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Channel: 決闘王F.Kのブログ
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21号の感想

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 「ニセコイ」アニメ2期放映記念として、原作とアニメの連動ポスターが付いています。うん、どちらもいい絵です。
 アニメの方には千棘の母・華が登場。声優はベテランの豊口めぐみさんです。つーか豊口さんもベテランと言われる年代になってしまったのか……。月日の流れは残酷な程に早い。

 「ONE PIECE」は予告通りの、「BLEACH」は急遽の休載。尾田先生はいつもの事だけど、久保先生も休載多いんだよなあ……。二人とも、体調が心配です。

 24号から新連載が3作スタート。という事は終わる作品も3作か。ほぼ予想は出来るけど、あの3作はせめて最後の花を咲かせてください。

ニセコイ ★★★
 何気にジャンプのラブコメ漫画で最長の連載記録を達成していたこの漫画、私も含めた読者から色々とツッコまれる事も多いけど、それでも週刊少年ジャンプという少年漫画の最激戦区でここまで生き残ってきたのは凄い。ラブコメのお約束を守りつつ、独自の色を出している。古味先生はいい漫画家に成長しました。尊敬しつつも、今後もおかしな所にはツッコんでいきます(笑)。
 思い出の鍵を取るか、小野寺さんとクリスマスツリーを見るか。昔の思い出か、これからの未来か。一条にとっては究極の選択でしたが、小野寺さんにとっても大きな選択だった。迷ったり悩んだり、相手は自分と同じ道を選ばないだろうなあと諦めていたけど、それでも2人は同じ道を選んだ。途中から「ああ、こうなるだろうな」と分かっていても最後まで読ませる。何気にクオリティ高いんですよね、この漫画。
 普通のラブコメならこれでカップル成立、そしてハッピーエンドなんだろうけど、そうはいかないでしょうね。小野寺さんとカップルになったとしても、物語はまだ続くでしょう。ジャンプのラブコメ漫画では珍しいお別れ展開とかあったりして(気が早すぎ)。

僕のヒーローアカデミア ★★★★★
 いくら治してもらえるからとはいえ、出久の攻撃は自爆を繰り返しているようなもの。強力すぎるオールマイトの個性を制御する為には経験が必要だし、制御が出来始めているとはいえ、それでも無茶をしている。男らしいけど、見ているこちらをハラハラさせてくれます。
 こんな無茶をする程までに出久を突き動かしているのは、オールマイトの期待に応えたい、カッコ良いヒーローになりたいという単純だけど強い思い。その思いは轟も持っていた。しかし父の厳しい教育と、母に傷付けられたショックで忘れていた。ううむ、轟の母がここまで壊れていたとは。母を愛していた息子としては、母を壊した父を憎むしかないわな。歪んだエディプス・コンプレックスです。
 しかし出久の熱い思いが轟の心を動かし、彼の体から熱い炎を出させた。エンデヴァーが悪役っぽい笑みを浮かべていますが、今の轟はもう父に反発するだけの人形ではない。ヒーローを目指す一人の少年として成長したのです。くぅー、熱いなあ。二人とも応援したくなる素晴らしい展開です。この熱さを損なわない最高の決着を望みます。

暗殺教室 ★★★
 死神と雪村先生の親交は深まり、2人は友人と言ってもいい関係になっています。理事長のE組政策を「合理的だ」と評価する死神。この頃の彼と理事長が出会っていたら、気が合って仲良くなっていたのかも。
 自分の弟子に裏切られた事はさすがの死神もショックだったみたいだけど、雪村先生の言うとおりかと。死神は弟子を「育成」していたけど、「教育」はしていなかった。本当の教育とは知識を与えるだけでなく、心も成長させなければいけない。さすがの死神も教師としては、まだまだ未熟でしたという事で。
 実験が進むに連れて、死神の体は人間の姿から変わっていく。そんな彼を雪村先生だけはしっかりと、そして優しい目で見つめてくれる。見てもらいたい相手がいる事の意味を死神は知り、後の教育に活かす訳ですね。しかし2人の別れの時は近づいている。悲劇の開幕、じっくり待たせてもらいます。

トリコ ★★★
 前回のラストで現れた謎の影は、本物のカカでした。やっぱりブルーニトロが扮していたカカは偽者だったんですね。あのブルーニトロはいずれ再登場するでしょうけど、その時は思いっきり殴ってやってください。
 味仙人と言われ、小松に助言をしたカカでさえ知らなかったペアの本当の調理法を、小松はあっさり見つけました。ペアの方から語りかけられたとはいえ、それに気付く小松も凄い。トリコ達の影に隠れていますが、彼もどんどん人間離れしているなあ。この旅が終わった頃には世界一の料理人になっていそう。
 ペアは単に美味しいだけでなく、飲んだ者の性別を、生と死の境界をも超える程のスープでした。女になった小松が普通に可愛くて困る(笑)。裏のチャンネルとは魂の世界であり、既に死んだ者達とも話せるのか。さすがは食寶、半端じゃないな。死した愚衛門はトリコに何を語るのか。次の食材のヒントかな?

食戟のソーマ ★★★★
 創真が作った親子丼。うずらの丸焼きにしか見えませんが、中にはしっかりとした工夫が施されていた。親子丼の基本的な要素を守りつつ(玉葱が入ってなくても美味しい親子丼もあるけど。人形町「玉ひで」の親子丼はマジで美味い)、それをフランス料理の技法で作り、再構築した上にキャベツでリゾットを包んで詰めるという独自の工夫も施されている。これは確かに素晴らしい料理ですねえ。
 頑固な四宮も認める程の料理を作り、スタジエールの課題を成し遂げた創真。偉大な先輩から技を盗む事もまた、料理人として必要な才能ですね。口では厳しい事を言いながらもアドバイスしたり、創真の料理をメニューに入れてくれたり、四宮師匠ナイスツンデレ。まさかここまでいい先輩キャラになるとは、初登場した頃には思いもしなかった。作者の予想を超えた成長をしたであろう四宮の今後に幸あれ。でもアイアンクローで女性を吊り上げるのは程々にね(笑)。

ブラッククローバー ★★★★
 前号に続いて、高い位置に掲載されています。そして次号から2週連続でセンターカラー。どうやら人気は本物みたいですね。よっしゃよっしゃ。
 人気に比例して田畠先生の筆もノッているようで、今回はかなり面白かった。黒の暴牛が「よく解散させられないな」と思う程のマイナス査定だったり、魔法ものでは定番の魔導具ショッピングとか、使い捨てかと思われた懐かしのキャラの再登場で盛り上がった後、まさかの魔法帝登場。どこかの騎士団の団長かと思っていたら、いきなりトップ中のトップがお出ましとはねえ。田畠先生、出し惜しみしませんな。
 世間知らずの田舎者で失敗する事もあるけど、それでも熱い心は失わないアスタ。彼の真っ直ぐな心は、他人の歪んだ心を変えていく。セッケは次に出た時は、いいキャラになっていそう。大チョンボして黒の暴牛に落ちてくるかもしれないけど、それはそれで面白いな(笑)。

銀魂 ★★★
 真選組の面々は、自分で考え、そして自分なりの真の道を見つけ出した。それは近藤と一緒に生きる道。真の道はまだまだ遠いと近藤は言ってますが、もう彼らは立派な道を歩いています。その道の先にあるのが平和か悲劇かは分かりませんが、唯一つ言える事は、彼らは自分たちの選択に決して後悔しないだろうという事。過去を振り返らず、未来に向かって真っ直ぐに突き進む。それこそが真選組の士道です。
 憎らしい程に冷静だった佐々木の表情が変わりました。しかし憎しみでも怒りでもなく、笑みを浮かべています。真選組の生みの親として、子供の成長が嬉しいのでしょうか。本来ならば政治の道具として利用され、消える運命にあった真選組。それを救ったのが佐々木だとしたら、この結果は確かに嬉しいのかも。佐々木の過去を知る信女は複雑な心境みたいですが、そろそろこの2人の過去も語られるみたいですね。佐々木の妻と息子はやっぱり……なんだろうなあ。覚悟して次回を待ちます。

ハイキュー!! ★★★
 センターカラー。
 遂に牛島のサーブに対応できるようになった西谷。そしてこれを切っ掛けに、烏野の反撃開始! 及川の恐怖に慣らされた影山には、県下最強の牛島も恐れる程の相手じゃないのか。どんだけ及川が怖かったんだか(笑)。
 影山だけでなく日向も吠えます。有言実行するのは西谷だけじゃない、と言わんばかりの強烈なスパイクでしたが、それを拾った牛島もさすが。しかしサーブを取らない牛島を動かしただけでも、日向の成長ぶりが伺えます。クールな帝王の表情も変わり始めたし、もっと粘って会場の空気を変えてやりましょう。フレーフレー烏野!

ワールドトリガー ★★★
 一人になってしまった那須さんですが、なかなか倒れてくれません。三対一になっても追い詰められず、逆に鈴鳴第一を押している。修の作戦の都合もあるとはいえ、予想以上の強さですね。遊馬と戦ってくれたら、なかなか面白い勝負になったかも。
 遊馬は村上に苦戦していますが、ここでの苦戦は予想の範囲内。試合前に戦った事は村上にとって好都合だったけど、遊馬も村上の高い学習能力を知る事が出来たのでお互い様か。剣に積み上げてきた重さは2人とも同じ、ならば勝負の行方を決めるのは純粋な力と知恵の差か。真正面からぶつかるだけで勝てる相手じゃないのは、2人とも分かっている筈。一体どんな作戦を立てているのか、ワクワクさせてくれます。

火ノ丸相撲 ★★★
 咲の正体がようやく判明しました。やはり強豪選手の妹でしたか。しかし兄が高校横綱とは予想以上でした。全国の高校生力士の頂点に立つ男、天王寺。一体どんなキャラなのか。ちなみに天王寺がいる鳥取県の高校相撲はレベルが高く、中でも鳥取城北高校は現在の高校相撲でトップクラスの力を持っているそうです。し、知らなかった。鳥取県と言えば鳥取砂丘か、Jリーグのガイナーレ鳥取(現在はJ3)しか思い浮かばないのです。とりぎんバードスタジアムはいいスタジアムでした。
 一方、桐仁と小関と蛍は、懐かしの石神高校へ。思わぬ形で自身の成長を自覚した小関ですが、石神には部長の金盛と国宝の沙田以外にも秘密兵器がいるそうです。咲に「金剛力」と呼ばれたキャラがそうなのかな? でも金剛力という刀は無いみたいで、単なる相性なのかも。どちらにしても厄介な相手なのは間違いないか。敵は強いけど、それでも乗り越えなければ全国には行けない。火ノ丸も部長も頑張れ!

蝿庭のジグザグ(読切) ★★★★
 昨年の39号で「肋骨さん」という怪作を描いた吾峠呼世晴先生が再登場。前作に勝るとも劣らない、シュールだけど面白い漫画を描いてくれました。
 しかしまだ新人なのに、自分なりの世界を作り、それを読者に楽しく読ませる事が出来ているのは凄いなあ。決して万人受けするタイプの漫画ではないけど、好きになる人は少なくないでしょう。「漫画の中に個性を出す」というベテランでも難しい事を、既にやってのけている。末恐ろしい作家です。天才漫画家として大成するのか、早熟な異才として終わるのかは分かりませんが、私は応援します。
 主人公のじぐざぐは決してヒーローではなく、人助けをしないと死ぬという呪いを掛けられたから、仕方なくやっている。口ではそう言いながらも実は優しいキャラというのは定番ですが、じぐざぐの場合は本当に仕方なくやっているというのが新鮮。キレた時のじぐざくは、どっちが悪役なんだか分からない恐ろしさがありました。少年漫画の主人公がやっていい表情じゃありませんよ。怖いけど面白いキャラです。
 正義の味方の爽快な活躍を描く王道な少年漫画ではなく、社会の闇を描くような問題作でもない、その中間を描いている感じのする漫画ですね。この異質な才能がどう育つのか、見守らせていただきます。編集部の皆さん、ちゃんと育ててくださいよ。

斉木楠雄のΨ難 ★★★
 花粉症になってしまった斉木。私も症状は軽い方とはいえ、花粉症なので斉木の苦しさはよく分かります。とにかく目が痛くて、鼻水が出まくり、くしゃみが止まらない。特に目の痒みが酷くて、定期的に目薬を使わないとヤバいレベルです。眼球を取り出して丸洗いしたくなった事は、一度や二度ではありません。取り敢えず日本各地に杉の木を植えた奴は許さない、ぶっ殺す(とスギ花粉症の人は全員思っている筈。花粉症になる花粉はスギだけじゃないけど)。
 超能力者である斉木の花粉症は、クシャミするだけで何かを破壊してしまうという恐ろしい副作用があります。斉木父がいれば彼の大切な私物を狙って壊してくれますが(笑)、いないと何を壊すか分からず大変。こんな時に限って絡んでくる燃堂、私が斉木だったら花粉症のイライラもあって始末していたかも。この一件で花粉症になってしまった生徒たちに黙祷。症状が酷いようなら、お医者さんに相談しましょう。

カガミガミ ★★★
 センターカラー。掲載位置は下降気味だけど、センターカラーなら当分は生き残れるかな? 「学糾法廷」の例もあるから油断は出来ないけど。
 今回も恭介と開斗の過去話が中心でした。おねショタ展開を期待していた人は面白くないかもしれませんが、開斗というキャラは今後の展開で重要な役回りをするキャラなのでしょう。それに女性ファンは増えているそうだし、作者や編集部から見ればトータルで人気アップすればいいのです。アップしてくれるといいなあ……。
 強い式神使いになる事を望まれ、厳しく育てられていたのは恭介も同じだった。だけど恭介は開斗のように逃げたり捻くれたりせず、自分の運命と真正面から向き合い、戦い続けてきた。開斗にとって恭介は友であり、尊敬すべき偉大な男であり、支えたい仲間でもある。どちらかが女性だったら恋愛フラグが立っている展開ですね。いや、女性ファン的には同姓でもOKなのか(笑)。
 しかしここまで開斗の入れ込みが強いとは。恭介の事を助けたい、支えたいという彼の願いは優しいものだけど、叶わないような気もします。そんなフラグが立っている気がするんですよねえ。来るべき禍とやらに開斗の家が関わっていたりして。

こちら葛飾区亀有公園前派出所 ★★
 子供たちはパンダが大好き。パンダカーは昔はどこの遊園地でもよく見ましたが、今では花やしきに3台しかないのか。確かに絶滅危惧種ですな。壊れたら修理できるんだろうか?
 赤ちゃんには優しい両さん、気持ちは分かるけど今回はちょっとはしゃぎ過ぎかと。パンダカーで公道を走るって、警察官がやっていい事じゃないでしょう。両さんは自分の子供が出来たら、猫っかわいがりするタイプですね。纏みたいに厳しく言う奥さんがいないと、とことんまで暴走しそう。
 パンダカーによる関西遠征は、歩いた方が早かったんじやないかな。現実でチャレンジする人はいないだろうけど、もしやり遂げたら素直に尊敬します。両さんでさえ出来なかった事をした訳ですからね。両さんを越える逸材の出現を望む。

Ultra Battle Satellite ★★
 100万ドルの賞金首、飛鳥羚。国内トップの空手家ですが、性格はかなりの天然ボケ。しかしその強さは本物で、大会のルールに守られた籠の中の空手家ではなく、実戦にも難無く対応する本物の空手家でした。連戦で疲れていなくても、今の陣が敵う相手ではありませんね。この完敗は素直に受け入れるべし。
 飛鳥には敗れたものの、劇的な勝利を飾った陣はUBSでの知名度をかなり上げたでしょう。ももっちが「機は満ちた」と微笑んでいるのは、陣を狙う強者がこれから現れる事を予想しているのかな? その戦いの中で陣を育てて、百地流の後継者にするつもりなのかも。彼女の企みからも目が離せませんね。目指せ、最強の婿取り(笑)。

学糾法廷 ★★
 クライマックスが近づいてきたので、今まで謎だった血の学級会について、かなり語られました。劇の配役を巡っての口論が殺戮事件の動機だったとは、笑うべきなのか怖がるべきなのか迷いますね。まあ犯人が根っからの殺人鬼だとしたら、赤鬼役になった事は切っ掛けに過ぎなかったんだろうけど。それとも犬神の推理とは違い、以前からクラスメイトを殺そうと企んでいたとか? うーむ、赤鬼の真意が読めません。
 今までライバルだった判月からも応援してもらい、七星からは全幅の信頼を得ている。これで犬神が負ける筈がありません。彼が勝つのは間違いないので、読者の興味は事件のトリックと赤鬼の正体のみに注がれます。それがいい事なのか悪い事なのかは分かりませんが、作者が物語を少しでも盛り上げようとしているのは伝わります。それが結果に繋がるとは限りませんが、せめてこの調子で最後まで走ってください。

マスターマン対懇親会(読切) ★★
 「BLEACH」の代原は、新人の今井サーモン先生によるシュールなギャグ読切。サーモン先生は動物たちが浮気現場で修羅場る漫画も描いたそうで、いつかそちらも読みたいですね。
 懇親会に誘われたマスターマンですが、家に帰ってゲームをやりたいマスターマンは誘いを断ります。しかし誘った少年にも都合があり、2人は激しいバトルを繰り広げる。少年強いな。マスターマンにもツッコまれているけど、彼が地球を守った方がいいんじゃないだろうか? こんな奴が出る懇親会って、実は格闘技の大会とかじゃないのかな?
 漫画の出来は決して悪くはないんだけど、増田こうすけ先生の影響をかなり受けており、それによって賛否両論に分かれる漫画かと。私は嫌いではないんだけど、こういうタイプのギャグ漫画にはそろそろ飽きてきました。同じタイプの漫画ならどうやっても増田先生は越えられないんだし、サーモン先生には彼にしか描けない新しいタイプのギャグ漫画を描いてほしい。決して楽な道ではないだろうけど、それくらいやらないと今の漫画界では生き残れませんよ。いやかなりマジで。

改造人間ロギイ ★★
 郁さんがかなり女性っぽくなってきたなあ。最終回までにこの人の性別ぐらいははっきりさせてほしい。
 川松に打ちのめされたロギイが思い出したハロとの過去。ハロは自分の体が悪い事に使われるのが嫌で、ロギイに自分を壊してほしいと願ったと思っていたけど、部品になった自分を壊してもいいから守ってほしいと願っていたのか。難しいけど壊す事も許されたのなら、ロギイにも出来るか。2人の関係はなかなか重い。
 再び立ち上がったロギイ。馬鹿だのお遊びだの言われても、ロギイはこの道を行くしかない。決してへこたれないその姿は立派だけど、うーん、どうも盛り上がらないんだよなあ。川松がそんなに魅力的なキャラじゃないから? この戦いが終わったら連載も終わりそうだけど、さてどうなるのやら。

卓上のアゲハ ★★
 いよいよ大会が始まり、アゲハ達は順当に支部大会を制しました。普通の漫画ならここで思わぬ強豪が出て来たりするのですが、もう連載終了が決まったからなのかスピーディーな展開で進みます。ううむ、テンポの悪さが印象的な漫画だったけど、こんな形でテンポアップするとは。皮肉な結果だなあ。
 卓球黄金時代の最後の王者、宇野がその全てを教え込んだ黄金の継承者、鷹羽尊。彼がこの漫画のラスボスみたいですね。アゲハと同じような卓球馬鹿らしい彼と一回戦から戦わせるとは、本当に巻きに入っているんだなあ。次号かその次で終わるだろうけど、ラストバトルに相応しい試合を見せてください。

磯部磯兵衛物語 -浮世はつらいよ- ★★★
 江戸時代の名物とも言える大名行列。作中で語られているように大名たちはその力をアピールする為、出来るだけ多くの人数を引き連れて行き、そのせいで財政を圧迫させたオチャメで済ませていいのか分からない事をやっています。お金よりも面子を重んじる、そこが武士らしいところであり、彼らの欠点でもある。
 ちなみに大名行列が前を通りすぎているのに磯兵衛たちは頭を下げていないけど、これは間違いではありません。頭を下げるのは御三家の尾張と紀州だけで(御三家でも水戸藩主は江戸に常勤しているので、参勤交代の義務はありません)、他の大名は道の脇に立っているだけでOKでした。しかし行列の前を通り過ぎる事はNGで、斬られても文句は言えません。面子を重んじる武士に対して、喧嘩を売るような行為ですからね。現在に例えるなら、ヤクザの事務所に乗り込むようなものです。そりゃボコボコにされるわ。
 子供の大名行列ごっこだったのに、お城に招待されてしまった磯兵衛。この状況で嘘を突き通すとは、この頃の磯兵衛って今より大物だったんじゃないの?(笑) しかしそんな磯兵衛も豆藩が実在するとは知らなかった。嘘から出た真はギャグ漫画の王道だけど、こんなモンスターが現実になるとは思いませんでした。よし、母上に退治してもらいましょう(すぐに親を頼るところは磯兵衛と同じか)。

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