10/15　4,000円(税別)もするギャラクトロンのソフビは子供達のトラウマアイテムになりそう

ウルトラマンオーブ
　シビルジャッジメンターというカッコ良い異名を与えられたギャラクトロンは、人類の文明だけでなく弱肉強食をモットーとする地球の生態系をも否定します。これはなかなか珍しいというか、私が知っている限りでは初めてですね。地球の自然を守る為に人類の文明を破壊するのではなく、自然そのものが間違っているというのは神の視点から見ればそうなのかも。そういう世界で生きていくしかない人類は救えない存在なのかなあ。シンが落ち込むのも分かります。
　しかしギャラクトロンは明らかに暴走しており、止めなければ地球の全てが焼き尽くされる。ガイは覚悟を決めて、再び闇の力を使う。今度は制御できると思ったけど、まだ駄目でした。それどころか以前より酷い結果になってしまった……。味方の飛行機を落としたウルトラマンって、子供が見たらトラウマになるぞ。サンダーブレスターの残虐ファイトぶりは、あの赤い通り魔ことレッドマンに勝るとも劣らない。円谷プロの系譜は正しく受け継がれているようです(そうか?)。
　それでも最後にはギリギリで踏み止まって、光と闇の力を合わせた必殺技でギャラクトロンを倒し、ナオミを救ってハッピーエンドになると予想していたのですが、私が甘かった&オーブの制作陣は容赦しなかった。ナオミが乗っているのに必殺光線を使わせるとは、とんでもない事をさせるなあ。ナオミ、死んでもおかしくない重傷ですよ。ナオミのお母さん、やっぱり娘を連れて帰るべきだったとショック受けそう。
　ナオミも、サンダーブレスターに落とされたビートルの操縦士も助かったけど、ガイの心は大きく傷ついた。「俺はオーブを許せない」って自分自身を許せないという事か。小舟さんがオーブを責めなかったのが救いだけど、このままではガイは闇の力を使いこなせない。闇を受け入れ、力に変える為のヒントは次回久しぶりに登場するジャグラーが握っている?
　子供だけでなく、大人にも衝撃を与えた話でした。制作スタッフの気合の入れ具合が半端じゃなくて、最終回まで持つのか心配になります。いや、このスタッフなら大丈夫か。最終回に至るまでウルトラマンの歴史に残る傑作を作ってくれると期待しています。