1/6　戦場に咲いた一輪の花。されどその花は強烈なまでの毒花。扱いを間違えれば、世界を滅ぼすかも

幼女戦記
　新番組。原作未読。
　ヨーロッパっぽい世界で戦うドイツ軍っぽい帝国に所属する幼女で魔女な主人公が、魔法で戦場を無双する物語……と見て良いのかな?　そんな単純な作品では無さそうだけど。
　魔女の存在や世界設定は去年放映されたアニメ「戦場のイゼッタ」を思い出すけど、あちらと違うのは魔法を使える魔導師が複数おり、男性も魔法を使える事。そして戦場がよりハードなものである事。魔導師も無敵の存在ではなく、むしろ重要な戦力だからこそ敵に狙われ、後方に配属されてもあっさり戦死する。こういう世界観のアニメは嫌いじゃありません。自分が放り込まれるのはゴメンだけど。
　こんなハードな戦場で戦う主人公のターニャ。見た目は金髪の幼女だけど既に大活躍しており、上層部からも「幼女の皮を被った怪物」と恐れられている。実際、とんでもなく強い。空中戦はより上の立場にいる方が有利だけど、あそこまで飛ぶとはねえ。敵のおっさん魔導師に同情しちゃいましたよ。
　しかし性格は苛烈で、自分に従わない部下をトーチカに放り込み、敵に狙い撃ちさせて始末するという非情な面を見せます。自分だけで戦ったのも、部下に足を引っ張られたくなかったからでしょう。某ウィッチ達のような正義のヒーローではありませんね。優秀だけど怖い、なるほど怪物と言われるのも分かります。
　魔法を使えるとはいえ、なぜ幼女がこれ程の怪物になったのか。サラリーマンというこの世界では聞き慣れない発言の意味とは?　いや、実はネタバレを見てターニャの正体は知っているんですけどね。優秀であるが故の不遇にある、冷酷な苦労人の活躍に期待しています。