弱虫ペダル GRANDE ROAD
前回の鳴子の熱い走りに触発された今泉、堂々のエース宣言。しかし今までの今泉はどちらかと言えば地味な役回りで、御堂筋にコテンパンにされてきたシーンが印象的なので身の程知らずな事を言っているように思えますが、決してそんな事はありません。精神面の脆ささえ克服すれば、本当に優秀な選手なんです。
そう、メンタルの弱さが今泉の最大の欠点だった。今まではそこを御堂筋に突かれて実力を発揮できなかったのですが、エースとして走る覚悟を決めた今の今泉は違う。福富でさえ認める程の強さを見せ、一年とは思えないくらいに圧倒的な強さを見せてくれます。何という頼もしさ。巻島の言うとおり、これぞ若き才能が生み出す奇跡の走り。もう弱泉なんて言わせない!と言わんばかりの走りでした。
そして語られる今泉とロードレーサーの出会い。子供の頃は自転車に対して全く興味が無かったけど、ロードレーサーの美しさと速さに惹きつけられ、そしてレースでトップを走る快感を知り、完全に嵌ってしまった。家は大金持ちで、可愛い幼なじみの女の子がいて、本人は自転車の才能に溢れている。何この完璧超人。普通なら読者から嫌われるタイプのキャラです。
それでも今泉が嫌われないのは、彼が自転車に対して真摯な気持ちで取り組んでおり、熱い思いを抱いているから。そして何よりも、完璧とはいえない弱さを持っているから。自分の成長に酔いしれる今泉に迫る天敵・御堂筋。石垣の全力を尽くしたアシストのおかげで、御堂筋の体力は未だに充分。ここからが今泉にとっての正念場、御堂筋との最終決戦にこうご期待。
と、作画・ストーリーともに熱が入っている本編に続くかのように、Cパートのおまけコーナーも熱が入っていました。お風呂の熱だけどね（笑）。アヒルの玩具で遊ぶ御堂筋はちょっと可愛かった。風呂上がりの一杯は腰に手を当てて飲む、これは鉄則です。なぜか気分が良くなるんですよねえ。不思議だ。
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