバそうだけど、アマチュアの大会とされると和むのは言葉のマジックか。新キャラは二兎のライバルになりそうだけど何者?

暗号学園のいろは
 戦い終わって、全員で野外パーティー。緊張感と和やかさを併せ持った雰囲気は、この漫画ならではですね。試合に勝っても仲良しころよしになれる訳じゃない。むしろ遺恨が出来て、新たな争いの火種になる……という展開にはならないか。いろはが潤滑油になってるし。
 よく考えたら美少女の宴に男が1人という羨ましい状況なんだけど、ちっともそんな気になれないのは何故だ(笑)。1番可愛い子が1番離れているからかな。あー、匿名希望さん可愛い。

一ノ瀬家の大罪
 家族に愛想を尽かして、家を飛び出した颯太。血の繋がりを否定して、家族にならなくても仲良く過ごせる。そう思っていた。だけど実は颯太が1番家族というものに拘っていた。好きだからこそ嫌う。人間の心は複雑なのです。
 親に捨てられた子供は全員良い子。子供が悪い事なんてない。それは大人の勝手なイメージの押し付けです。私が子供の頃なんて、とんでもなくエグい事を考えてました。それを実行する気にならなかっただけです。時に子供は、冷酷な悪魔になる。
 偽りの家族は、本性を曝け出して喧嘩をする事で本当の家族になれた。皮肉ですねえ。この家族を颯太はどうするつもりなのか。また捨てたら軽蔑するぞ。翼にも悪影響与えるだろうし。

アイスヘッドギル
 ギルの父ドレキはオンド王の弟だった。人としての器も剣の腕もドレキの方が上回っていたけど、父の遺言で王の座はオンドが就いた。これはトラウマになるな。ギルも自分の息子より強くて、歴史は繰り返すと思ったみたいだし。
 ミョイネ祭司は怪しさが凄まじいなオイ(笑)。王を操る存在である事を自分でも分かっており、いずれ戦う事になりそう。その前に連載が打ち切られなければ良いんだけど。

ハコイリお嬢とグータラ執事
 今号のショート・フロンティア作品。作者は新人の武鴨樹先生。
 絵は非常に上手く、連載陣と比べても遜色ありません。15ページという制限の中で主要キャラを絞り込み、漫画のテーマを描き切っているのもお見事。
 主人公のリリィも、だらけ切った執事のタナカも面白くて不快感ゼロ。連載で読みたいと思いました。つまり、面白かったです。

ドリトライ
 ボクサーとかボクシング漫画という体裁を完全にかなぐり捨てましたね。そう思わせるぐらい父の強さが凄まじい。こんな超人がいながら負けた日本軍、上層部がバカだったんだろうなあ。本当にそうなので困る。
 一度は心が折れながらも人々に支えられて立ち上がり、父に向かっていく青空。タイトルの意味も回収され、最終回に向かって一直線ですね。この開き直りっぷり、雲母坂先生らしくて良し!

テンマクキネマ
 ハジメの映画はプロから見ればダメな所が多すぎてツッコミ連発。でも褒めるべき点もあり、そこはちゃんと認めてくれて嬉しい。プロへの道も示してくれたし、監督ありがとうございます。
 映画コンクールは三次審査まで難無く突破し、いよいよ最終選考へ。普通に考えたら入賞して大団円だけど、姫希の母がどんな感想を言うのか気になる。娘の事を認めてあげてほしいんだけど……。

人造人間100
 最終回。
 優しい人間の心を持たない博士によって作られ人造人間は、博士が求めていた『理想の人間』にはなれない。自分の為に人を殺す者は人間ではなく『怪物』もしくは『悪魔』なのだ。それは人間であっても例外ではないのです。
 そんな悪魔になろうとしたNo.1を殺せば、No.100は人間になれると考えた。何という皮肉にして納得させられる結末。あしびと心を通わせる事無く、自分の目的の為に燃え尽きたNo.100。エゴを貫き通したその姿は、実に人間らしかった。
 絢子は助からなかったのか……。あしびがNo.100の死を悲しまず、前向きに生きていこうとする終わり方もこの作品ならではですね。誕生日おめでとう。
 総評。最後の最後まで独自の道を突き進んだ異色作。最後まで心を通わせない主人公コンビは、当分の間は忘れないでしょう。江ノ島先生、お疲れ様でした。


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