47号の感想

お台場のフジテレビにある「ONE PIECE」のレストランにコース料理の新メニューが。5,500円か。コース料理としては普通の値段だけど、写真で見るだけでも量が少ないのが分かる。一度ぐらいは記念に、というお客目当てなんだろうなあ。商売としては正しいんだけど、何だかちょっと……。

今年の金未来杯は福田健太郎先生の「デビリーマン」が受賞。確かに一番面白かった作品なので、妥当な結果ですね。来年には連載されるんだろうけど、金未来杯から連載された作品は大半が長続きせず、打ち切られています。この作品は「ぬらりひょんの孫」や「べるぜバブ」のように長期連載になれるのか?　まずはじっくり連載第1話の構想を練ってください。

ONE PIECE　★★★
　実は喋れたコラソン、いや2代目コラソンのロシナンテ。やはり「コラソン」とは称号みたいな名前で、初代のコラソンはヴェルゴでしたか。この名前にはどんな意味があるのか。天竜人の秘宝に関わる名前なのかな?
　ナギナギの実の無音人間で、生粋のドジっ子で、海軍とも通じていたコラソン。多くの秘密を抱えていた彼でさえDの一族については詳しくは知らない。しかしDの一族は神の天敵と呼ばれており、天竜人と敵対する運命にあるようです。空白の歴史を埋める滅びた一族と関係があるのは間違いないでしょうね。この世界の大きな謎が解き明かされる日は意外と近いのかも?
　珀鉛病に対する誤解は未だに解けておらず、ローの病気は治るどころか医師から診察さえしてもらえない。Dr.くれはやチョッパーみたいな気骨のある医師がいたら、ローの運命は変わっていたのかな。しかし今の彼にはコラソンがいる。自分の為に泣いてくれたコラソンにローも心を開きかけましたが、ドフラミンゴからの急報が2人の運命を変える?　海軍に入ったヴェルゴを通じて、コラソンの正体がバレたのかも。ヴェルゴとローは面識があったし、あり得る展開ですね。悲劇に備えて心の準備をしておきます。

火ノ丸相撲　★★★★
　掲載位置は事実上のトップで、次号は巻頭カラー。今年のジャンプの新連載の中では一番のヒット作になりましたね。来年は早くもアニメ化になったりして。
　火ノ丸vs狩谷、この一戦は只の試合にあらず。お互いが選び、苦しみ抜いた挙句に掴み取ってきたものを賭けての一戦です。力士としてのプライドと、勝利を求める心。そのぶつかり合いは凄まじく、そして美しい。川田先生の描く戦う男達の肉体美には、男の私でも見惚れてしまいます。
　相手の大きさに関わらず、己のスタイルを貫く狩谷。自分と同じような小兵力士なのに、自分には決して出来ない横綱相撲をしようとする火ノ丸は認められない、いや認めてはいけない存在。自分の選んだ道が間違っていない事を証明する為にも、狩谷は負けられないし負けたくない。男の意地が光り輝いています。
　しかし負けられないのは火ノ丸も同じ。信念を曲げて強くなった狩谷と、信念を曲げずに強くなった火ノ丸。ずっと勝てない地獄を味わってきた火ノ丸は、だからこそ自分の道を変えなかった。その思いの強さが力の強さとなり、狩谷の相撲を打ち砕くのか?　どちらも応援したくなる熱戦ですが、勝者は常に1人。やはりここは主役の火ノ丸が勝つのか、それとも……。ううむ、本当に面白い。早く続きが読みたい、こんな気分にさせられたのは久しぶりかも。

食戟のソーマ　★★★
　香りを制する者は料理そのものをも制する。スパイスの取り扱いに関しては絶対の自信を持つ葉山は、どんな強敵や状況に相対しても冷静沈着であり、彼ならではのスパイス料理を作り上げる。葉山の最大の武器はスパイスではなく、その冷静さかもしれませんね。
　一方の黒木場も負けてはいない。香りに空間を支配されても、豊富な料理のレパートリーを活かして次々と品を作り上げ、渾身の一皿に纏め上げる。店という実戦の場で経験を積んできた黒木場にとって、試合会場なんて子供の遊び場も同然でプレッシャーなど感じていない。彼の心の強さも大したものです。
　先手は葉山。鴨のアピシウス風という素晴らしい料理に、葉山は効果抜群なスパイスを多数盛り込んで、食べた人の心を鷲掴みにした。久々のエロサービスシーン、ありがとうございます。ここで男の裸を出していたら、私は佐伯先生を怒っていたでしょう（笑）。男の裸はもう充分見ましたので。
　カードゲームに例えられているこの一戦、互いに多数の手札を持つ料理人なので、この例えはピッタリです。しかしカードゲームでは先に切り札を出した方が負けるのがお約束。そして黒木場は、まだ切り札を隠し持っていた。葉山と創真の再戦ならずか、それとも……。
　
暗殺教室　★★★
　センターカラー。
　殺し屋の才能に悩む渚に対して、殺せんせーは殺し屋になる事を薦めるのでも反対するのでもなく、もう一度自分を見つめ直すように言う。うむ、妥当な助言ですね。渚が自分の命を軽んじているのは事実だし、そんな状態で殺し屋になっても才能を活かし切れず無駄死にするのがオチでしょう。
　穏やかな性格に見えて、自分という存在を投げ出しているかのように見える渚ですが、その原因は彼の母親にありました。この母親は典型的なダメ親ですが、こういう親って結構いるんですよねえ。自分のような人生を送ってほしくない、子供には幸せになってほしいという思いが空回りして、子供への愛情が自分の過去に対する復讐になってしまう。そういう自覚が無いのが厄介極まりない。渚に女装が似合うのは同感だけど（笑）、それでもこの母親には反吐が出ます。
　そんな問題だらけの母親と、殺せんせーが三者面談をする事になってしまいました。賄賂を使ってでも渚をE組から出そうとする母親と、E組から出たくない渚。この2人を納得させる案を殺せんせーは考えているようですが、一体どんな答えを出すのか。面談と言うより渚の母親への『教育』になりそう。

NARUTO －ナルト－　★★★
　最終回まで、あと4週。本編終了後に公開される映画のストーリーも明かされました。映画がこの作品のラストエピソードになるみたいですね。今度は見に行こうかな?
　五つの里は友好関係が結ばれましたが、未来永劫仲良くなるとは限らない。サスケの言うとおり、今回の同盟は五里にとって共通の敵がいたからですし、ナルト達の次の世代になったらこの共闘を忘れてしまい、戦争を始めてしまうかも。サスケはそれを案じて、自分が新たな共通の敵になろうとしている。皆に恨まれながら、たった一人で永遠に世界の敵であり続ける。それはそれで立派な覚悟です。
　しかしそんな事を親友として認める訳にはいかない。ナルトにとってサスケとは友であり、ライバルであり、これからも一緒に生きていきたい存在だから。影分身は孤独を紛らわす為の術かもしれませんが、ナルトは孤独じゃないからこそ強くなれたのだし、今も九喇嘛と力を合わせている。孤独だった者同士の戦い、ナルトの叫びはサスケの心を変える事が出来るのか?

銀魂　★★★★
　茂々と全蔵のクナイが結んでいた絆とか、神楽と神威の兄妹対決とか、新八がかなり強くなっている事とか色々あるけど、今回の中心はやはりこの2人でしょう。坂田銀時と高杉晋助、恐らく過去を含めて初めての直接対決です。
　かつては互いの背を預け合う程に信頼し合っていた2人。しかし師を失い、全てを壊す事を望むようになった高杉に対して、銀時は全てを守る道を選んだ。万事屋という屋号にそんな意味が含まれていたとは、目に鱗でした。空知先生が最初からそういう意味を考えていたのなら、脱帽するしかありません。おのれあのゴリラめ（笑）。
　かつて護った背中の主と戦う事になった運命を、銀時も高杉も悲観したりしない。互いの意地と信念を賭けて、剣をぶつけ合うのみ。熱い展開ですが、この2人の戦いが今回の話で終わってしまうとは思えないので、適当なところで水入りするでしょうね。一体どんな形で水入りするのか、ちょっとだけ楽しみ。

ハイキュー!!　★★★★
　先手を取った烏野ですが、僅かな隙を見せればあっさり同点、逆転されるのがバレーというスポーツの面白いところ。烏野も青城も互いに譲らず、一進一退の攻防を繰り広げています。以前の試合でもほぼ互角に渡り合っていたけど、あれから両チームとも上手くなっているからなあ。この展開は予想通りでしょう。
　以前の敗戦のショックを拭い切れなかった日向と影山。そのせいか活を入れる為とはいえ、試合中に自チームの選手の尻を蹴るなんて、影山熱くなり過ぎ。影山って意外と口より先に手を出すタイプなんだよなあ。主将とかになったら、後輩だけでなく同級生からも恐れられるタイプですね。
　しかし活を入れたおかげでチームとして絶望の一本を乗り越え、烏野はようやくスタートラインに立ちました。以前のチームとは違う事を見せ付けましたが、それは青城も同じでしょう。むしろ青城の方が切り札をまだ出していない分、余裕が感じられます。文字どおり本当の戦いはこれから、両チームとも気合を入れ直しましょう。そして良い試合を。

Sporting Salt　★
　もう5話なのに、まだ掲載位置が高いなあ。いや、次回辺りから一気に落ちそうだけど。だってこの漫画、本当につまらないし。
　赤筋と白筋については、スポーツ医学には詳しくない私でも聞いた事があります。なのでネタとしては使い古されている気がするし、そもそも話が面白くない。いくらリングの上とはいえ、素人相手に本気で殴りかかる内柴を好ましくは思えず、何とかしたいという気になれない。読者と登場人物の温度差が激しくて、ついていけないと感じます。ダメ漫画によくあるパターンです。
　そして作画はますます酷く、というか分かりづらくなっている。人間の関節ってこんな動きをするの?と思うくらい変な動きをしており、アクションシーンにまったく迫力が無い。ラストの内柴が倒れた描写も、まったくもって意味不明。いくらジャンプ読者がバトル展開が好きとはいえ、こんな絵じゃねえ……。あと何話続くのか、考えるとちょっと落ち込みます。

ニセコイ　★★★
　小野寺さんと温泉宿でバイト。この2人、よく一緒に働くなあ。千棘は労働するキャラじゃないから、こういう話では小野寺さんの方が使いやすいんだろうけど、ここまで一緒に働いているのにまだくっつかないとは……。普通の男子なら、何度も一緒のバイトに誘ってくれる女の子が自分に好意を持っていると察するでしょう。一条の鈍感ぶりにも困ったものです。チャンスを潰しまくる小野寺さんにも問題ありだけど、それは今更か。小野寺さんが本気になったら、この漫画終わっちゃうだろうし。
　温泉宿の若女将という衣装がよく似合う小野寺さん。一条も板前ルックが似合っており、事情を知らない人が見たらこの2人は恋人だと思いますよねえ。でも女将さん、わざわざ用意してもらったけど、その布団は引き離されると思います。新婚夫婦用の「二人で一つの布団」を用意しても、この2人はくっつかない。それが少年漫画の運命(涙)。ジャンプ+に移籍したら、乳首ぐらい見せるかもしれないけど。……よし、移籍しよう(おいおい)。

僕のヒーローアカデミア　★★★★
　2号連続センターカラー、第2弾。
　力が衰えているのに、未だ現役のヒーロー並に活躍しているオールマイトを叱る校長。ええ、あなたの仰る通りでオールマイトは色々と頑張り過ぎです。でも今回だけは見逃してください、いやオールマイトが出向いたら敵も本気を出して殺しに来るだろうから、オールマイトは来ない方がいいのかな?　どちらにしても他のヒーロー達の救援は見込めませんね。生徒達で何とかするしかない、と。過酷な授業になってしまいました。
　突然の敵襲と自分の個性に対する自信の無さで、パニックを起こしかけた峰田君でしたが、出久の諦めない心が彼に勇気を与える。子供だからと甘く見ていない敵に対して、それぞれの個性を活かした見事な作戦で勝利する。爽快ですねえ。またしても指を折ってしまった出久だけど、以前よりも怪我は軽いし、ここで勝たなければ生き残れない。覚悟を決めた男の顔は何よりもカッコ良い。素晴らしいまでの少年漫画を読める事に感謝。

トリコ　★★★
　50億匹もの猿によって支配されているエリア7では、完全な縦社会が形成されている。トリコ達が仕留められない程に強い猿達でさえ新入りレベルですか。分かってはいたけど、この大陸も半端じゃない強さの動物達がゴロゴロいるんですね。そんな猿達でさえ恐れ、跪いた存在は噂の猿王なのか、それとも……。猿王の配下には4頭の師範代がいるそうだし、小松が救われるのはまだまだ先になりそう。
　猿達との戦いを中断され、トリコ達がやって来た地下都市。各大陸では古代に栄えた文明があり、エリア7の文明は滅びたと言われていましたが、まだ生き残りがいたみたいですね。顔の形からしてニトロっぽいけど、敵なのか味方なのか。未知の大陸を案内してくれる役だと助かるんだけど。

ハイファイクラスタ　★
　聖徳太子の能力を攻撃力として使うというアイデアはいいと思います。だけど、それ以外の全てがダメなんですよねえ。
　まずキャラクター。Hi-Fiはともかくヘクト自身は、どこかの漫画で何度も見たような気がする、実によくあるタイプのキャラです。孤児として遊んだ日々を送っていたけど、自分を拾ってくれた人の為に戦うというのはよくある話。個性に溢れたHi-Fiに比べて、それを操るキャラ達の個性が弱いのはこの漫画の致命的な欠点です。登場人物の名前、覚えている人ってどれだけいますか?
　次にストーリー。才能を使えるロボットという面白そうな敵を出しているのに、結局は単純なバトル展開。捜査をするシーンがほとんど無いから、主人公達を警察にする必要性を感じません。大切な事を事後報告させるのもどうかと思います。割と可愛いヒロインが無能に見えて、面白くありません。
　最後は画力とコマ割り。どちらも未熟で、特にロボットの作画はまったく力を入れて描かれておらず、最新鋭のロボットらしさを感じられません。中古の使い古したロボットと言われても納得します。コマ割りも迫力が感じられず、バトルシーンの盛り上がりの無さに一役買っています。続きを読む気が全くしないこの漫画、「Sporting Salt」より早く終わりそう。
　
斉木楠雄のΨ難　★★★
　今回のお題はハロウィン。斉木も言っていますが、日本でも割と広まっては来たんだけど、何をするのかイマイチよく知られていないという不思議なイベントです。トリック・オア・トリートと言って近所の家を回り歩くって子供には恥ずかしいだろうし、最近は物騒な話も多いからなあ。子供が来ても怒って追い返す馬鹿とかいそう。
　ハロウィンにノリノリな海藤でしたが、斉木を始めとする面々はノリが悪いというか、ハロウィンについての知識が乏しくておかしな感じに。灰呂はいくら100円ショップで買った物を使ったとはいえ、ちょっと酷すぎる。お化けではなく不審者として警察に通報されるレベルです。普段着もダサすぎるし。亜蓮の方がマシだと思いました。HUNTER×HUNTERの連載再開はまだかなあ。
　どんなイベントでもマイペースな燃堂。ノーメイクでもお化け扱いされているのは、良い事なんだろうか?　そしてお菓子の代わりにカボチャを貰って喜ぶ人はいません。そりゃあイタズラされますよ。ちゃっかりお菓子貰って帰った斉木が今回一番得しているのかも。興味の無いイベントは、適当に切り上げて早く帰るのが一番です。

BLEACH　★★★
　センターカラー。
　斬魄刀の創造主である王悦が切り札として選んだ刀は、斬れ味が良すぎて刃毀れせず、鞘にも収められないという失敗作にして最高傑作でした。振るうだけで敵が倒れてくれるとは、何とも便利な刀です。便利すぎて扱いに困るんだろうけど。
　王悦によってユーハバッハの親衛隊はあっさり全滅、なんて甘い展開にはなりません。倒されたかのように見えたアスキンは不死だったし、他の3人もこの程度で死ぬようならばユーハバッハに選ばれていないでしょう。むしろここからが本領発揮か。零番隊最初の死者は王悦になるのかな?

磯部磯兵衛物語 －浮世はつらいよ－　★★★
　1話目は残り一個の大福を巡る心理戦。と言っても中島はもう食べる気は無くて、磯兵衛が勝手に考え込んでしまっただけなのですが、そのせいで中島も考え込んでしまい、馬鹿馬鹿しい心理戦になってしまいました。看板娘さんの言うとおり、口を開いて話し合えば良かったのにねえ。争いはお互いの無理解から始まるのだという、仲間先生の皮肉でしょうか?(多分違う)
　2話目は磯兵衛が家の手伝いを。おいおい、明日は天変地異でも起きるのかよと不安になりましたが、下心丸出しのお手伝いは失敗ばかりで、むしろ手伝わない方が良かったんじゃないかと思う程の惨状に。こんな状態になっても息子を叱らず、大きな愛情で包み込む母上が素晴らしすぎる。息子にとってはありがたい存在だけど、傍から見たら子供を叱れないダメ親だよなあ。親子関係はなかなかに難しい。

ジュウドウズ　★★★
　熱い戦いが繰り広げられた一日目も、ようやく終了。勝ち残った面々はいずれも只者ではなく、この中の誰かが華と戦うのだと思うとワクワクさせられます。個人的には美樹本勇との男女対決を見てみたいなあ。現実の柔道では公式戦で男女で戦う事は無いから、漫画ならではのファンタジー対決を見せてほしい。
　華の目的は柔道頭に優勝して、余所の村に引っ越した兄・陽志と戦う事でした。しかしそれなら更に鍛えあげて来年や再来年の柔道頭で優勝を狙ってもいいのに、華は今年の柔道頭で優勝する事に拘っている。何か理由がありそうですね。陽志が婿入りした村が今年だけしか対外試合を認めていないとか?
　我治を倒した華が初日のトップだと思いきや、思わぬダークホース、いや本命が現れました。陽志に匹敵する力を持ち、華が緊張する程の強さを感じさせる第三の男、斗賀歩武。第二夜はこの男との戦いになりそうですね。兄を越える為には絶対に乗り越えなければならない壁ですが、怪我をした華は乗り越えられるのか?　まずは体調を万全にしないといけませんね。静先生の名治療に期待します。

こちら葛飾区亀有公園前派出所　★★★
　バイクによるツーリングとは、免許を持っていない私にとっては未知の世界だけど、事故に気を付ければ楽しいんだろうなあ。バイクの話なのに参加できない本田は気の毒だと思ったけど、勤務中なのに強引に参加してきたのには苦笑してしまいました。そこまでして参加したかったのかと。上司にバレたら絶対に怒られるし、公務員なのに公私混同しまくりですが、漫画なので大目に見てあげてください。
　昔は暴走族として暴れ回っていた本田。その暴れっぷりは今も伝説として語り継がれています。話にかなり尾ひれが付いているけど、本田ならあり得ると思えるのが怖いというか凄い。レジェンド オブ ダークネスという異名は初めて聞いたけど、本田のあだ名として定着しそうですね。警察署に押しかける暴走族という絵は、なかなかシュール。

モロモノの事情　★★
　短期集中連載の第2話。何話ぐらい続けるつもりなのかな?
　第1話は割と出来が良かったので期待していたのですが……う、うーむ、何だか読み辛いぞ。ストーリーは決して悪くないけど、構図というかコマ割りがイマイチな気がして、展開にちょっと混乱してしまいました。
　絵のタッチがシンプルなのはいいのですが、こういうシンプルな絵を活かすにはコマ割りや構図に気を配らないといけません。今回はその気配りが少し足りなかった気がします。残念ですが、連載は読切とは違う難しさがあります。この経験を糧にして頑張ってください。

ワールドトリガー　★★★★
　最強の戦力だったヴィザ翁がまさかの敗北。さすがのハイレインもこの展開は予想外でしたが、それでも冷静に努めて作戦を遂行しようとしている。この判断力と冷静さ、指揮官としては非常に優秀ですね。ヴィザを差し置いて彼が指揮官に選ばれたのにも納得です。
　覚悟を決めた修が走る。奇しくも遊真と同じようにトリオン体を解除して、生身で突破しようとします。この2人が本質的には似ているという暗示でしょうか?
　敵も味方も、もう余裕はありません。それぞれの運命を決するべく、必死に頑張ります。修に迫るハイレインですが、決して諦めない遊真と三輪の最後の攻撃が放たれようとしている。この2人の同時攻撃がハイレインに命中すれば修は救われますが、そう上手くいくのかな?　残り7秒、何が起きてもおかしくない状況で何が起きるのか、次回は必見ですね。

ヨアケモノ　★★★
　過激派浪士のラスボスにして朱の獣刃の持ち主は、やはりこの男でしたか。多くの幕末もので善玉として描かれている坂本龍馬が、この漫画では悪役として登場。しかも祭りと称して事態を盛り上げる為なら京都を壊滅させても構わないと考えている、極めて危険な男です。高知県の人や龍馬ファンには怒られそうだけど、所詮はフィクションだし、こういう龍馬がいてもいいんじゃないかな。それにこの程度の悪役扱いで腹を立てていたら、織田信長とか徳川家康なんてブチ切れていますよ（笑）。
　京都にペストを広めようとする龍馬を止める為、新選組は五重塔を登ろうとする。各階を守る敵を倒して進んでいくという、昔のジャンプ漫画ではよく見た展開です。あまりにも懐かしすぎて、むしろ新鮮に思えます。でも打ち切りはほぼ決まったみたいなので、一階ずつ戦闘を描いている余裕は無さそうだなあ。次回で一気に最上階まで行くかも。

三ツ首コンドル　★★★
　マシマロvsハヴァ、かつての三大盗同士による大決戦はハヴァに軍配が上がりました。そして実在しないと言われていた魔女の血族の力が、意外な人物の中で目覚める……!　おお、これは意外な展開。初めてこの漫画を「面白い」と思いました。
　次々と明かされていく設定と秘宝を使ってのバトルシーンも、なかなか面白かったです。最初からこの調子でやっていれば……というのは無理な話か。あの頃の石山先生は本当に未熟でしたし。石山先生は確かに成長しました。それだけでも連載をした甲斐はあったのかもしれませんね。次回で終わりそうだけど、この調子ならエンディングには期待してもいいのかな?


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