今年の10月から「鬼滅の刃」の原画展が東京で開催されます。場所はジャンプ展や約ネバ展もやった森アーツセンターギャラリー。ここはヲタクの聖地になりつつありますね。大混雑必至なので、それまでにコロナは収まっててほしい。
世界の伝記NEXTの広告ページ、渋沢栄一が凄いハンサムになっててビックリ。いや史実でもモテまくって、子供を沢山作った人だから、これぐらい美形化されてもおかしくないな。天国のご本人は苦笑してそう。
「地獄楽」に続いて「サマータイムレンダ」も完結&アニメ化。ジャンプ+の勢いが止まりませんね。次はあの漫画かな?と思い当たる作品が多いのは嬉しい。
アイテルシー
新連載第2弾。「キミを侵略せよ!」という恋愛ギャグ漫画を連載した稲岡和佐先生が3年ぶりに帰って来ました。僅か16話で打ち切られた前作からの雪辱なるか?
先週までの予告では殆ど情報が無く、絵も顔を黒く隠された女性だけ。今号の表紙も主人公は隠れているという徹底ぶりです。
本編も不気味なストーカー殺人から始まり、怪し過ぎる女性に追われる男が…と、最近よく見かける「誠実だけど意志が弱い男性が、イカれている女性に追われ続けるストーカーサスペンス漫画」だと思ったのですが、良い意味で裏切られました。
毎回犯人に恋して、彼らの事を知りたいあまりに真実を見抜き、犯人達を自首させてしまう恋愛ストーカー刑事・相生りさ。かつて自分を誘拐した男を愛してしまった、いわゆるストックホルム症候群の患者なのですが、ここまで重度なのは現実でもいないでしょう。誘拐犯もいずれ登場するでしょうけど、その時は被害者に見えるかも(笑)。
そんなりさの事を刑事として認めないと言い張る、堅物な新米刑事の左近。表紙では彼が主役っぽいけど、りさとはどんな関係を築くのか。単純な恋愛関係にはならないでしょうね。稲岡先生の新境地への挑戦、応援します。
ONE PIECE
カイドウとビッグ・マム、海軍大将でさえ勝てないであろう世界最強最悪コンビに挑むルフィ達。打撃で押しまくれるルフィがいるのは心強いですね。
ゾロが振るう刀は、かつてカイドウを傷付けた因縁の刀・閻魔。その危険性をいち早く察するビッグ・マムは流石。「ナメすぎた」と自戒するし、ただでさえ強い上に油断もしないんだから厄介極まりない。
天候を操る女ビッグ・マム、雷を馬鹿みたいに降らせまくるけど、ゴム人間のルフィはノーダメージ。エネルみたいなビックリ顔は晒さなかったけど、これでビッグ・マムの驚異は少しは抑えられるか。カイドウの炎には根性で耐え、連撃を叩き込むルフィ。このまま押しまくれるか?
僕のヒーローアカデミア
過酷極まりないホークスの過去。両親がどちらも最低過ぎる……。運命が少し違っていたら、確実にヴィランになっていたでしょう。
ホークスを光の側に留めたのはヒーローへの、エンデヴァーへの憧れ。悪魔のような父を捕まえてくれて、間接的にとはいえ自分を救ってくれた。エンデヴァーの人形を安売りしていた店もグッジョブ。在庫大量に抱えて、困っていただろうけど。
生き延びたホークスの前に広がるのは、過酷極まりない現実。オール・フォー・ワンに便乗した悪党達が暴れ回り、それでもヒーローは助けに来ず、人々のヒーローへの信頼は激減している。それでもホークスは立つ。かつて彼が救われたように、今度は彼がエンデヴァーを救うのか。「良い奴だった」分倍河原を殺した分、ホークスには頑張ってもらわないと。ヒーロー陣営の反撃はここから始まる!
逃げ上手の若君
センターカラー&大増25ページ。
頼重、実はショタコンで松井先生の分身なんじゃないか疑惑(笑)。史実だと……な事になる人物ですが、この漫画の頼重は最後の最後まで人生エンジョイしそう。光を放ちながら昇天したりして。けど未来視で桃鉄っぽい双六作るな(笑)。いや、ドカポンじゃないだけマシだけど。
この漫画の連載が始まってからWikipediaの北条時行の検索数が跳ね上がったそうですが、五大院宗繁もそうなりそう。自分の命と恩賞目当てに幼い甥を敵に売り飛ばした、同情の余地が一切無い鬼畜にして外道。鬼畜大賞の評価、恥知らず度や非人道度が5なのに知名度1なのが笑える。相変わらず松井先生は小ネタを仕込むのが上手い。
史実でも新田義貞に放り出されますが(新田なら当然の処置)、没年不詳なのでここで時行に殺されても問題ありません。下劣だけど強い鬼を相手に、逃げ続けて勝てるのか。時行の逃げっぷりと頼重の策に期待。
SAKAMOTO DAYS
一難去ってまた一難、次から次に殺し屋が来ますねえ。長い1日になりそう。
日本殺し屋連盟、「パーマン」の全悪連(全日本悪者連盟)なみに雑な名前だけど(元ネタだったりして)、厄介な組織なのは確かか。坂本レベルの凄腕殺し屋も抱えているみたいだし。
次の殺し屋はダンディな男ボイルと、若作りしてるけどボイルに恋してるっぽいのが可愛いお姉さん系の帯黒。やり取りはギャグっぽいけど実力は本物。場所はお化け屋敷、シンの能力が使えず、屋敷のシステムは敵の手の中。今までで1番ヤバい状況、どうする坂本? 伝説の殺し屋の本気が見られるかも。
Dr.STONE
南米は天然資源の宝庫。黄金がゴロゴロあり過ぎて、それが故にヨーロッパの植民地として搾取され続けてきたけど、今は千空達にとってのエル・ドラドになってくれた。話の構成が、本当に良く練られています。
天然ものの方が人工ものより優れているという謎信仰、昔はともかく今では全く通じません。でも今でも、特に食べ物はそうだと信じている人が多いんだよなあ。私も昔はそうだったし。主に「美味しんぼ」のせいです(責任転嫁…でもないかな)。
スタンリーとの追いかけっこも決着へ。ゼノ、千空が向かう最終地点を読み切って伝えていたのか。スタンリーとの信頼関係が強固で厄介すぎる。千空はこの2人を欺けるのか?
呪術廻戦
センターカラー。
闇に包まれた東京。ジャンプ本誌の印刷レベルではイマイチはっきりしないのが残念過ぎる。くっきり印刷されるであろう単行本を待ちます。
東京は23区がほぼ壊滅し、政府の首脳陣は全員安否不明。呪霊の存在は公表され、東京は呪霊の発生地域として外部から遮断されるみたい。台詞だけで社会情勢を伝える演出は、絵に頼らなくても面白いという芥見先生の自信を感じます。
呪霊が蔓延るようになった東京に、0巻の主人公にして五条と並ぶ最強レベルの特級呪術師・乙骨憂太が遂に登場! この地獄から人類を救う頼もしい味方と思いきや、事態は最悪の方向に向かっていた。呪術界の上層部、分かっていたけど糞だった。こいつら全ての責任を夏油と五条と夜峨に押し付けやがった。夏油はその通りだけど、この機会に目障りな五条を…って事だろうな。封印は渡りに船だった訳だ。ムカつく。
そして乙骨は虎杖を殺す気満々。全ての呪術師から追われる立場になった虎杖は、今どこで何をしているのか。伏黒は、釘崎は、東堂は、パンダは、お兄ちゃんは? 何もかもが分からず、だからこそ次回が待ち遠しい。新展開の出だしとしては120点ですね。ドキドキワクワク。
夜桜さんちの大作戦
夜桜ファミリーに総突撃されても、タンポポ側は余裕の表情。特に皮下は「まいったなー」と言いつつ、自分達が負けるとは微塵も考えていないのが分かる。この余裕が崩れる時が楽しみ。
とはいえタンポポ側が自信を持つのも分かる。彼らの戦力は夜桜の兄妹達に勝るとも劣っていないし、命を懸けて戦う理由、信念もある様子。「最初から失うものなんてない」と断言するアカイは、だからこそ今の仲間達を大切に思い、彼らを守る為に戦うのでしょう。こういう敵は本当に強いぞ。二刃は彼女の強さを、心を上回れるのか?
マッシュル
魔法の使えないマッシュが、もしも選抜試験を勝ち抜いた上に優勝してしまったら……。それは魔法使いの存在価値を大きく揺るがす、歴史的な偉業にして大罪。魔法使いのエリートになろうとしている生徒達がブーイングを浴びせるのは当然でしょう。
こういう場合、主人公はブーイングなんて気にしないのに、マッシュはめっちゃ落ち込んでいる。可愛い(笑)。
予選は死霊から逃げながらのサバイバル鍵探し。死霊には魔法が効かないので、逃げて鍵を探してくださいとの事。うん、この死霊はマッシュにとっては絶好のカモですね…という安直な予想に早速応えてくれる、この漫画が割と好き。鍵探しには苦労しそうだけど。
BLACK MILK
新人読切3連弾の第2弾。作者は松井琳先生。本誌初掲載、おめでとうございます。
マフィアを名乗る主人公達によるピカレスクロマンものかと思ったら、まさかの超能力もの。これはちょっと意外でした。絵もコマ割りも悪くなく、画力に関しては問題無いでしょう。
でも読切という事を考えても、ストーリーに捻りが無いのは残念。主人公達が「単純な正義の味方」でしかなく、これならマフィアではなく私立探偵にしても良い。舞台をニューヨークにした意味も薄く、敵のキャラ設定も薄っぺらい。この辺りはもっと努力すべきですね。今後に期待します。
ブラッククローバー
クローバー側が優勢だった状況を、一気に引っ繰り返されました。やはり最上位悪魔は三極性より強いのか。門が開いた事で悪魔達が溢れ出た上、三極性もパワーアップ。ユノ達は圧倒され、ナハトは命を捨てる覚悟をする。最終決戦らしく盛り上がりが半端じゃないですね。
スペード側もただ待っていただけじゃなく、クローバー王国に魔神を送り込んでいた。王国の守りは手薄で、魔法帝はまだ幼く全力を出せない。頼りになるのはやはりアスタか。修業の成果を見せてくれ!
僕とロボコ
センターカラー&微増19ページ。大増じゃないのが奥ゆかしいですね(笑)。
「ドラえもん」のパロディキャラが多く出ているこの漫画、遂に出来杉君っぽい新キャラが登場。ハンサムで勉強もスポーツも優秀、性格も真面目で子供っぽいところもあるという完璧超人。モテ杉という名前に相応しい子です。……実は女の子だったりして。いや、いくら宮崎先生でもそこまで攻めないか。考え過ぎだな、うん。
初めて読む漫画に「呪術廻戦」は確かにハードル高いな。「チェンソーマン」もアウト。「鬼滅の刃」もギリギリかな? 「ヒロアカ」は最初の頃は穏やかだから……。やはり「ONE PIECE」か「DRAGON BALL」、もしくは「ドラえもん」かと。勿論「マグちゃん」も良し。私が最初に読んだ漫画は何だったっけ?
あやかしトライアングル
画楽の話、前回から続けたんですね。もう少し後で語ると思っていたので意外。でも手を緩めないのは好印象。
表向きには放浪の天才画家として活躍している画楽、古典も上々の評価です。迎えに来た和泉さんは普通の人間みたいですね。彼女と画楽とのラブコメは無さそうで残念。
画楽が描いた大樹の絵に、懐かしさを感じて泣くすず。その地は画楽が「あの人」と呼ぶ女性が気に入っていた場所。間違いなく当時の妖巫女でしょう。
そして不気味な付喪神の王、塵塚怪王が襲来! 人妖と同じく和解ルートが無い邪悪な妖怪です。絵筆の付喪神である画楽にとっては上司のような存在らしく、すずが捕まってしまった! でも塵塚は妖巫女を恨んでおり、妖巫女を慕っている画楽が本気で塵塚に協力しているとは思えない。何か弱みを握られているのか、塵塚を滅する為の策があるのか?
アンデッド アンラック
神を殺すという目的は、アンディ達ユニオンもアンダーも同じ。ならば共闘できるのでは?という読者の安易な考えは打ち消されました。アンダーは一枚岩ではなく、各々の目的で動いている個人の集団。共闘しても良いという奴もいるかもしれませんが、少なくともリップとの共闘は現時点では無理ですね。ラトラも承知しないだろうし。
医者だったリップと占い師だったラトラは、ラトラの妹であるライラを失っていた。彼女を救う為、やり直す為なら何でもやる。過去に囚われた哀れな者達ですが、その愛を否定する事は出来ない。ならば戦って打ち砕くのみ。オータムとの戦いはリップ達との決戦にもなりそう。未知の激闘を制するのはどちらだ?
破壊神マグちゃん
いつになくシリアスな冒頭、話もシリアスな方向に進むのか心配になったけど、いつも通りで良かった良かった。この漫画にシリアスは似合わないって。
4番目の邪神…ではなく、無位の存在ゾンゼ=ゲ。ネガティブ思考の持ち主な上に他者のテンションを下げて落ち込ませる、地味だけど厄介な能力を持ってます。元々心の弱い人が刺されたら、自殺するかもしれませんね。神でなくても恐ろしい奴です。私だったら刺されただけで即死しそう。
でも闇ある所に必ず光あり。純真な唯歌はネガティブになんてならず、ゾンゼにとっては天敵にして最大の理解者。唯歌のペット兼面白アイテムとして使われそうですね。幸せそうで何より。
でもゾンゲを復活させた者がいる。マグちゃん達の旧知という事は、新たな邪神かな? ウーネラスをも利用する曲者、敵だとしたら厄介だぞ。
高校生家族
過去問を手に入れた上、一流サラリーマンの父による正確な分析からの山張り。これならテストも万全……とはならないのが世の中の厳しいところですよねー(笑)。私も何度、山が外れた事か。
春香ちゃんの家族愛は尊いけど、カンニングはダメ絶対。父も母も誘惑に乗らず、先生がちゃんと叱ってくれて良かった。追試はちゃんと勉強してから挑みましょう。
灼熱のニライカナイ
セイラは本当に教団に従っているのかな? 梶がセイラを無視して勝手な行動をするとは思えない。信者なのは父で、セイラは教団の動きを探る為に潜り込んだと思う。
教団の狙いは全ての大地を海の底に沈める事。聖書のノアに限らず、世界中に伝説が残る大洪水を起こすつもりですか。海の悪党としては、しごく真っ当な計画ですね。地球温暖化による海面上昇は、真実とデマが入り混じって何が正しいのか分からなくなってるけど。
ここまであまり活躍しなかった鮫島が、戦闘要員に格上げされました。主人公にしか使えない幻の技、バトル漫画の王道ですね。掲載位置が心配だけど、まだ当分は続くでしょう。その間に盛り返せるか?
仄見える少年
赤間さん、前回にも出てたけど顔のドアップは止めてください。絵だと分かっていても怖いっす(笑)。
つむじは普通の人間には戻れなかったか。でも心は折れていないので、修練を積めば新たな戦力になりそう。それまで連載が続けば、だけど。
千手童子の部下となった5人の宿し手。中ボスとも言えるこの5人との戦いで、この漫画が生き残れるか決まるでしょう。最初の相手は人形遣い。怪しい人形をばら撒き、人々の心を奪っているらしい強敵。作者も伊織達も総力戦で挑め!
BUILD KING
あちゃー、遂に最下位にまで下がったか……。前号でも指摘したけどストーリーも世界設定も「トリコ」の『グルメ』を『建築』に変えただけな事、バトルシーンが無い事、キャラが弱い事が難点になってますね。
ここで新キャラを続々と出したのは当初からの予定なのか、それとも路線変更なのかは分かりませんが、まだまだ弱い。まずは先輩の職人達。「トリコ」の新キャラは肩書きだけでも「こいつは凄い! 強い!」と分からせてくれたけど、それはトリコ達が充分な強さを示しており、格上である新キャラはもっと凄いんだと納得させられるからです。比較対象が居ない状態で肩書きだけ凄いキャラを出されてもピンと来ません。島袋先生、前作の癖が抜けてないのかな?
とんかち達のライバルになりそうな同期の新キャラも、見た目も性格もピンと来ない。シリアスよりもギャグ寄りで、この漫画と同じく中途半端な感じです。それでもストーリーが面白くなればOK。次の改編期までにこのドン底から這い上がれるのか、見届けさせてもらいます。
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ジャンプ9号の感想
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