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仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットルの感想

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 年末の恒例になった、前作と新作の仮面ライダーの共演映画。今年最後の映画鑑賞という事で、気合を入れて朝一番に見に行きました。
 新宿バルト9では朝8時20分から上映されていますが、その回と11時からの回は満席でした。気合を入れてる奴、多すぎ。私もだけど(笑)。

 ここからは映画の感想です。以下、ネタバレあり。

 今回のMOVIE大戦も例年通り三部作構成になっており、一作目は鎧武の完結編にして物語のスタート。遠い惑星で楽園を築いた紘汰と舞でしたが機械生命体メガヘクスの襲撃を受け、舞が捕まった上にメガヘクスは紘汰の記憶を読み取り、地球にまでやって来てしまいました。
 メガヘクスもヘルヘイムの侵略を受けた星ですが、彼らは星そのものを機械化する事によってヘルヘイムの災厄から逃れました。しかし『メガヘクス』という単一の存在になった彼らは個の存在を認めず、全ての生命をメガヘクスのシステムと融合させようと勢力を拡大しており、ヘルヘイムに替わる新たな脅威になっています。本末転倒というか、困ったシステムですねえ。機械文明による侵略は昔からよくある話ですが、自分達を脅かしたヘルヘイムと同じ存在になっていると気付いていないのがシステム化した彼らの限界なのでしょう。
 しかしメガヘクスは強く、鎧武・極アームズも倒されてしまいました。地球にいるアーマードライダーは龍玄だけで、1人ではメガヘクスには敵わない。絶望が人々を支配しようとした時、みんなを奮い立たせたのは貴虎でした。紘汰の諦めの悪さを受け継ぎ、今度こそ人類を守ろうとする貴虎。今回の映画は彼が主役でした。Vシネマの制作決定、おめでとうございます。
 機械生命体として復活した戦極凌馬と貴虎の因縁の対決、呉島兄弟の真の共闘、今度こそはと舞をメガヘクスの要塞から助け出した光実の奮闘、そして鎧武と斬月・真、龍玄の3人によるメガヘクスとの決戦など、本編では見られなかったバトルや熱い展開が盛り沢山で、鎧武を一年間見た人にこそ見てほしい映画でした。毎年、旧作ライダーの完結編は出来が良いですねえ。

 続いてはドライブ編。進ノ介の相手は伝説の怪盗アルティメット・ルパン。刑事vs大泥棒という、刑事ものの王道とも言える対決です。
 昔の怪盗なのに若い頃の姿で暗躍するルパン。正体はロイミュードかと思いきや、ベルトさんの中の人がかつて作った強化サイバロイドZZZでした。一捻り入れてきましたね。しかしベルトさんの中の人、あんな豪華なお城に住んでいたのか。かなりの大金持ちだったんだろうなあ。羨ましい。
 ロイミュードからブレイクガンナーのデータを盗み出していたルパンは、仮面ライダールパンに変身。仮面ライダーの称号を賭けてドライブと戦い、圧倒します。ルパンが使うルパンガンナーはブレイクガンナーと似ている理由は、そういう設定にしましたか。手癖の悪い怪盗ならではの説得力があります。そしてルパンは本当に強い。人間とサイバロイドの差もあるんだろうけど、ドライブも魔進チェイサーも歯が立たないとは。現時点ではドライブの劇中では最強の戦士でしょうね。
 ルパンの攻撃から進ノ介を庇ったベルトさんは壊れてしまい、激しく落ち込む進ノ介。霧子の珍しい励ましも効果無しでしたが、シフトカー達のおかげでやる気を取り戻しました。心温まるシーンでしたが、ここにルパンの正体に関する伏線が張られていたとは。言われてみれば、まったくもってごもっとも。キャラ設定を上手く使った、いい謎解きでした。
 ドライブと魔進チェイサーの初の共闘は素直に燃えました。TVでもいずれ見られる展開かな? ルパンも霧子を人質にするなど悪党ぶりを発揮しましたが、最後は自分の負けを認めて仮面ライダーの称号を返す潔さを見せました。綾部祐二さんの演技も良かったし、まだ完全には死んでいないそうなのでTVで再登場するかも。

 そして最後は鎧武&ドライブによるフルスロットルパート。ZZZと融合してパワーアップしたメガヘクスに、初めて共闘する鎧武とドライブが挑みます。そう、この2人は今回が初共演なのです。ちょっと意外な感じ。
 パワーアップした筈のメガヘクスですが、最終決戦では迂闊さがアップしていました。再生させた戎斗に裏切られるわ、ロイミュードと融合した事で弱点が生まれてしまうわと散々。鎧武編のラストで大量に出現するまでが、メガヘクスのピークだったかな(笑)。
 5人の仮面ライダーとメガヘクスの決戦に、ハート達ロイミュードも加わりました。これは意外でしたが、同じ機械生命体でもメガヘクスとロイミュードは考え方が違い過ぎる。いずれドライブと戦うであろう強敵達が仮面ライダーと一緒に戦う、貴重なシーンに大満足。
 鎧武とドライブは舞の助けでそれぞれの力を受け取り、鎧武はドライブアームズに、ドライブはタイプフルーツに変身。鎧武の方は今までにも色々なライダーのアームズを使っているので違和感がありませんが、ドライブの方は何故に三度笠? デザインした人は楽しかっただろうなあ。このデザインでは車に乗れないのも計算ずくだったのでしょうね。2人のやり取りは軽快で面白かったです。
 メガヘクス本星での決戦は、全編CGを使っての大激走でした。機械は果汁に弱いって、確かにそうだけどさあ(笑)。自分が負けた理由が分からないまま、大爆発したメガヘクス。不完全な個体だからこそ、力を合わせれば完全を自称していた機械を越えられた。人間とはそれでいいのです。

 光実達が紘汰と舞を見送るラストシーンは、本編でも見たかったシーンの1つでした。現実になってくれて嬉しい限り。ドライブの方も、新ライダーのマッハが先行登場して今後への期待を盛り上げてくれました。
 そしてエンディング後は、来年春のスーパーヒーロー大戦の予告映像が。今回もスーパー戦隊と共演するみたいですが、それだけではなさそう。意外なヒーローが出たりするんじゃないかと、今から楽しみにしています。


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