今年最後の映画鑑賞になります。日曜日の昼過ぎに、新宿バルト9で見てきました。さすがの大賑わいで、子供連れも多かったです。私の両隣の席にも子供が座り、映画を見ている最中に騒いだりしないか不安でしたが、それ程騒いだりせずラッキーでした。
でも、ウィザード編の最中に、お母さんに「鎧武はまだなの?」「どうして鎧武出ないの?」と質問していました。子供にとってウィザードは、もう過去のヒーローなんですね。飽きっぽいけど、それもまた子供らしさか。大人になってからでもいいから、昔のヒーローの事を思い出してください。
以下、ネタバレ注意。
ウィザード編は晴人とコヨミの物語の完結編でした。最強のファントムになろうとするオーガによって形見の指輪から復元されたコヨミは、白い魔法使いに変身して晴人を苦しめる。
一度はコヨミの死を見送った晴人が未練を垂れ流すのではないかと心配しましたが、泣き言が最低限レベルで良かった。大切な人が死んだら、形見ぐらいずっと持ち歩きたくなる。むしろそちらの方が自然でしょう。
仮面ライダービーストの復活への展開は、仁藤らしくて嬉しくなりました。今回の彼はギャグ担当でしたが、それだけに目立っていました。
瞬平が初めて作った指輪が勝利の鍵になるかと思ったら、失敗作かよ!と笑わせた後で実は……という流れも良かったです。あの音声には笑いました。瞬平、隠れた所で目立ちたがる奴ですな。
鎧武編は戦国乱世の異世界に飛ばされた鎧武と龍玄、そしてバロンが、武神と呼ばれている他のライダー達と戦う物語です。斬月もやって来ましたが、映画では光実が龍玄だと知っているみたいですね。クリスマスの後の話なのかな?
今回の映画のボスキャラである武神鎧武は、姿形は本物の鎧武と同じですが色は真紅で、口のクラッシャー部分が黒く塗られて悪役っぽさを出しています。小山力也さんの声も合っていましたけど、私の隣で見ていた子供達はどちらが本物の鎧武なのか分からなくなって、これは仕方ないか。イチゴアームズで戦っていた時は、私も見分けるのに苦労したからなあ。ブラッドオレンジがモチーフだからとはいえ、もう少し違う色にしても良かったのでは?
戦っているとはいえ今のところ人が死ぬ事は無い鎧武の世界と違い、こちらの世界では人が簡単に死んでいく。部下の死にも泣かないイエヤスに不信を抱く紘汰ですが、イエヤスは仲間の死を背負った上で自国の民を救い、天下を制する事で全ての民を自国の民として救うという理想を持っていました。壮大な考えですね。初めて人の死を見たショックに震えていた紘汰を奮い立たせるのには充分だと思いました。
悩んでいた紘汰とは正反対だったのが戎斗。元々力こそ全てだと考えていたので、戦国時代は彼にはピッタリの時代でした。自分でもそう認めていたぐらいです。ノブナガの後継者として振る舞う姿は、彼だけこっちの世界に残った方が幸せになれるのでは?s思いました。美少女のランマルもいるし。あ、でも平和になったら居場所が無くなるか。やっぱり戻ってきた方が正解でしたね。ランマルとの別れのシーンはやってほしかった。
晴人と仁藤もこの世界にやって来て、武神鎧武との決戦に挑む。CMでやっていた歴代ライダーアームズへの変身もやってくれました。それぞれのライダーの言動を真似するところが面白かったです。ハジケかけた寸前で思い留まった貴虎兄さんには、子供達も笑っていました。
神木と一体化した武神鎧武の猛攻と、それをかわして止めを刺した鎧武とウィザードの活躍は板野サーカスを思わせました。CGの技術は年々進歩していますね。私が生きている間にどこまで行くのやら。
歴代ライダーシリーズの出演者が出たり、オーズがノブナガに仕えていたりするなど小ネタも多く、なかなか楽しめた映画でした。本編終了後に流れたEDでは、新ドライバーや新ライダー登場の伏線が張られていました。毎年恒例ですが、やっぱり燃えるな。
そして春の映画の最新情報も。昭和ライダーと平成ライダー、共に15人になった事で、次作では昭和ライダーvs平成ライダーの大戦が勃発? それにスーパー戦隊も関係するようです。ううむ、絶対に見なくては。
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