幼女戦記
前回、勲章を貰う程の活躍をしたターニャは希望通りの後方任務に就く事になりました。しかしそこは最前線以上の地獄だった。マッドサイエンティストのモルモット役なんて、将軍になれるとしてもやりたくはありませんね。新型の演算宝珠とやらも欠陥品で、モルモット役がターニャでなければ確実に死んでいただろうし。
さすがのターニャも堪らず転属願いを出しました。それが受理され、実験も中止に……なると思われたけど、最後の実験前にターニャを転生させた神こと存在Xが現れ、余計な事をやってくれました。神など全く信じていないどころか憎んでさえいるターニャが、なぜ攻撃のたびに神への祈りの言葉を口にしているのか疑問でしたが、そういう事だったんですね。信じていなくても自身への信仰の言葉を口にさせるとは、存在xはそれで良いんだろうか? 神と言うより「寂しがり屋の構ってちゃん」にしか見えないのですが。
ともあれ強力な演算宝珠を手に入れ、他の魔導師よりも高く飛べるようになったターニャは、再度の前線でも大活躍しました。上層部のエーリッヒからは相変わらず化け物扱いされていますが、彼女が軍人として理想的な人物なのは間違いない。幼女だろうと化物だろうと、優秀ならばとことん使う。能力主義の軍らしい考え方ですね。そういう意味でもターニャにはピッタリの組織です。
ともあれターニャは軍大学に入学する事となり、ライン戦線とはおさらばです。部下のヴィーシャへのアフターケアも怠らず、上官へのお別れアピールも卒なくこなす。実に優秀な軍人です。そしてこれ程に優秀な人材を、上層部が放っておく筈がありません。2度目のキャンパスライフが過ごせると喜ぶターニャですが、再び最前線送りになるのでしょうね。フラグ立ってるし。原作の連載が終わるまで彼女に安息の日は無いのです(断言)。