ソードアート・オンラインII
数多くの修羅場を潜り抜けてきた今のキリトでも、ラフィン・コフィンの恐怖は拭い切れていない。キリト達とラフィン・コフィンは決戦をしていたのか。SAOを生き延びる為に戦っていたキリトと、自らの命を顧みず人を殺すラフィン・コフィンのメンバー。同じ「人殺し」でもその心構えには天地の差がある。平和に暮らしていたキリトにはいらない心構えなんですけどね。
恐怖の記憶を呼び覚まされたキリトは、一回戦とは違う乱暴な戦い方で勝ち進む。キリトらしくない戦い方ですねえ。普通の漫画や小説なら、これはキリトの負けフラグでシノンに完敗して目を覚ますという展開になるんだけど、この物語は一筋縄では行きませんでした。主人公を簡単に負けさせない事には賛否両論あるだろうけど、私はいいと思います。キリトが倒すべき敵はシノンじゃないし。
冷静な狙撃で勝ち進んできたシノンとキリトの対決。怯えきったキリトに現実の自分を重ねてしまったシノンは、今までの冷静さを失って雑な狙撃をしてしまう。投げ槍になっていたキリトの方が冷静で、ゲームの勝敗に拘るシノンの方が感情を露わにするとは、なかなか面白い構図ですね。
決闘のような勝負法で行われたキリトとシノンの戦いは、予測線ではなくプレイヤーの視線を読んで弾道を見切ったキリトの勝利。SAOという命懸けの戦場を生き抜いてきたキリトにとって、この程度は自慢にもならないか。Fブロックを制した上、シノンとのフラグも成立させたし、やっぱりキリトは凄いなあ(笑)。求めている強さは手に入らず、足掻き続けているけどそれもまたキリトの魅力という事で。
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