11/25　バイツァ・ダストは荒木先生も「いかん、強くし過ぎた。どう倒そう?」と悩んだそうです

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない
　長かった第4部もいよいよ最終エピソード。この局面でまさか主人公の仗助でも康一でもなく、スタンド使いですらない早人が超重要キャラになるとは思わなかった。荒木先生も予想外だったのでは?
　母親を守る為、吉良を脅迫した早人でしたが吉良はそんな脅しが通じる相手ではなかった。追い詰められている状況でなかったら、早人はここで死んでいたんだろうなあ。吉良は早人に追い詰められたおかげで新たな能力に目覚め、その能力で早人は生き返る事が出来た。良い関係を築けてるじゃないですか（苦笑）。
　杜王町を出れば行方を晦ませるだろうけど、いつ見つかるかと怯えながら暮らす事になる。吉良の目的は「平穏に暮らす事」だから、町を出た時点で彼の人生に幸はありません。自分の人生の目的を定め、絶望から這い上がろうとするその精神に矢が応えた。「矢で貫かれたらレクイエム化するんじゃないの?」と思った人、そのネタは第5部までお待ち下さい。
　キラークイーン第3の爆弾、バイツァ・ダスト(負けて死ね)。爆弾として選んだ者の体内に潜み、吉良の正体を探ろうとする者が探りを入れたら姿を見せる。キラークイーンを見た時点で、もう瞳の中に入っているのでスタープラチナでも防げず吹っ飛ばされる。しかも単に相手を殺すだけでなく、時間を巻き戻すというとんでもないオマケ付き。これ以降、ジョジョのラスボスは時間を操る能力を持つようになります。現在連載中のジョジョリオンはどうなるのかな?
　露伴が爆死させられたのには驚いたけど、時間が巻き戻ったのを見て「あ、やっぱり死なないのね」と少しガッカリしたっけ。でも、これで終わらないのがバイツァ・ダストの厄介なところ。今回の早人は表情引きつったままだけど、彼の地獄はまだまだ終わりません。いや、こんな地獄のような体験をして、よく精神を保てますよ。露伴がヘブンズ・ドアーで見た内容から推測すると、最低でも一度は露伴の死を見ている筈だし。