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06・07号の感想

ジャンプの2015年は「ONE PIECE」のビックリ情報でスタート。って歌舞伎化决定ってマジですか!? この作品の人気ならそれもアリだと思うけど、これって日本の芸能史に刻まれる一大イベントじゃないだろうか。私達は今、歴史の目撃者になっている。

そんな世紀の大イベントを祝うべく、表紙は連載作品の主役達が歌舞伎っぽいメイクで総出演。殺せんせー、顔全部メイクするのは大変だったろうなあ。火ノ丸と磯兵衛はさすがに違和感ゼロ。トリコは決めすぎて最初誰だか分からなかった。斉木はそれしかないなの黒子枠。NEXTで連載再開した「黒子のバスケ」がこっちに来てたら、役が被ったかも。

付録は千社札タイトルステッカーと、堀越耕平先生によるジャンプヒーロー&ヒロイン大集結ポスター。堀越先生、こういう大作を描かせてもらえるまでになりましたか。2作連続打ち切りという地獄からの見事な復活、おめでとうございます。次はアニメ化だけど、今年中にやるかも?

あと殺せんせーのペーパークラフトも付いていました。不器用な私でも簡単に作れて、ちょっと嬉しい。色々な意味でこの号は貴重ですね。将来、高値で取引されるかも(ペーパークラフト切り離したので私のは売れないけど)。

めでたい新年号なのですが、「ワールドトリガー」はまたしても休載。ううむ、色々と事情があるんだろうけど、一度休むと休み癖が付いてしまうんだなあ。困ったものです。

暗殺教室 ★★★★
 2015年最初の巻頭カラーは、アニメ放映間近のこの作品です。
 数学に詳しくない私が見ても、中学レベルの問題じゃない難問に挑む浅野とカルマ。2人とも優秀だし、精神的にも揺るぎは無い。特に浅野は孤立無援とも言える状況下で、己の力のみを信じて真正面から難問に挑む。E組との戦いが浅野をここまで成長させたのか。殺せんせーに直接教わっていなくても、彼も立派な『殺せんせーの生徒』です。
 しかし奇しくも浅野自身がそう認めたように、1人でやれる事には限界がある。自分が1人ではなくみんなも自分を主張しており、そんなみんなの意思を汲み取ったカルマが正解を出すという展開は、お見事としか言えません。敗れた浅野の格を落とす事も無く、素晴らしい決着でした。
 テストはこれで終わったけれど、理事長との戦いはまだ終わっていない。カルマ1人だけでは理事長には勝てない。E組全員が結果を出した時こそ、理事長は自らの敗北を認めるでしょう。教師と生徒、エリートと落ちこぼれ、永遠の宿敵にして表裏一体の存在とも言える戦いの決着は果たして?

トリコ ★★★
 ビービーダンゴムシによるお手玉はコツさえ掴めば簡単にこなせる、訳ではなさそうです。死の恐怖を感じた時に起きた「細胞の意志の統一」という奇跡を常に維持し続けるなんて、考えただけでも疲れます。自分を精神的に殺し続けるようなものでしょうか。それでもトリコ達は怯まず前に進む。頼もしい限りです。
 イアイアイが連れて来た猿武の上級者達が、修業を手伝ってくれました。捕獲レベル、猿王よりは遥かに低いけど人間界に来たら大混乱が起きるレベルなんだよなあ。捕獲レベルの高まりだけでなく、猿だけでこれだけ多くの動物を考えてきた読者の熱意にも脱帽します。
 修業も終わり、いよいよ100Gマウンテンの頂上へ。以前は猿王の遊び相手にさえなれなかったけど、今度はそうは行きません。楽しく遊んでキン玉を抜き取って、小松を救うぞ!(はいそこ、キン玉で笑わない。トリコ達は真剣なんだから)

ONE PIECE ★★★
 キュロスvsディアマンテ、執拗にレベッカを狙うディアマンテに対して、娘を守ろうとするキュロスが抗う。この父娘にとっては宿敵でしかないディアマンテですが、むしろそれを喜んでいる。いい悪役っぷりですね。娘に戦いを教えた事を後悔し、もう二度と戦わせないと誓ったキュロスもいい父親です。父と悪漢、勝つのはどっちだ?
 地面全体をパンクさせるという荒業を見せたグラディウスには、キャベンディッシュとバルトロメオの凸凹コンビが挑む。攻撃はキャベンディッシュが、防御はバルトロメオがやればいいのですが、この2人は性格が全く合わなくて口喧嘩ばかりしています。困ったものですねえ。ロビンのウインクに命を賭ける価値があるというバルトロメオの考えには頷くしかないけど(笑)。
 体つきは細くてオネェキャラで能力者ではないけど、実はかなり強いデリンジャー。ベラミーに首切りスレイマン、軍師ダガマに足長族のブルーギリーに続いて、腕が伸びるという隠し技を持っていたイデオまで倒しました(なおイデオのモデルである伝説巨神イデオンの腕は伸びたりしません)。本当に強いですねえ。ちなみに彼がオネェキャラになったのは、ジョーラが女の子として育てたからだそうです。三つ子の魂百まで、か。子供の頃の教育って大事ですよね。
 しかしそんなデリンジャーも、ハクバには一撃で切り伏せられました。いや、まだ終わってないかも。それでもハクバの強さは別格だし、バルトロメオも健在。この異色のコンビでデリンジャーとグラディウスの完全撃破なるか?

僕のヒーローアカデミア ★★★
 かつては苦戦した強力ロボットを、いとも簡単に倒していくA組。実戦を経験して強くなった上に今回は試験の時のような制限は無いから、みんなそれぞれの個性を使いこなしている。能力が被っているのもあるけど、人類の大半が個性を持っている世界だからそういう事はあるでしょう。同じ個性を持つ者同士が協力するという展開も考えられるし。
 1位を走る轟は、オールマイトに次ぐ力を持つヒーローの息子でした。生まれながらのエリートだからこそ、出久のようなイレギュラーな存在は認めたくないのか。うーむ、だとしたら精神面はまだまだ未熟ですね。父親との確執とかあったら、ヴィランに走りそう。
 轟と爆豪のトップ争いにみんなが目を向ける中、出久は能力を使わず必死に後を追う。地雷の爆風を利用してでもトップを取ろうという出久からは、いつもの弱気は感じられません。オールマイトの無茶ぶりは期待の証でもある。憧れのヒーローの期待に応えられるか? とにかく急げ出久!

ハイキュー!! ★★★★
 青城は間違いなく強い。しかし全国には、いや県内でさえ彼らよりも強いチームがいる。烏野にとって青城は絶対に超えなければならない壁であり、負けられない相手なのです。最終セットを前に気合を入れる選手達の表情、真剣な面持ちで凄くいいです。
 一進一退の攻防が続く序盤戦、ほんの僅かな事でバランスが崩れる危うい時間帯での戦いは烏野が一歩リード。京谷の性格面の危うさは改善されていないので、喧嘩をふっかけられたら乗ってしまい、自らペースを崩してしまう。いくら技術があっても、こんなに分かりやすい弱点があっては使えませんね。同じような性格をしているのに田中の方が頼もしく見える。最後の顔は味方ながらムカつくけど(笑)。

学叫法廷 ★★
 犬神が探している生徒は、この学校にいるみたいですね。しかしこいつが5年前の事件の犯人だとしたら、当時はまだ1年生という事になる。そんな子供の頃に殺戮事件を起こしたのだとしたら、犬神以上の怪物かもしれません。果たしてその正体は?
 成績優秀、スポーツ万能な美少年という非の打ち所が無い学級委員長の東出秀一。犬神の第1話での屁理屈も通じなかった傑物ですが、カンニングの疑いをかけられてしまう。ふうむ、この事件もそんなに難しいものではありませんね。
 読者が推理するのに充分なヒントを出すというやり方はエラリー・クイーンの初期作を思い出させますが、あれはヒントを出されても最後まで読まなければ分からないという面白さがあった。ヒントを出しても読者に当てさせないという域にはこの作品は達しておらず、あまり面白くないんですよねえ。子供の読者に分かるようにと簡単にしているのかもしれないけど、それは危険な賭けでもある。ジャンプで本格的な推理漫画が成功した例はありませんが、この漫画はその歴史を変える事が出来るのか?

銀魂 ★★★★★
 将軍暗殺篇、衝撃のエピローグ。
 高杉は重傷な上に鬼兵隊の戦力は激減。神威達も春雨に見捨てられ、宇宙を彷徨う身になってしまいました。しかし高杉も神威もまったく諦めていない。特に神威は春雨と戦える事をむしろ喜んでいる。生粋の戦闘狂ですねえ。それともこれが彼なりのお兄ちゃんらしさなのか。沖田との決着もついていないし、まだまだ彼らには生きててもらわないと。
 ギリギリで生き残った者達がいれば、まさかこのタイミングで……と去ってしまった者もいる。あんなに感動的なお別れをさせておいた上で茂々を死なせるとは、空知先生あんた残酷すぎる。しばらくは公表されないんだろうけど、茂々が殺された事を知ったら御庭番衆や真選組、万事屋は一気に動きそうだ。次回からはまたギャグ話になるんだろうけど、壮絶な決戦を予感させるこの雰囲気の直後ではどんなギャグでも笑えない。合併号でラストを迎えられたのは幸運でしたね。それともこれも計算の内? 空知先生、恐るべし。

火ノ丸相撲 ★★★★★
 体格というハンデを乗り越え、心技体の心を極めた火ノ丸が大勝利!…………したのかと私も思いました。しかし相撲とは心だけで勝てるものではない。草介の心も充分強かったし、そして心の力で埋められる程、草介との体格差は小さなものではなかった。この両者を数字で表すなら心は2-1で火ノ丸、技は1-1で互角、しかし体格は1-10で草介が圧倒的にリードというところでしょうか。だとしたら火ノ丸の敗北は当然の結果です。
 そう、小兵力士が大きな体の力士に負けるなんて光景はどこでもよく見られる、珍しくはないものです。ですがここまで努力を積み重ねてきた主人公が敗れるというのは、なかなか珍しく、そして残酷で面白い。この敗北を火ノ丸がどう受け止めるのか注目ですね。相撲を辞める事だけは絶対に無いだろうけど、草介との体格差は絶対に埋まらない。ならば心と技をより磨き上げるしかないけど、一体どんな訓練を積むのか。挫折から這い上がってこその主人公、2015年も私達を熱く楽しませてください。

タイガー兄とドラゴン(読切) ★★★
 「べるぜバブ」の田村隆平先生がジャンプ本誌に帰って来ました。NEXTでの連載も読んでいますよ。男鹿の鈍感さはもう病気レベルですね。葵姉さんの恋心は報われるんだろうか?
 前作で培ったアクションシーンの作画の上手さは今作にも継承されており、美少女(元は男)とドラゴン人間(こちらも元は男)のコンビプレイという面白い絵を描き上げています。サービスシーンもバッチリ描かれていますが、中身が男なのであまり喜べず、むしろ申し訳なく思ってしまうという高度なギャグも組み込まれていますね。え、むしろ体は女で心は男だからいい? 世の中広いや。
 古き良きカンフーコメディと見せかけて、男性主人公コンビの姿を徹底的なまでに変えるというマニアックなネタに突き進んだ怪作。なかなかいいものを読ませていただきました。「べるぜバブ」の連載が一段落したら、この作品で週刊ジャンプに戻ってくるかも。その時が楽しみです。

ニセコイ ★★★
 1話ごとにヒロインを変えている修学旅行編、今回は鶫の番です。アクションが得意な彼女は殺陣ショーにスカウトされ、一条もヒロイン役として参加させられました。いくら人がいないとはいえシロウトに主役とヒロインをさせていいのかな?と心配したら、案の定アクシデントを連発。勝手に設定を変えた2人をフォローした悪役の人はご苦労様です。夫婦侍はナイスアドリブでした(笑)。
 最近、女らしくなってきた鶫。性格だけでなく、作画も明らかに美少女キャラとして描かれています。男装していても心は恋する乙女、そりゃあ可愛くもなりますよね。古味先生もノリノリで描いているんだろうなあ。私もこの漫画で鶫が一番のお気に入りキャラですが、彼女の恋はどう考えてもハッピーエンドにならないんですよねえ。千棘との関係上、鶫と一条が結ばれるには愛人ルートしかないんだけど、一条はそんなルート選ばないだろうし。やれやれ、どうなるのやら。
 一人逸れた千棘は、一条に抱きつくマリーを目撃。次のヒロインはマリーですか。どんな話になるにせよ、千葉県のYさんは狂喜乱舞するでしょうね(笑)。

BLEACH ★★★
 タイトルで思いっ切りネタバレしているので、霊王の死そのものには驚きませんでした。むしろ一兵衛の復活に驚きましたね。これまた随分とあっさり蘇ったなあ。一護の力があってこそなんだろうけど。
 他の面々も倒されており、予想通り全滅していた零番隊。ユーハバッハを止められるのは一護達しかいなかったのですが、一護が霊王宮に着く前に終わってしまいました。ユーハバッハと霊王は親子でしたか。死神と敵対する滅却師のボスの父が霊王というのは皮肉な話ですが、彼らの過去に何があったのか気になります。それに霊王はこれで本当に死んだのでしょうか? 一兵衛みたいにあっさり復活しそう。今度はユーハバッハが敗北フラグを立てないように気を付けないといけませんね。

食戟のソーマ ★★★
 センターカラー。
 創真が作ったのは炊き込みご飯でした。くっ、またしても日本人の心を揺さぶる料理を……! サンマの炊き込みご飯なんて美味いに決まってるじゃねーかチクショー!
 使われているサンマも普通のサンマじゃない。何か特殊な調味料に漬け込んでいるかと思ったのですが、そのまま糠漬けでしたか。ぬかさんまとは私も知りませんでした。日本の地方には、まだまだ未知の料理法があるんですねえ。こういうのをもっと広めてほしいですね。地方都市の町興しにもなるし。
 素材の差は補えましたが、料理に工夫が無いので審査員の評価はイマイチ。確かに単なる炊き込みご飯では、黒木場と葉山の料理には勝てません。しかしそんな事は創真も分かっている。日本人の心を揺さぶる料理に、隙を生じぬ二段構え。これこそが創真の必勝パターン。ご飯にかけるスープっぽいものも、サンマを使っているんでしょうね。ああ、今からヨダレが。

磯部磯兵衛物語 -浮世はつらいよ- ★★★
 1話目は、新年の始まりに相応しいおめでたい富くじの話。現在の宝くじに続く合法的な賭博です。古今東西を問わず、人間はこういう一攫千金が好きなんですねえ。くじが当たれば…という夢を見るのは楽しいけれど、外れた時の虚しさも半端じゃない。だから私は買ってませんが、磯兵衛達の場合は虚しいなんてレベルじゃないな……。この結果にはさすがに同情します。彼らはこの先も大金とは縁が無さそう。
 2話目は磯兵衛の父、久しぶりに登場。でも相変わらず顔は見せず、馬鹿みたいに長いちょんまげだけが目立っています。転んだら多くの家を壊す歩く天災なお父さんだけど、息子に対しては不器用ながらも確かな愛情を持っている。でもこの分だと、連載が終わるまで会えそうにないな。磯兵衛が一人前の武士になるのが先か、連載が終わるのが先かと聞かれたら、間違いなく後者だろうから(酷い。でも真実)。

卓上のアゲハ ★★
 ううむ、第7話でこの位置ですか。好調ではないけれど打ち切りが決まった訳でもない、そんな微妙な位置です。これからが正念場ですね。
 そんな微妙な立場にいるからか今回は下ネタやHなネタは無く、卓球に専念。黄金の継承者を2人出してアゲハ・武虎と互角に戦わせるなどして、練習試合を盛り上げる伏線を張っています。
 ですが、うーん……。つまらなくはないんだけど、面白くもないんだよなあ。卓球のハイスピード感を出そうとしているのは分かるんだけど、話の展開も早過ぎて着いて行けない感じがする。かと言ってスローペースにしたら、今度は展開が遅くてイライラさせられる。話のペース作りって難しいですねえ。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 ★★★
 龍涎香は昔、チャンピオンで連載されていた「鉄鍋のジャン!」という漫画で見た事があります。あちらでは「龍の涙」「龍のフン」と呼ばれており、超高級食材として不老長寿の料理に使われていました。脂肪の塊だから料理に使ってもOKなんですね。貴重過ぎて使う人なんていないだろうけど。
 作中でも言われていますが商業捕鯨が禁止されたので、今では海岸に偶然流れ着く物しか手に入りません。おのれ自然保護団体め、と関係者は悔しがってるだろうなあ。クジラは今は増え過ぎて、むしろ海の生態系を壊しているらしいのですが、私が生きている内は商業捕鯨の復活は無理だろうなあ。捕鯨禁止運動は、ほとんど宗教になってるから。
 スパコンまで使って龍涎香の行方を追う両さん。これは龍涎香を手に入れても経費を使い過ぎて、大赤字になるというオチかと思ったら、龍涎香で出来た島を見つけたけれどその島の位置が分からなくなるという悲惨なオチでした。磯兵衛といい、新年早々ツイてるようでツイてないオチでしたね。妙なシンクロをしたけど、今年も両さんはこんな感じという事で。

E-ROBOT ★★★
 こっちは「アゲハ」より急降下しているなあ。まだ大丈夫だとは思うけど、ここで頑張らないとヤバいですよ。
 それは作者も分かっているようで、今回はちょっと異色な話。平和利用する為に作られたというE-ROBOTが、その本領を発揮しています。政治に宗教、経済など戦争の原因になるものは色々ありますが、男はエロいものが好きというのは人類共通であり、兵士達の心も震わせる。いや、人の心どころか地球まで震わせちゃいましたが。エロに限界は無いという事か。何という高尚なメッセージなんだろう……(多分違います)。
 大健闘したアイですが、彼女による平和はほんの一時のもので、またすぐに争いは再開としたそうです。悲しいけれど、それもまた人類の真実なんですよねえ。次は戦場で戦っている兵士ではなく、兵士達に命令している司令部や首脳陣にエロ攻撃をすべきかと。

ハイファイクラスタ ★★
 最下位からまた上がってきました。この漫画、僅かながらも浮き沈みが激しいですね。読者の支持が不安定なのか、後藤先生が原稿を上げるのが早いだけなのか。
 貫寺と能登の戦闘シーンはイマイチでしたねえ。いちいち使用する能力名を読み上げるのはともかく、どういう技なのかよく分からない。見ただけで分かるくらいの迫力が欲しいです。ラストの大爆発シーンも、単に煙が上がっただけにしか見えない。この画力の無さはキツいですねえ。
 けど、景観モグラに対する貫寺の反論は良かった。大人は社畜だの社会の歯車だのと言われますが、歯車がちゃんと機能しているからこそ世界は動いているのだし、大人を馬鹿にする子供達も平穏に暮らせる。大人に養われている子供が何を言っても、子供のワガママにしか聞こえないのですよ。せめてそれなりの苦労をしてから言ってくれ、と。大人と子供の考え方の差は、永遠に埋まらないんだろうなあ。

ジュウドウズ ★★★
 予想以上の強さと個性を見せ付ける王屋十折。王屋六郎は主水の弟かな? 全然似てないけど。門下生の中では実力ナンバー1と思われる滋水、馬鹿っぽいけど強い兄弟を率いる父親によって構成されている佐々部一家、見た目よりも重量級らしい御島、キャリアウーマンっぽい朱美と、可愛い眼鏡っ娘だけど精神はかなり壊れているっぽい瑠孔。どいつもこいつも手強そうで、ワクワクさせてくれます。
 陽志と主水、かつては互角だったけど今はどちらが強いのか陽志にも分からない。しかし華はどんな強敵からも逃げたりしない。柔道頭本祭の詳しい内容が語られ、ラスボスの雰囲気を漂わせる主水も帰郷する。盛り上がってきましたが、本祭に行く前に打ち切られそうで心配でもあります。ううむ、何とか続いてほしいんだけどなあ。

斉木楠雄のΨ難 ★★★
 家でのんびりとした正月を過ごそうとする斉木。しかし残念ながら君の望みは叶わない。なぜなら君はギャグ漫画の主人公だから(笑)。たとえ家にいても安らぐ暇など無い。それが君の宿命なのです。
 案の定、ただTVを見ているだけなのに予想外のトラブルが続出。つーか斉木の知り合いばかり出すぎだろ。しかも見た目も性格も個性爆発している奴らばかりだから、モブキャラにならず目立ちまくってしまう。照橋さんが出なかっただけでも斉木的には良しとすべきでしょう。しかし知り合いがTVに出ていると、自分が出るよりも恥ずかしくなりますよね。何でだろう?
 さて、今回初めて斉木達が住んでいる町の名前が明かされましたが、これはTVアニメ化を意識しての事なのでしょうか? 今年で150回目になるのに、未だにそういう話がないのを麻生先生は気にしているみたいです。各TV局のアニメ関係者の皆様、アニメになったら人気が大爆発する作品ではないと思うけど(フォローになってないぞ)、ちょっとだけ前向きに考えてあげてください。

モテキマジック(読切) ★
 「ワールドトリガー」の代原として、去年の51号で「元妖怪ポチ丸」を描いたほり木げん気先生のギャグ読切が掲載されました。アクシデントによるものとはいえ、前作からほとんど間を置かずの掲載という事は、編集部からかなり期待されているのでしょうか?
 ですがあまりにも急に掲載が決まり、急いで描いたらしくて絵のレベルが前作より下がっています。はっきり言ってプロの漫画家が作品として発表していい絵ではありません。ギャグのキレも前作より落ちているし……。
 私はこの急場しのぎの一作だけでほり木先生を見限ったりはしませんが、失望した人も多いだろうなあ。今回の掲載は誰の得にもならなかった。これを教訓として葦原先生はもう休載しないように体調を整える、編集部は普段からレベルの高い代原を用意しておく、ほり木先生は今回の経験を糧にレベルを上げてください。

Sporting Salt ★
 内柴は3分間だけ全力で戦えるインスタントヒーローだそうです。イメージがインスタントラーメンというのはカッコ悪いなあ。著作権的に難しいんだろうけど、せめてウルトラマンっぽいのにしてくださいよ。
 相変わらずアクションシーンの作画は人体の構造を無視しているし、立花が悪魔のように戦う動機は弱いし、ストーリーもイマイチ。本当に感想を書くのが辛いので、次号で終わってもらっても結構です。つーか終わってください、なるべく早く。

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