ガーネット(以下ガー)「私達が熊本vs水戸戦を見に行った同日そしてほぼ同時刻、東京ヴェルディは味スタで清水エスパルスと戦ったわ」
仁虎(以下ニコ)「どちらの試合に行くか本当に迷いましたが、熊本を少しでも支援したいという気持ちが僅かに勝り、僕達は日立台に行きました」
ギアボルト(以下ギア)「まあ最近のヴェルディがダメダメだったからでもあるんですけどね。チームが苦しい時に支えてこそ真のサポーターと言いますが、それでも限度というものがあります。ヴェルディの低迷は去年の秋から続いていますから、サポーターはずっと我慢を強いられているのです」
王牙(以下オウ)「金沢戦もあと少しで勝てたのに引き分けてしまったからな。9試合、およそ2ヶ月も勝っていないのはなかなか堪えるぞ。サポーターとしては1年目の私でさえこうなのだ。ベテランサポの苛立ちは理解できるぞ」
ガー「だけどヴェルディの選手達はようやく期待に応えてくれたわ。柏からの帰り道で速報を見た時は嬉しかったわねえ」
ニコ「家に帰り、録画していたスカパー!の放送を見ました。以下に掲載する写真はTV画面を写した物になります。写りが悪いのは許して下さい」
ギア「かつてはJ1の舞台で戦ったヴェルディとエスパルス。いずれもサッカーの名門チームであり、1996年のナビスコカップ決勝の激闘は今も語り継がれています」
ガー「だけどヴェルディはJ2に降格して低迷、清水もJ1に留まり続けるのが精一杯でタイトルに恵まれず、去年遂にJ1の舞台からも去る事になったわ」
ギア「最下位だったので監督を途中で変えるのは分かりますが、後任の監督がなぜ大分を低迷させた田坂和昭氏だったのか今でも分かりません。分かるのは当時の清水フロントの迷走ぶりだけです」
オウ「どんなに強いチームもフロントが間抜けだとあっさり崩れるのか。チームの運営とは難しいものだな」
ニコ「逆に言えばフロントが優秀なら、チームは簡単には崩れません。ヴェルディのフロント陣もそうであってほしいですね」
ガー「ヴェルディも不調だけど、清水もここ3試合未勝利で9位という昇格候補としては苦しい状況だわ。勝利を求める気持ちはどちらも同じ、リーグ戦では8年ぶりになるオリジナル10同士の対決は、TVで見てても分かるくらいの熱戦になったわ」
オウ「先手を取ったのは清水だった。試合開始直後の6分、清水の白崎凌兵がペナルティエリアに切り込んで難しい角度から見事なシュートを決めたのだ。清水が勝っていたら今節のベストゴールの1つに選ばれたかもしれない、敵ながら見事なシュートだった」
ニコ「この日のヴェルディのGKは柴崎貴広選手ではなく、今年マリノスからレンタル移籍した鈴木椋大選手でした。冨樫監督から高く評価されている逸材ですが、リーグ戦初出場で少し緊張していたのかもしれません」
ギア「先制されたヴェルディは早くも動きました。39分にふくらはぎが吊った事もあり、冴えないプレイをしていた南秀仁に代えてルーキーの井上潮音を導入します」
ガー「この交代策がドンピシャだったわ。潮音は物怖じする事無くベテランの中後と共に中盤を形成して、清水を押し込んでいくわ。そして44分、清水の選手をかわした安在和樹がふわっとしたクロスをゴール前に上げて、それを高木大輔が頭で押し込んでに2試合連続のゴール! 同点に追いついたわ!」
オウ「ヴェルディの反撃はこれで終わらなかった。弟の活躍に触発されたのか、前半終了間際の47分には井上が放ったシュートのこぼれ球を高木善朗が押し込んで逆転したのだ!」
ニコ「善朗選手は清水からレンタル移籍中ですが、古巣相手に見事に決めましたね。大輔選手とのアベック弾は初めてだそうで、おめでとうございます」
ガー「スカパー!の放映ではハーフタイム中にミニコーナーが放映されているの。今回は水戸の監督の奥様でもある高木聖佳さんとヴェルディ君のツーショットで、清水から移籍した高木純平のインタビューを放映したわ」
ニコ「ちなみに高木善朗・大輔選手と聖佳さんの苗字は「たかぎ」ですが、純平選手の苗字は「たかき」と読みます。アナウンサーの皆さん、間違えないよう気を付けてください」
ギア「後半はヴェルディはチャンスを得点に出来ず、清水の猛攻を受けましたが粘り強く守り、1点のリードを守り切りました。試合が終わった瞬間、高木大輔は気力も体力も使い果たしたようでその場に倒れ込み、涙ぐんでいました。熱い男です」
オウ「うむ、見事なファイティングスピリットであった! 此奴のような選手がいる限り、ヴェルディの未来は明るいな」
ギア「そういう素晴らしい選手に限って移籍するんですけどね。この試合で活躍した井上潮音も他チームから狙われるでしょう。今シーズンが終わったら、どれだけの選手が引き抜かれるんでしょうねえ」
ガー「ギアちゃん、ネガティブになるの早すぎ」
ニコ「試合後の冨樫監督のインタビューです。勝てない時期が長く続きましたが、この日の交代策は見事でした」
ガー「戦術が見抜かれてなかなか勝てなかったけど、ようやく成長してくれたみたいね。今回の勝利がまぐれでない事を祈るわ」
ギア「試合後に放映されたJリーグマッチデーハイライトでは、高木聖佳さんがインタビュアーになって高木兄弟と語るという、3人の「高木」が揃う面白い画になりました」
オウ「はっはっは、確かにこれは面白いな。スタッフも狙っていたのだろう。こういうのは嫌いではないぞ」
ガー「試合の公式記録はこっちを見てね。長い長いトンネルを最高の形で脱したヴェルディ。これで勢いに乗れば良いんだけど、次の相手は相性の悪い愛媛。しかも場所は今まで一度も勝てていない鬼門中の鬼門、ニンジニアスタジアム。今期はアウェイ未勝利だし、楽観は出来ないわね」
ニコ「それでも僕達は選手を信じて応援します。大輔選手のように熱い気持ちを持って戦う選手がいる限り、ヴェルディはもっと上に行ける筈ですから。それではみんなで、せーの、」
4人「「「「頑張れ、東京ヴェルディ!!!!」」」」
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東京ヴェルディvs清水エスパルス ヴェルディ10試合ぶりの勝利! 現地には行けなかったけど(涙)
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