次号より四週連続で新連載がスタート。新年最初の改編期から力を入れてますね。サッカー漫画の連載と椎橋寛先生の復帰は嬉しいけど、どちらにも不安要素はあり。サッカー漫画は最近のジャンプでは尽く打ち切られているし、椎橋先生には二作目のジンクスが……。でも、期待しています。
ヤバい、プラモデルの合体チョッパーロボがカッコいい。原作にも登場しないかなあ。フランキーなら作れそうなんだけど。
「NARUTO」は休載です。
トリコ ★★★★
連載再開と共に第二章グルメ界編がスタート。
人間界の常識が通じないグルメ界では、天変地異のようなトラブルが常に起きており、危険な猛獣達がうようよしています。そんな世界でトリコは堂々と、楽しみながら暮らしている。昔は入口辺りで挫折していたのに、強くなりましたね。
前回から一年半が過ぎており、小松も美食會から連れ戻していました。って、あっさり連れ戻してるなオイ。まあ三虎からは「帰ってもいい」って許可を貰っていたから、トリコが来たらすんなり引き渡されたんだろうけど。
一年半の間に、人間界の荒廃は更に進んでいるみたいです。グルメ時代は終わり、食料は錠剤のように売られているっぽい。トリコは大量の食料を手に入れましたが、それもすぐに無くなりそう。
IGOに美食會、NEOの三大組織は今どうなっているのか。トリコと小松以外の面々は今、どこで何をしているのか。分からない事は多いけど、それだけにワクワクさせられる。これぞ王道の少年漫画。新展開も期待しています。あと捕獲レベルのインフレっぷりにも(笑)。
暗殺教室 ★★★★
E組からの離脱者は、地味ながらいい働きをしていた竹林でした。この意外な離脱には、さすがの殺せんせーもショックを受けていますね。一生懸命に指導した生徒がランクアップするのは嬉しいけど、自分の手元から離れていく寂しさもあるのかな?
しかし竹林には彼なりの事情があった。エリート揃いの家庭で落ちこぼれたら、日常の生活そのものが地獄だったでしょう。現実にも竹林と同じような状況になった子供が親を殺した事件があるし、本当に苦しかったんだろうなあ。同じ落ちこぼれで、家族からも白い目で見られていたであろうE組の面々は、竹林を責められませんよね。
とはいえ、このまま終わっては面白くない。得意げな理事長の鼻を明かしてやりたいし、このままでは竹林だって本当の意味では幸せにはなれないでしょう。家庭の中に首を突っ込むのは、教師としては最大級のタブー。でも、殺せんせーなら……。
ONE PIECE ★★★
ドンキホーテファミリー最高幹部の一人にして、コロシアムの英雄ディアマンテ。ノリのいい性格をしていますが、その実力は本物。触れた物をはためく物質に変えるヒラヒラの実の能力者ですか。そして変えた物質はディアマンテの思い通りに形を変えて、強力な武器や防具になる。バルトロメオのバリアもヒラヒラにされるのかな?
慎重に王宮に潜入しようというヴィオラの作戦は的確だけど、ルフィがそんな作戦やれる筈ないですよねー(笑)。予想外の侵入者に焦りまくるドフラミンゴ、なかなか痛快ですな。
しかし攻め込む側にも予想外の事態が。王宮に向かうリフトにはラオGが乗り込んでおり、片足の兵隊達を圧倒。そしてルフィ達の前には最高幹部の一人ピーカが立ちはだかる。コロシアムの中でも外でも激闘が繰り広げられていますが、勝利を掴むのは誰なのか。最高幹部の中では最も出番が少なかったピーカの能力に注目しています。
WONDERFUL WONDER WORLD(読切) ★★
新種バラエティ3連続読切の第3弾。作者は門里慧先生。
読切にはよくあるタイプの、B級アクション映画っぽい感じの漫画ですね。あまり複雑な設定を考えず、アクション重視で描かれた漫画です。
アクションに徹頭徹尾しており、好きな人には楽しめる漫画でしょう。こういう漫画は絵が下手な人が描くと全然全く楽しめませんが、門里先生は新人にしてはかなりの高レベルな絵を描くので、見応えはあります。
しかしこの手の漫画は本当に多く作られているので、新鮮味はありませんね。主人公コンビの個性もあまり強くなく、いい意味でも悪い意味でも「あまり心に残らない漫画」になってしまった。絵については文句は無いので、ストーリー面での更なる精進を希望します。
銀魂 ★★★
ゲロやら鳥の糞やらを浴びせられ、顔が分からなかった団長がようやく顔を出して……って包帯が巻かれてて、よく分かりませんね。でも包帯の下は普通の顔っぽい。モザイクそのものが顔でも良かったんじゃね?
坂本と陸奥、この二人の関係はなかなか面白い。根っからの商人であり、だからこそ仲間を大切にする坂本の熱い心が、凍りついていた陸奥の心を溶かしたのか。溶かしすぎて蒸発してしまい、坂本への態度が厳しくなっているけど(笑)。
陸奥が夜兎だったというのは、言われてみればそうかと納得させられました。同胞である神楽も気付かなかったのかな? 神楽との夜兎コンビによる活躍も、いずれ見られるかも。
食戟のソーマ ★★★
センターカラー&大増23ページでキャラ&料理人気投票の結果発表。キャラだけでなく料理の人気投票というのは、この漫画ならではですね。1位が創真なのは主人公として当然だけど、2位がえりなとは。出番は少ないけどメインヒロインとして期待されているのかな?
料理人気の1位が唐揚げロールというのは納得。あれは本当に美味しそうだった。この漫画がアニメ化されたら、実際に商品化されるかも。クールを装ってこってりラーメンに感激している四宮先輩がラブリー(笑)。
本編では審査が順調に進んでいます。順調過ぎて、紹介が短かったキャラは脱落しそうだけど。
アルディーニ兄弟は弟のイサミはカレーのカルツォーネを、兄のタクミはパルメザンチーズを練り込んだパスタを出してきました。この兄弟、実はヌボーとしている弟の方が強いんじゃ…と思っていましたが、タクミの方が一枚上でしたか。さすがは主人公のライバル、最近はいじられキャラになっていたけど面目躍如しましたね。
Bブロックはいよいよ大本命のアリスが登場。彼女の予選通過は間違いないし、恵もやってくれるでしょう。大混戦のBブロック、最終的に誰が通過するのかな?
ハイキュー!! ★★★
攻撃が噛み合ってきた烏野は強い。新しいアイデアも思い付いたようで、烏野はもっともっと強くなりますね。
雌伏の時を越えて成長し始めた烏野ですが、梟谷はその上を行く。木兎ばかりが目立っており、彼のワンマンチームかと思われた梟谷ですが、そんなに生易しいチームじゃなかった。好不調の波が激しいエースを、他の選手が引っ張っている。なかなか面白いチームですね。木兎が崩れても他の選手は動揺しない、むしろイキイキとするのが怖い。
結局、試合は梟谷が勝利。烏野はまた負けましたが、強くなる手応えは感じられました。今までやる気が無かった月島も悔しそうな表情をしたり、感情を出してきたし。チームも個人も、そしてこの作品もまだまだ伸びる。選手も作者も頑張れ!
SOUL CATCHER(S) ★★★★
神峰を危険視し、彼に注目する弦野。この時点で神峰の勝利は決まっていましたね。今まで指揮者に無関心だった弦野に興味と敵意を抱かせたのだから。
ついこの前までド素人だった神峰は、だからこそ演奏の常識に囚われない自由な指揮をする。演奏をする方にとっては展開が読めず厄介だけど、同時に燃えても来るのでしょう。現実にもこんな識者がいるのかな?
自由奔放に振舞っているかのような演奏をしていた弦野でしたが、彼も葛藤していた。演奏者の常識に囚われている古い自分を越えるべく、弦野はいつも戦っていた。そんな彼を味方にしたいと、更に上に行こうとする神峰。いい組み合わせじゃないですか。つまりこの二人も似た者同士だったと(笑)。
ライブは大成功して弦野は味方になってくれましたが、年が明けても金管楽器のパートリーダー達は心を閉ざしている。指揮者などいなくてもやっていけると宣言した金井淵は、その言葉通りの結果を出す。最後にして最大の難関、金井淵を攻略する術はまだ見えません。それでも頑張れ神峰、完全攻略エンディングは目の前だぞ(そういう漫画ではありません)。
黒子のバスケ ★★★
作中でも言われているとおり、日向の審判への抗議はやってはいけない事だったけど、気持ちはよく分かります。何が何でも勝ちたい、どんなに追い込まれても諦めない気持ちの現われですから。そんな日向の気持ちはバスケ選手達にはよく分かるから、日向を非難しないし出来ない。実渕がフリーを外したのも、日向に同情したからかな?
徹底的に追い込まれてしまった誠凛。日向はもう試合には出せず、火神もゾーンに入れず赤司を止められない。点差はどんどん広がっていき、ここから誠凛が逆転勝利するなんて、傍から見ていたら信じられないでしょう。
しかしそれでも黒子は立ち上がった。再びコートに戻った彼には、何か秘策があるのでしょうか? 単なる意地や気持ちだけでは洛山の牙城は崩せない。それでも黒子には期待してしまう。確かに点差が広がったバスケの試合は面白くない。けど、誠凛を見守っているライバル達の為にも希望を、奇跡を見せてくれ!
でも、赤司が怪我をして洛山が弱くなるとか、そういうご都合主義的な展開は止めてください。強敵は強敵のままで倒してこそ面白いのだから。
ニセコイ ★★★★
一条と千棘の関係の真相を知ってしまった春。あー、これはもう陥落寸前ですね。つーかもう落ちてますね(笑)。二人でお祭りを楽しんでいる時点で、春の気持ちははっきりしています。風ちゃんはとっくの昔に気付いていたんだろうなあ。フォローが的確過ぎる。
この上、一条が憧れの王子様だと分かったら、もう春の愛は止まらないし止められない。でも、そうなれば姉との恋愛バトルが始まるのか。うんうん、これこそ私が望んでいた展開です。姉妹で同じ男性を好きになったら修羅場必至だけど、この漫画ならギスギスした雰囲気にはならず、いいラブコメを見せてくれるでしょう。楽しみにしています。
前回は出番が無かった鶫ですが、今回は素晴らしい浴衣姿を見せてくれました。そのスリットは至高ですね。もっと見せてください、ハリーハリー!(落ち着け)
ジェントルくん(読切) ★
第3回Gカップにて準入選したジャンプ期待のギャグ漫画家、小山ゆうじろう先生のデビュー作です。
なるほど、ギャグのセンスは感じます。主人公のキャラクターも暑苦しいけど不快ではなく、いいバランスを保っていると思います。
ですが絵が、その……あえて厳しく言わせてもらいます。何、この子供の落書き? 新人とはいえ酷すぎるだろ。こんな絵を少年ジャンプに載せてもいいのか? だとしたらジャンプのレベルも下がったものだなオイ!
と怒鳴りたくなるくらい酷い絵でした。いくらギャグマンガが絵を重視しないジャンルとはいえ、これは無いわー。ここまで下手な絵では、せっかくのギャグも面白くなく、漫画として終わっています。小山先生はとにかく絵を描きまくって、少しでも上手くなってください。
ワールドトリガー ★★★
センターカラーで復活。葦原先生、お帰りなさい。手の怪我を悪化させない程度に頑張ってください。
敵の攻勢は激しさを増す一方。リーダーであるハイレインの余裕っぷりを見ると、まだまだ攻撃は序の口みたいなのにボーダー側が押されてますね。
数でも力でも優っている敵に対して、空閑も禁じられていた黒トリガーを使わざるを得ない。味方から攻撃されちゃったし、絶対に後で怒られるだろうけど、それでも出し惜しみをしている場合じゃない。切り札は正しく使ってこその切り札だし。
しかしそれでも戦局は変わらず、遂にボーダー本部まで攻撃を受けました。これでボーダーが壊滅するとは思わないけど、黒トリガーなどの希少な戦力は出さざるを得ないでしょうね。先に動くしかなくなったボーダー、確実に追い詰められているこの状況を覆せるのか?
磯野磯兵衛物語 -浮世はつらいよ- ★★★
単行本第一巻発売記念で、磯兵衛が同時に単行本を出す他の漫画も紹介しています。うん、他作品の特徴をよく捉えていますね。捉えすぎてて怒られそうなのもあるけど(笑)。
本編は、最初の話は忍術に挑戦する話。磯兵衛、忍者の才能があったのか。初期のナルトよりも優秀じゃないかな? 分身の術も使えるんだし、目指せ火影。
巻末の話には日本地図を作った男、伊能忠敬が登場。もう死にかけているけど。実際の忠敬は地図を完成させる前に亡くなりましたが、こっちの忠敬は磯兵衛に協力してもらって地図を完成……させられませんでした。将軍に提出する前にチェックしとけよ。それにやっぱり手抜きはいけませんね。長生きして、自分の力で地図を完成させてください。
BLEACH ★★★
隠れていたとはいえ戦場のど真ん中で寝る恋次も、彼に手を出さなかったナジャークープも決戦の最中とは思えないくらい呑気だなあ。いや、ナジャークープは罠かもと警戒していたからで、それにただ見ていた訳じゃない。恋次の事を観察していたらしいけど、やっぱり寝ている内に仕留めておけば……という展開になりそう。
ルキアは兄を倒したエス・ノトと対戦。恐怖を武器とするエス・ノトの攻撃は氷の壁でも防げないけど、今のルキアには通じない。怒りが恐怖心を優っているのか、それとも精神的な攻撃を無効化する修行を積んできたのか。このままエス・ノトを撃破したいところだけど、久保先生の事だからルキアを苦戦させて苦しめそう。先生のそういう嗜好、割と好きです(笑)。
斉木楠雄のΨ難 ★★★
最初の海藤が大活躍する展開は、斉木が怯えている時点で海藤の妄想だと分かりました。妄想とはいえ腕を切られた百鬼丸先輩はご愁傷様。しかし不良に囲まれているのに現実逃避できる海藤は、逆の意味で肝が座ってますね。百鬼丸先輩が現実にいたら、妄想する前にボコられていただろうけど。
海藤はヘタレではあるけど、友達思いなのは間違いない。自分を置いて逃げる斉木を見て安心するなんて、本当に良い奴なんだなあ。窪谷須とも友達になったし。中二病さえ治せば本当に良い奴なのに、勿体無いというか、いや中二病じゃない海藤なんて海藤じゃないというか。あと体はもう少し鍛えておくべきかと。
アイアンナイト ★★★
うーむ、前号の感想では今期の打ち切りは無いだろうと書きましたが、新連載が四本も始まる上に話の内容もクライマックスっぽくて不安になりました。せめて次の改編期までは持ち堪えてほしい。
国防軍とは合流出来たけど、避難場所だった基地は武装したゴブリンによって占領されており、生き残った人達ゴブリンの軍勢によって地下に追い込まれている。絶望的な状況ですねえ。それでも民間人を守り続けている国防軍の面々には頭が下がります。
桜山三佐は鉄兵を疑う憎まれ役で、鉄兵を助けた菊田は少しずつ仲良くなっていく戦友役だと思ったけど、どちらもスムーズに事を進めていますね。連載が打ち切られる事が決まったから話の速度を早めているのかな? よくある事とはいえ残念な話です。
敵に制圧された基地には、翼が囚われていました。すっかりユキのヒロインの座を奪われた感じですが、囚われのお姫様という役もヒロインとしては王道。彼女と鉄兵が再会してハッピーエンドで終わる事を願います。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 ★★★
秋本先生の趣味全開なサバゲー話。両さんが言うとおり、アリイは男の趣味に食いつきまくっていますね。趣味は男性っぽいけど美人で、男勝りの活躍をするから使いやすいキャラなんだろうなあ。
凄腕のスナイパーが三人もいる両さんのチームは天下無敵。しかしそれは屋外戦での話で、スナイパーが参加できない屋内戦では大苦戦。香水を使った罠は女性らしい罠で、男なら誰でも引っかかりそう。知恵比べでは男より女の方が有利かも。
サバゲーの最中に強盗を捕まえたけど、誤解されて逮捕されてしまった両さん。普段の行いから信用してもらえなかったんでしょうね(苦笑)。手作りチョコで機嫌を直してくれる両さんは、女性にとってはちょろい相手です。男の性とはいえ哀しい……。
べるぜバブ ★★★
そうだった、焔王にとってもアイリスはお母さんになるんだ。最近まったく出てこないので、彼の存在自体を忘れてました。部下達の方が出番が多いし。ごめんなさい、そしてアイリスの事を頼みます。
ベル坊が戻った事で以前のパワーを取り戻した男鹿は藤を圧倒。しかし藤もサタンと融合して、悪魔そのもののような姿になりました。最終決戦のスタートですが、残り話数はあまり無い筈。次回で決着するかも。
HACHI -東京23宮- ★★★
ハチの、ケルベロスの出現はヘラによって予言されていたのか。ギリシャ神話でもこの漫画でも、ヘラはゼウスにとって最愛の妻であり敵なんですね。まあ敵になると言ってもゼウスと直接戦う訳じゃなく、そもそもの原因はゼウスが浮気するからなんだけど。人間臭いギリシャの神様は割と好きです。
味方まで切りまくる狂気のアポロン。その刃はイガをも切り裂き、ハチの怒りを爆発させる。イガは生きているでしょうけど、むしろハチの方が心配ですね。暴走してアポロンみたいに敵味方関係無く攻撃しそう。こういう時こそヒロインの出番なんだけどなあ。救出するまで話を続けられるのか?
恋のキューピッド 焼野原塵 ★★★
やはり塵らしく正面から殴り込みましたか。魔王ならではの力技ですが、この堅物親父に対しては策ではなく、力押しで攻めるのが正しかったようなので結果オーライ。下根も漢を見せたし。しかし手を繋ぐまでに20年も掛かるのか。その頃には彩も下根もいい年になってるぞ。それでも頑張れ下根。
下根と彩のカップル成立は今までで一番苦労すると思っていたけど、一話で終わらせましたか。ああ、打ち切られなければもっと長く、そして面白い話になったかもしれないのに(例えば、恋を知らない彩が吉丸に恋をしてしまうとか)。残念無念。
ともあれ最後の試練をクリアして、吉丸の運命の糸は完全に赤くなりました。そして塵との別れの時が。どうやら次回で終わりそうですね。一発ネタとも言える設定を苦労して連載にしたけど、ここまででしたか。残念ですが、せめていいエンディングを描いてください。
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10号の感想
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