ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース
ダービー戦その2。ジョジョの歴史、いや日本の漫画史に残る壮絶な心理戦が行われました。
ダービーが最も得意とするポーカーで挑む承太郎。もちろん勝算が無い訳ではなく、スタープラチナの眼の良さとスピードを使えばダービーのイカサマを封じられると確信しての事で、実際見事にやってのけました。ここまでダービーにしてやられっぱなしの展開だったので、ダービーのイカサマを見抜いたこのシーンにはスカッとさせられましたね。指を折られたダービーは気の毒だけど。
しかし指を折られた程度では、ダービーの心は怯まない。DIOの命令だから戦いに来たのではなく、一人のギャンブラーとして承太郎達と戦いたかったからここに来たのだと豪語します。こういうチャレンジャーな敵は三部では珍しい。DIOの部下ではあるけれど、独自の行動を許された特別な立場にいたのかと考えられます。ちょっとネタバレになるけど、弟はDIOの執事をやってるし、ダービー兄弟はDIOに気に入られていたのでしょう。
金ではなく互いの命を賭けた究極のポーカー勝負。内容は違いますが「武装ポーカー」というカードゲームものでデビューした荒木先生、ノリノリでこの対決を描いています。先に読者(視聴者)にトリックをバラした時点でダービーの勝ちは無くなりましたが、それでも最後の最後まで目が離せないのは承太郎のハッタリがとんでもないものだったから。彼が友人思い、母親思いな事を知っている者から見ると、ハツタリで他人の魂を賭けるなんて信じられませんからね。それだけ承太郎も追い詰められていたという事で。
承太郎に追い詰められ、心が折れたダービー。DIOの恐ろしさを知っているが故に、そのスタンドの秘密を教えたら…という恐怖に負けてしまった。まったくカードを見ずに大勝負に出た承太郎の大胆さは、何度見てもカッコ良いなあ。私には絶対に出来ないけれど。承太郎なら、アカギなどギャンブル漫画の強力キャラとも渡り合えるでしょうね。こいつは本当に高校生なのか?と何度思った事やら（笑）。
タバコが規制されたのは残念でしたが、これは今更なので別にいいや。銀河万丈さんの演技が素晴らしくて、ダービーのファンとしては感涙するしかありません。ここでリタイアさせるには惜しい敵キャラでした。荒木先生もそう思ったから、後に弟を出したのかな?
ガンダム Gのレコンギスタ
バララへの対抗心と激化する戦闘の空気に触発されたのか、マニィもジーラッハに乗って前線に出る。ヤバい、これはマスクの目の前で戦死するフラグだと焦りましたが、今回は生き延びてくれて良かった。2人で大気圏突入した時はマスクを庇って燃え尽きるのかと。美少女が巨大MAに乗るだけで死亡フラグが立つのは、初代からの伝統ですね。ララァ……。
マニィは生き延びましたが、前回ギリギリで生き残ったマッシュナーは戦死しました。戦死したロックパイの声が聞こえるとニュータイプっぽい事を言っていましたが、それは真実だったのか、それとも彼女の妄想だったのか。どちらにしても死者の声に引き寄せられ、共に逝った事になります。死者が死者を作り、その勢いは止まらないのか。
マッシュナーとは逆なのがアイーダ。父の死にショックを受け、沈みがちになる彼女をベルリ達はそれぞれのやり方で励ます。ノレドとラライヤは友人として、ベルリは弟として、トス艦長はスルガン親子に忠誠を尽くす部下として。ステアの不器用な励まし方が個人的にツボでした。ステラ役は日本語が上手くない外国人の声優なのですが、その下手さが味になっている。富野監督、最初からこれを狙ってキャスティングしたのだとしたら恐るべし。
ドレット艦隊の壊滅によって、戦いの構図はシンプルなものになりました。そして舞台は地球へ。ギアナ高地とは、デビルガンダムが現れるフラグですね(違います)。大気圏突入のシーンでは誰かメインキャラが死ぬかもと思いましたが、何とか生き残りましたね。ガンダムが大気圏突入で無傷なのも初代からのお約束ですが、命がけで突入したルインから見ればG-セルフは高性能過ぎる機体で、それを選ばれた血筋であるベルリが操る事が恐ろしい。いや、それも割と初代からの伝統ですから。特にTVで放映した作品では。歴史の流れは簡単には覆せません。
地球への帰還を目的とするレコンギスタ作戦。その終局として地球が舞台になるのは、当然の展開でしょう。ほぼ全ての登場人物に死亡フラグが立っているような気がしますが、果たして誰が生き残れるのか。ベルリの仲間からも死者が出たりして。ラライヤとノレドが死んだら本気で泣くかも。
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