季節外れの猛暑に見舞われた水曜日。全試合ナイターで良かった、と思ったら山形vs大分だけは昼間に行われました。山形もかなり暑かったそうですが、そのせいか大分は0-5で粉砕されました。2位のチームが下位に大敗する、J2あるあるです。
前節町田に敗れたものの3位はキープしていたヴェルディ。今節勝てば得失点差で大分を抜いて2位に上がれます。重要な試合なので現地で見たかったのですが、この日は仕事があって栃木には行けず。カンセキスタジアムとちぎは去年行ったけど、綺麗で良いスタジアムなんだよなあ。残念無念。
怪我人続出でチーム編成に苦労しているヴェルディ。更に連戦の疲れもあり、選手達のコンディションが心配になります。おまけにバスケス・バイロンは前節レッドを貰ったので今節出られないし。
しかしこういう状況は、今まで出番が無かった選手達が躍進するチャンスでもある。今季ここまでベンチ入りさえ無かった小池純輝が遂にベンチ入りし、西谷亮や稲見哲行など久しぶりに見る選手も栃木入りしました。
今節の相手は栃木SC。今季はホーム戦では割と強いのですがアウェイではなかなか勝てず、17位と低迷しています。3位のヴェルディとしては順位的にも、勝ち点を積み上げる為にも絶対に負けられない、いや引き分けさえ許されない相手です。
今季初めて3バックで挑んだヴェルディ。前半は栃木の集中した守備を崩せず、枠内シュート0と苦戦。おまけに加藤弘堅が負傷して稲見とチェンジ。前半で交代カードを使う羽目になってしまい、嫌な空気を感じました。
ですがそんな空気を吹き飛ばしたのは、他ならぬその稲見でした。後半19分、コーナーキックからゴール前に放り込まれたボールが一旦弾き出されますが、ボールは稲見の正面に転がり、これをシュート! 敵味方多くの選手達の間を擦り抜けて、プロ初得点を決めました。怪我で出遅れた分、ここから大活躍してほしい。
先制したらヴェルディのペース。城福監督は的確な選手交代を行い、栃木に反撃の機会を与えません。相変わらずJ2レベルじゃないプレイを見せる宮原和也は勿論、CBに置かれた綱島悠斗もしっかり守備をして相手選手を弾き飛ばしていました。元気があってよろしい。でも怪我だけはしないように。
試合の終わりが見えてきた後半41分、阪野豊史が前に出されたボールを栃木の選手から奪いシュートして、5節藤枝戦以来のゴールを決めました。この人、アウェイでばかり決めてるなあ。じゃあ次節のアウェイ山口戦も頼みます。
ちなみに1点目を決めた稲見は栃木の矢板中央高校出身で、阪野は栃木SCのOBです。2人とも地元に錦を飾りましたね。
試合はこのまま2-0で終わり、ヴェルディは大事な試合をモノにしました。これで得失点差でですが大分を抜いて2位に浮上。町田や清水と比べて選手の質は一段下なのに2位とは、城福監督の下でチームが纏まっている証拠ですね。頼もしい限り。あー、今節でJ2終わってくれないかなあ(笑)。
しかし勝利の余韻に浸る間もなく、次の試合が日曜日に行われます。またもアウェイで、相手はレノファ山口。下位からの脱出を図り監督交代したものの現在20位。新監督になってから、まだ勝ってません。はい、ヴェルディの負けフラグが立ちました(苦笑)。こういう苦しんでいるチームに勝利をプレゼントする悪癖、今度こそ治してほしい。私の初の山口遠征、良い思い出にしてください。頑張れ、東京ヴェルディ!
栃木戦の入場者数は3,389人でした。私が行ってたらちょうど良い数字だったのか。少し申し訳ない気分。