ガーネット(以下ガー)「色々あった今年のヴェルディだけど、遂にホーム最終戦。相手はザスパクサツ群馬。第2節以来、ほぼ1シーズンぶりの対戦になるわね」
仁虎(以下ニコ)「3月からお互いにどれ程の成長をしたのか、それを示すには絶好の機会でもありますね」
ギアボルト(以下ギア)「ヴェルディは20位、群馬も19位という低順位なので、果たして成長しているのかどうか。お互いに「こんな筈じゃ……」というシーズンだったかと」
ガー「来週の山形戦には行かないから、今年ヴェルディの応援をするのはこれが最後よ。気合を入れて味スタに向かったわ」
ニコ「今回は立川市サンクスマッチという事で、立川市から来た人達を歓迎する弾幕が掲げられていました。来年もよろしくお願いします」
ギア「スタジアムの前ではDeux Anges(ドゥアンジュ 表参道)が出店しており、「半熟卵と、とろ~りチーズがのったオリジナルアレンジの群馬名物鳥めし」やフライドポテトが売られていました。鳥めしは本当に美味しかったです。パクパク」
ガー「ヴェルディ君と会えるのも、今年はこれで最後。井林章の能力名を描いたプラカードを持っていたわ」
ニコ「スタジアム内では、立川市の名物が売られていました。超電磁砲の旗やグッズも売られていました」
ギア「立川市を拠点とする地域密着型サイクリングチーム「東京ヴェントス」も来ていて、ロードバイクの体験会をやっていました。腹ごなしにはちょうど良かったので私もやりたかったのですが、行列が出来ていたので止めました。試合と食事以外で並ぶのは好きじゃありません」
ガー「スタジアムの壁には、東日本大震災の被災地の現在の様子を撮った写真が飾られていたわ。あれから随分経ったけど、今も苦しんでいる人達がいる事を忘れちゃいけないわ」
ニコ「ごみゼロマンと、ごみゼロマンヴェルディも来てくれました。相変わらずカッコいいですね」
ガー「稲城なしのすけも来てたけど、今までとちょっと違うわね。手が短くなって、目が可愛くなっているわ」
ギア「今のゆるキャラ界はJリーグに勝るとも劣らない戦国時代。生き残る為に必死ですね。ヴェルディと一緒に頑張りましょう。トップには立てないでしょうけど」
ガー「ギアちゃん、毒舌は控えましょうね」
ニコ「東京ヴェルディのサポーターズクラブの来年度の募集も始まりました。来年からクラブの名称が「緑の心臓」になり、より大きく支援できるシステムになりました」
ガー「私達はもちろん来年もシーズンチケットを買うわよ。もう少しお金があれば、もっと支援できるんだけど……」
ギア「貧乏っぷりは私達もヴェルディも同じです。だから親近感が湧くんですけど」
ガー「試合前には、立川市のラフネックスダンススタジオのダンスチームが、ダンスパフォーマンスをしてくれたわ。可愛い女の子達が一生懸命踊ってくれるだけで、元気が出て来るわね」
ギア「お巡りさん、ここに変質者がいます。早く逮捕してください」
ニコ「まあまあ。実際に手は出していないんですから」
ギア「ヴェルディビーナスのダンスも、Alegriaのライブも今年はこれで最後です。Alegriaのボーカルの人は感極まったのか、歌った後に泣いていました。今年はお疲れ様でした」
ガー「群馬もアウェイ最終戦だからなのか、たくさんサポーターが来てくれたわ。私達がヴェルディの応援を始めてから、一番たくさん来てくれたかも」
ニコ「それでも入場者数は3,788人と、あまり伸びませんでした……。来年も入場者数には悩まされそうですね」
ニコ「それでは試合の感想です。21位讃岐との勝ち点差は5、群馬戦でヴェルディが勝つか引き分ければ、讃岐の結果がどうであれヴェルディのJ2残留が決まります」
ガー「でもそれは、ヴェルディは絶対に負けられない大事な試合という事でもある。それなのにレギュラーの鈴木惇は怪我で、金鍾泌は累積警告で出場できず、今年大きく成長した安在和樹も怪我をしてしまったの……。試合前から風向きは良くなかったのよ」
ギア「その風向き通り、試合の前半は群馬にペースを握られました。ヴェルディも反撃しようとしますが、相変わらずの決定力不足な上に緊張していたのか小さなミスが目立ち、チャンスを自分から潰していました」
ニコ「そして前半終了間際のアディショナルタイム、群馬の2トップの一角であるダニエル ロビーニョにドリブルで独走されてしまい、敵ながら素晴らしいシュートを決められてしまいました。初めて先発出場した畠中慎之介選手の未熟さを突かれたような形でしたね」
ガー「後半はヴェルディが猛攻を仕掛けて、試合のペースを取り戻したわ。それでもシュートは全然決まらなくて、時間だけが過ぎていったわ」

ギア「スタジアムを絶望感が包み出した82分、安西幸輝選手のシュートのこぼれ球が、今年初出場の福井諒司選手の前に転がり、利き足ではない右足でゴールに押し込みました。ヴェルディを残留に近づけた、貴重かつ素晴らしい同点弾でした」
ガー「ゴール裏は逆転したかのような大歓声だったわね。ずっと怪我で出られなかった福井選手が決めるなんて、サッカーの神様も粋な計らいをするわ」
ニコ「その後も最後までゴールを目指しましたが、ニウド選手の退場というアクシデントもあり、点を決められずにタイムアップ。4試合連続の引き分けになり、ホーム最終戦も勝てませんでした」
ガー「だけど貴重な勝ち点1を積み重ねた上、讃岐が大分に負けたからヴェルディのJ2残留が決まったわ! ああ、本当に良かった……。もっと早く決めてほしかったけど、残留できればオールOKよ」
ギア「20位という成績は、全然全く喜べませんけどね。最低限の結果は出した、という事にしておきましょう」






ガー「試合後にはホーム最終戦のセレモニーが行われたわ。ユースから昇格した三竿健斗選手と中野雅臣選手の挨拶から始まって、キャプテンの田村直也選手、富樫監督、そして羽生英之社長が今シーズンの総括を兼ねた挨拶をしてくれたわ」
ギア「社長、今年はヴェルディが飛躍する為に一旦しゃがむ年だと言っていましたが、まさかここまで低くしゃがむとは予想外だったでしょうね。私達も予想外でした。無駄にハラハラさせてくれて、どーもありがとーございます(棒読み)」

ニコ「挨拶の後は、ゴール裏に選手やサポーターが集まって記念撮影が行われました。去年と違って、和やかな雰囲気で撮影できて良かったです」

ギア「これは後ろから撮った写真で、ある意味貴重です。正面から撮られた写真はヴェルディのHPに載っています」


ガー「撮影後はニウドが履いていたスパイクを子供のサポーターにプレゼントしたり、平本一樹が友人の結婚式で使う写真をメッセージ付きで撮ったり、高木大輔と澤井直人が来年の活躍を誓ったりしてくれたわ。ちなみに平本選手の側にいるのは、彼のお子さんよ。将来はサッカー選手になるのかしら?」

ニコ「本当に色々あった、そして大変な一年でしたが、J2残留を決めた事で爽やかに終わる事が出来ました。良かったですね」
ギア「あのー、まだ1試合残っているんですけど。昇格プレーオフに向けて絶好調の山形とのアウェイ戦が」
ガー「うーん……。正直、かなり厳しいわね。山形は強い上にヴェルディはニウドまで出られなくなっちゃったから、戦力半減なんてもんじゃないわ。引き分けに持ち込めれば上出来でしょう」
ニコ「それでもヴェルディのサポーターなら最後まで応援しましょう。せーの、」
3人「「「来週も、そして来年も頑張れ、東京ヴェルディ!」」」

にほんブログ村

にほんブログ村