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Channel: 決闘王F.Kのブログ
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12月1日の特撮 かつての強敵が今は仲間に。ゴモラの立ち位置の変化こそM1号が言いたかった事かも

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新ウルトラマン列伝
 ウルトラマンX第19話「共に生きる」を放映。
 スパークドールズの実体化実験。人と怪獣の共存を目指すのならば、避けては通れない実験です。ダークサンダーエナジーの謎を解明してからやるべきだったと思うけど。
 実体化されるスパークドールズは大地の親友ゴモラ。大地が勝手に親友だと思っているだけで、実は凶暴な怪獣だったりして…と不安だったけど、今までにも協力してくれてるからその心配はありませんね。だからこそ選ばれたんだろうし。実際、今作のゴモラはとても大人しくて可愛かった。サムズ・アップするゴモラは微笑ましい。
 だけどダークサンダーエナジーによってゴモラはEXゴモラになって凶暴化。食い止めようとしたエックスでしたが、実験室のような空間に連れ去られフラスコに閉じ込められた。やったのは「ウルトラQ」に登場した人工生命M1号。これまたマニアックな怪獣を出してきましたねえ。カラーでウルトラシリーズに出るのはこれが初めてかな? 飯塚昭三さんの悪役ボイスが渋い。
 かつて人間によって作られ、事故によって宇宙に放り出されたM1号。人間は他の生命とは共存できないと考えており、怪獣との共存も不可能だと断じます。確かにM1号の言うとおり、人間は自分達に都合の悪い存在を敵視し、欲望によって多くの動物を滅ぼしました。怪獣なんて歩くだけで災害級の被害を出すので、人間にとっては敵でしかない。現実に怪獣が現れたら、大地みたいに共存しようなんて考える人は非難されるでしょう。
 だけどアスナのように怪獣と心を通わせたいと思う人間もいる。M1号は人間の悪しき面しか見ていなかった。それを反省したから、M1号はエックスを元に戻したのでしょう。ザナディウム光線を受け入れるかのように消えていったゴモラ、町を壊してしまった事を後悔したんだろうなあ。悲しくも美しい友情劇でした。
 M1号の「わたしはカモメ」という台詞は「ウルトラQ」でも言っており、元々はソ連の宇宙飛行士テレシコワの言葉です。時代を感じさせますね。ちなみにダークサンダーエナジーとM1号には何の関係もありません。ダークサンダーエナジーは単なる自然現象……ではないよなあ。そろそろ黒幕が現れそう。


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