超速変形ジャイロゼッター
新型ジャイロゼッターを輸送するジャイロアークに迫る危機。高度を下げたら爆発するという爆弾は名作映画「スピード」を思い出させますが、爆弾が機内からは取り外せない場所に設置されていたり、ハッチの制御盤が壊されていたりとこちらの方が周到ですね。今回のゼノンは一味違う。トーマが自信満々なのも頷けます。
高度を下げたら爆発するのなら、高い場所で着陸すればいい。爆弾は富士山より高い高度で爆発するようにプログラムすべきでしたね。いや、富士山に着陸しようなんて普通の人じゃ思い付かないか。カケルは時々切れ者になるかも侮れません。
二機並んで飛ぶジャイロアークとか、尻尾をピョコヒョコ振るアヌビアとかメカの描写が面白かったです。ギルティスEX久しぶりの登場も良し。負け続けていたイレイザー01ですが、今回はGT-Rのメビウスエンジンを奪うという大殊勲を上げました。ゴートには忠実になったし、今後も強敵として立ち塞がりそう。
ミッチーの奮闘もありジャイロアークは無事でしたが、その代償は余りにも大きかった。遂にメビウスエンジンがゼノンの手に渡り、今後の戦いは過酷なものになるでしょう。アルカディアに潜り込んでいるスパイの正体も不明なままだし。秘書のサキさんは相変わらず怪しいけど、ここまで怪しい素振りを見せられると実は違うんじゃと思います。本当に意外な人物がスパイなのかも。
AMNESIA
最終回。
主人公とウキョウは表裏一体とも言える関係にあった。一方がいる限りもう一方は世界にとっては異物となり、強制的に排除される。主人公が幾つもの世界を渡ってきたその裏でウキョウは何度も死んでいた。そしてその理不尽な死に対する怒りが、裏のウキョウを生み出した。でも主人公が世界を渡り歩くようになった元凶もまたウキョウ(正確には彼と一体化しているニール)なんですよね。やれやれ、これでは誰を恨めばいいのやら分からなくなります。
表のウキョウもそう感じたのでしょう。主人公の幸せを一途に望む彼が選んだ結末は、自らの意志で死を選ぶ事でした。愛する女性が他の男に奪われる結果になっても、それでも彼女には生きていてほしい。そう願えるウキョウは立派な男だと思います。そしてその心が主人公の心を揺れ動かし、最後の奇跡に繋がった。上手い進め方だと思いました。
そして事件の真実が語られる。ほぼ全てニール様が悪かったようです。ニールに悪意はまったく無く、ここまでややこしい事態になったのはニールにとっても予想外だったらしいけど、それでも困ったものです。元の世界に戻してくれるのはありがたいけど、主人公にはもう少しサービスしてもいいと思う。オリオンを人間にして、主人公の友達にするとかさ。
オリオンとの涙の別れ。姿を消していた時もありましたが、主人公にとって大事な存在であった事は確かです。別れのシーンにはちょっとホロッとしました。そして主人公は元いた世界に戻る。五人の男達の誰が主人公の恋人なのか、それは明かされませんでしたが、個人的にはジンと一緒になってほしい。彼、最初の世界以降はほとんど出番が無くて不憫過ぎる。一話だけだったケントよりはマシかもしれないけど。
総評。乙女ゲーム原作のアニメは意外と楽しめるのが多いのですが、今作もその一つになりました。個性的過ぎる四人の男性と、世界を渡り歩く記憶喪失の少女という組み合わせは面白かったし、ストーリーもいい意味でかっ飛んでいたと。今後も乙女ゲーム作品は要チェックですね。ゲームは多分やらないけど。エロゲーは買えるけど、乙女ゲーを買うのは恥ずかしい、私はそんな普通の男の子なのです。
↧
3月26日のアニメ感想
↧