2020年のジャンプはこれが最後。新型コロナに振り回された1年でしたが、ジャンプ的にも色々ありましたねえ。いや本当に。
28日発売のジャンプGIGAは、何と1,100ページというジャンプ史上最大のボリューム。どんだけ重いんだろう?
「チェンソーマン」の第2部は、デンジが学校に通うそうです。そういえばアイツはまだまだ若かった。学園ラブコメっぽい事をやってから惨劇&惨殺バトルやるんですね、期待してます(おいおい)。
ONE PIECE
次号で1,000話達成の、日本漫画史に残る大傑作。2号連続巻頭カラーで、まずは999話をお祝いします。
次号と連結する表紙と特大ポスターは見応え充分。連載陣が描いたワンピキャラ、それぞれの個性とか趣味が出てますね。特に筒井先生と島袋先生は分かりやすい(笑)。
親の因果に悩まされていた者同士、エースとヤマトは仲良くなった。エースがもっと覇気の使い方に長けていたら、ヤマトの腕輪を外して仲間にしてたかも。キャベンディッシュよ、エースは君の事知ってたぞ。今頃、どこで何やってるんだろう。
白ひげがおでんの仇討ちをしなかった理由が判明。確かに白ひげ海賊団と百獣海賊団の戦争になれば、おでんが愛したワノ国は荒野になっていたでしょう。今でも荒れ果ててるけど。
お玉とモモの助の驚き顔がそっくりなのが微笑ましい。この2人が結婚して、未来のワノ国を治めてほしいなあ。
カイドウはウオウオの実の能力者!? 確かにアロワナや鯉は龍魚と呼ばれているけど、本当の龍じゃない。鯉が天へ昇って龍になったという事かな? ビッグ・マムのカイドウへの借りも分かってスッキリ。次回は記念すべき1,000話目。何か大きな事が起きるかも。
Dr.STONE
コハクは本当に人間なのかな?って、何を今更(笑)。彼女の体力には何度も助けられているけど、嫁の貰い手があるか心配になります。千空、はよ再婚しろ。
複雑極まりない人間関係。改めて見ると、本当に殺したり殺されたりだったなあ(苦笑)。これだけ殺意が渦巻いているのに誰も死んでいないのは奇跡というか、少年漫画らしいというか。
危険視されていた氷月ですが、コハクを助けてくれました。まあ悪い人間ではありませんからね。目の前で死にそうな女の子を助けないようなゲスではない。でも油断も出来ない。ゼノがこのまま黙っている筈無いし、勝ったと思った時こそ負けフラグが立つのはお約束だし。
呪術廻戦
京都校の面々の声優が発表されましたが、これまた豪華な面々を揃えましたねえ。松岡禎丞に釘宮理恵、日野聡と日笠陽子を脇役で出すって、贅沢過ぎるだろオイ。ありがとうございます。
日下部は虎杖の死刑に賛同する事を決め、冥冥は何者かと怪しい話をしている。電話の相手は夏油かと思ったけど、金の話をしているので違うみたい。新しい敵かな?
脹相、なんでそんなとこにいるねん(笑)。狭い所が好きなのかな。彼は虎杖の味方になるのか?
真人は夏油に助けられ……たのか? 呪術の一部として取り込まれたっぽいですね。1年以上続いた渋谷での戦いも、これから始まる地獄への序章に過ぎない。夏油、いや夏油の体に潜んでいる悪魔の目的とは? 謎が多くてワクワク。
僕のヒーローアカデミア
Mr.コンプレスの悪あがきは実り、死柄木は復活しました。だけど彼は「死柄木弔」ではない。オール・フォー・ワン、まさかこんな形で復活するとは。死柄木を育てていたのは、この為だったのか。まさに悪の中の悪。
死柄木は許せない。だけど彼が助けを求めているのなら、出久はヒーローとして彼を救おうとするでしょう。だけどその道程は過酷極まりない。他大な犠牲を出しながらも死柄木を取り逃がし、エンデヴァーの過去が暴かれたせいでヒーローの社会的信頼度はガタ落ち。今回の戦いはヒーロー側の敗北と言って良い。しばらくは暗黒の時代が続くだろうから、ヒーロー達のファンは覚悟しておきましょう。
ブラッククローバー
漆黒の三極性もアニメに出るのか。こちらも豪華キャストですねえ。小倉唯をヴァニカ役に選んだスタッフは前に出なさい、褒めてあげます。
鈴木達央さんが演じる事になったゼノンに雪辱戦を挑むユノ。骨魔法に空間魔法まで使うゼノンは相変わらず強いけど、パワーアップしたユノはもっと強い! ベルも成長して頼もしいやら少し残念やら(笑)。先手は取ったけど、ゼノンもこのままやられる筈が無い。本当の戦いは来年からだ!
ぼくたちは勉強ができない
センターカラーで最終回。
5人のヒロインとのハッピーエンドを見せた後は、まさかの6番目のルートへ。5人全員、いや5人以外の女子とも触れ合ってしまったのか。つまり成幸の大ハーレムルートですね。……割と実現できそうなのが凄い。少なくとも妹ちゃんは拒んでも来るだろうし(笑)。
5人とのハッピーエンドがこのルートでは夢扱いされているのが残念だけど、このルート自体が夢みたいなものですからね。どのルートも正しいし、あり得る世界。どんな未来を選ぶかは読者の皆様にお任せします、ってところかな。
総評。複数ヒロインのラブコメは数多くありますが、この漫画は主人公達を受験生にする事でタイムリミットを作り、読者に緊迫感を与えていました。そして5人のヒロインそれぞれと結ばれた話を描くという、大胆極まりない事をやってくれました。これには賛否両論渦巻いたけど、私は楽しませてもらいました。普通のラブコメなら「最後に登場したヒロイン」や「女教師」と結ばれる事なんて絶対にあり得ません。この2人のルートを見せてくれて、本当にありがとうございます。
筒井先生、4年間お疲れさまでした。次回作はまたラブコメか、それとも新しいジャンルに挑戦するのか、期待して待ちます。
破壊神マグちゃん
マグちゃんが本当に頼もしい。自分のせいで母は苦労していると思い込んでいる流々は、母に甘えたい気持ちを封じて1人暮らしをしている。錬や友達がいるとはいえ、このままだったら流々はいずれ潰れていたでしょう。
1人で抱え込む流々を、マグちゃんは厳しくも的確な言葉を浴びせる。流々に必要なのは遠くから見守ってくれる人ではなく、彼女の側に居てくれる邪神だったのか。錬よ、お前の恋のライバルはこの不定形生物かもしれないぞ(笑)。
禍々しく描かれた破滅の力が、流々と母を再会させるハッピーエンドに導くとは逆説的で素晴らしい。もうマグちゃんは立派な神様ですね。流々限定だけど。
BUILD KING
逆さ城への道、見てるだけで落ちそうで怖くなります。高所恐怖症の人には、そこらのホラー漫画より怖い絵だろうなあ。島袋先生の画力、ますます伸びてて恐るべし。
とんかち達の親方シャベルは、ビルドマスターに最も近い男だった。師匠がとんでもない人というのは、少年漫画のお約束ですね。カーペンターズの他のメンバーも、その内現れるでしょう。連載が続けば。
逆さ城の形状、古代の竜の牙と似てますね。この牙を城に改築したのかな? とんかちでも壊せない程に硬い牙を加工した程の職人、当時のビルドマスターかな?
炎眼のサイクロプス
「アクタージュ」の作画担当だった宇佐崎しろ先生が、石川理武先生の原作で帰って来ました。
弁護士を主人公にした法廷ものかー、在り来りだなーと思ったら、弁護士ではなく弁護人で、主人公は不思議な能力を持っているファンタジー要素を秘めた漫画でした。これは一本取られましたねえ。テルミット反応を利用したトリックも面白かったです。
宇佐崎先生の画力は全く衰えておらず、主人公はカッコいいしヒロインは美人だし、何より絵が読み易い。この絵をジャンプから手放してはいけません。来年は宇佐崎先生に新連載を与えてください、お願いします。
こちら葛飾区亀有公園前派出所
年末特別読切、14ページで「こち亀」が帰って来ました。
懐かし過ぎるロボット刑事達、確かに今の御時世には最適な面々ですね。18年ぶりの出演がギャグでなくリアルというのが凄い。
中川と麗子の言うとおり、コロナ禍で大変な時だからこそ経済を回さないといけないし、安物だけしか買わないのは回り回って自分が貰える分を少なくするのです。今回の話は教科書に載せても良いレベル。あと東京から逃げ出した署長は、二度と東京に帰って来るな(怒)。
コロナ禍でも遊び回っている両さん、山奥で神輿担いだり花火上げたりサンバ踊ったり、やりたい放題やってるなあ(笑)。でも確かに、苦しい時だからこそ遊ばないとダメになる。私も旅行でリフレッシュしましたからね。日本人は両さんの図太さと逞しさ、そして優しさを見習いましょう。
SAKAMOTO DAYS
最恐の殺し屋兄弟も坂本さんの敵ではない。最恐(笑)、いやいや坂本さんが強すぎるだけか。相棒は心読めるし。力の片鱗を見たのに敵を侮った兄弟が悪い。
ルーの父親の遺産は、いずれ娘と一緒に飲む為の酒でした。ルーが酒飲めなかったらどうしたんだろう、というのは野暮なツッコミか。新しい店員(仲間)が加わり、掲載位置も悪くない。長期連載狙えるかな?
僕とロボコ
実写映画の「約束のネバーランド」公開記念に便乗して、「約ネバ」のパロネタがインフレ級に全開。白井先生と出水先生に許可は取りましたよね?
あと「お約束」も描いてます。宮崎先生、働き過ぎ!
映画の影響を受けて、ママを鬼の手先だと思いこんでしまったロボコ。いやいや、ママなら鬼になんて従わずに倒してますって。レウウィス大公も瞬殺されそう。
ガチゴリラは紛らわしい言動をしたのも悪い。彼も映画の影響受けちゃったんだろうなあ。そんなに面白い「約ネバ」の宣伝でオチ。実に良い販促漫画でした。…………これで大コケしたら、それはそれでギャグになるので楽しみ(趣味悪っ)。
マッシュル
センターカラー。
同じ監督生でもオーター達から見たらアベルはそこそこレベルですか。そんな監督生を上回る神覚者に、彼らでさえ苦戦必至のイノセント・ゼロ。この漫画、上には上が多すぎる。
久々のレグロさんとブラッドさん、元気そうで何より。将来の義父に早くもアピールするレモン、魔性の女……! ランスは初対面の人にはシスコン自重しろ。
オカマっぽい監督生マーガレットの強襲に、頼れる先輩が立ち向かう。レイン兄さん、マッシュを咎めながらも実家行きを見逃してくれた上、助けてくれるとは良い人じゃないですか。マッシュを追って来ただけかもしれませんが、戦闘はよろしくお願いします!
夜桜さんちの大作戦
太陽の能力は体の硬化でした。防御向きの能力だけど、硬くした拳で繰り出すパンチは強力でしょう。ライダーキックとかしたりして。
六美も当主として、太陽の妻としての覚悟を決める。そんな六美を太陽は優しく抱き締め、守り抜く事を誓う。この2人は絶対にハッピーエンドにならないとダメです。でも蕾の書は、いつか必ず開かれるでしょう。開くのは夜桜家の人間か、それとも……。
アンデッド アンラック
風子から完全なる信頼と愛?を得られた事で、今までより不運の使い勝手が良くなってます。アンディを不運の対象から外して、敵にだけ不運の効果を与えられるようになった。これは凄い戦力アップですよ。ヴィクトールでさえ翻弄されてるし。
頭からしか再生できなかったのに、体のどの部分からでも再生できるようになったのも大きいですね。今回みたいに相手の不意を突けるだけでなく、アンディの精神が強くなったのも頼もしい限り。
心から信じれば、能力の可能性は無限大。魂を信じ切れなかったヴィクトールと、魂を信じたアンディと風子。その差が出た決着でした。
って、ヴィクトールの友達って前世のジュニスだったのか! 親友だったのに敵として再会したのは辛かったでしょう。次に会う時があれば友として会ってほしい。
とらぶるトライアングル
UFOを呼ぶ、つまり宇宙人が来る!? だったらヤミちゃんが来るかも…と期待した私はバカでしょうか? 今でも好きなキャラなんだよー(涙)。
男バージョンの祭里に化けてすずを惑わせたり、ルーを惚れさせたり、今回はシロガネがやってくれましたねえ。耳元で囁かれて赤くなるすずがエロかったし、ルーはパンチラが多くて眼福。恋愛関係がますます拗れてきたけど、面白くなってきたので問題ありませんね(笑)。
高校生家族
愛ちゃん、顔は怖いけど良い子だな。8歳児に純粋と言われても嬉しくないよね。どうせ言われるなら同年代のヒロインに…は言われなかったけど、亜梨沙ちゃんに彼氏はいないそうで、良かったな光太郎。君より大人な8歳児達も応援してるから頑張れ。
灼熱のニライカナイ
海機捜の面々、普通の人間ではないみたいですね。オルフェウスから「面白い力」を持ってると言われてるし、見習いでさえ怪力の持ち主。いや鮫島も持ってるけど、こいつはもう人外だからなあ(笑)。
オルフェウスは元人間、教団が狙っているのは海神の断片と物語を動かす新たなピースが出ました。7つの厄災という事は、断片は7つあるのでしょう。教団との争奪戦を繰り広げるみたいですね。少年漫画らしくなってきました。
森林王者モリキング
地球の未来を賭けた大決戦!……に全く興味が無いみんなに爆笑。これが都会の無関心ってヤツか(違うと思います)。まあお祭りのメインイベントだって、見ない人はいますからね。愛王ちゃん可愛い。
だけど無関心もまた自由の形。そして自分を、敵を応援してくれる人もいる。それこそがモリキングが守ろうとしている自由な世界なのだ。ギャグ漫画とは思えない深い真理を分かり易く説明した上での爽快な決着、お見事でした。
次回で最終回っぽいけど、他に終わりそうな作品があるんだよなあ。一緒に終わるのか、どちらかがまだ続くのか。新年の幕開けは波乱の予感。
仄見える少年
つむじが幽怪化を少し受け入れていたのは、これで自分が伊織にとって特別な存在になったと思ったから。彼女はずっと前から伊織に恋していたのです。……と言われてもなあ。いきなりそんな事言われても、伊織も読者も困ります。モブキャラでも良いから、今までの事件で彼女を出しておくべきでした。
つむじの恋心は唐突で共感できませんが、ゲス野郎の神崎への怒りは共感できます。このバランスの悪さが掲載位置が低迷している原因かも。作画もストーリーもそんなに悪くないのに、ほんの僅かなズレが全てを台無しにする。漫画は奥が深い。
ぼくらの血盟
迴峯に勝ったと思ったら、今度は吸血鬼ハンターの組織が登場…と思ったら、また新しい吸血鬼が登場。怒涛の展開と言うより、作品全体から焦りを感じますね。近い内の連載終了を告げられたかな?
秘密機関フェンリルの面々、恐らく色々な設定が盛り込まれているのでしょう。でも、それを披露する機会は恐らく無い。やれても1人か2人だろうなあ。かなり強いらしいフェンリルでも「下っ端」とは、この世界の強さの頂点はどれ程なのやら。
AGRAVITY BOYS
グリスロウ、クリスが男だって事を忘れてしまったのか。不憫な……。いずれ思い出したら、またおちんちん界に行くのかな?
下ネタギャグ一直線だったおちんちんの力が、ガチな危機への切り札になっちゃったよ。世界よ、宇宙よ、これで良いのか? 良いのだ、おちんちんは宇宙の真理、おちんちんの可能性は無限…………あかん、私もおかしくなってきた。ババがおちんちんの天才というのは納得するしかない。何となくだけど、私は水属性が良いなあ。
次回で記念すべき連載50話。でも最終回になりそうな流れですよね。この漫画はどうなるのか全く分からん。だから楽しみ。
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ジャンプ3・4号の感想
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