「ナルト」と「ワールドトリガー」は休載です。「ワールド~」アニメ放映も間近ですね。でも放映時間が……。葦原先生の体調もまだまだ悪いみたいだし、先行き不安だなあ。
巻末の謎の広告が、いよいよ明らかになってきました。ジャンプを愛しているからこそジャンプを越える、ですか。なかなかの意気込みですが、一体どんな本を作るつもりなのか。集英社、社運を賭けるつもりなのか?
冨樫先生の病気は予想以上に重く、「HUNTER×HUNTER」の休載はかなり長引くみたいです。今年中の再開は無理かなあ。前回のラストは覚えておかないと。
Sporting Salt ★★
新連載第3弾。2013年の17号に掲載された読切が連載枠を勝ち取りました。新人の久保田ゆうと先生が、スポーツ医学に挑戦した異色の漫画です。
読切はストーリーは面白かったけど、絵が未熟で女性キャラに色気が感じられないという欠点がありました。今回は無駄なお色気シーンは出さず、普通の少年漫画として描いていますね。連載第1話という事で慎重になっているのでしょうし、前回の読切で自分の欠点を把握して封じたのでしょうか? 自分を知る事は悪い事ではありません。
が、かつての欠点を封じた事で新たな欠点が目立つという皮肉な事態になってしまいました。絵が白いというか淡白な感じを受ける上に、大ゴマを使い過ぎたせいでストーリーまで淡白に思えてしまう。よく考えられたストーリーに対して、絵の書き込みが足りなさ過ぎるんですよ。これは勿体無いなあ。
スポーツ医学というジャンプ漫画としては珍しい分野への挑戦は評価したいし、話の内容も決して悪いものではない。しかし主人公のキャラクターがイマイチ掴めない事、未熟な部分が目立つ絵に関しては厳しく評価せざるを得ない。これは短期で打ち切られるかも。久保田先生、ここから成長できるのか?
僕のヒーローアカデミア ★★★★
おお、掲載位置が急上昇しましたね。こういう作品は好きなので、人気が出てくれて嬉しいです。
他の生徒達もそれぞれの個性を発揮しており、今後の活躍が楽しみですが、今回の主役は出久と爆豪。出久は勝つには勝ったけど、訓練だからこそ出来た無茶による勝利であって、実力で勝った訳じゃない。それに勝つ度にボロボロになっていては、リカバリーガールの能力でも治療し切れない。オールマイトにはちゃんと導いてほしいですね。
そして爆豪。生まれて初めての敗北に加え、自分より強い者がいる事を思い知らされた彼、プライドが中途半端なものだったらヒーローになる事を諦めて、悪の道に走っていたでしょう。しかし彼のプライドは予想以上に高く、出久に対しても見下すような視線ではなく、対等のライバルとして接する。爆豪はヒーローより悪役の方が向いていると思いましたが、今回の敗北が切っ掛けになって真のヒーローになりそうですね。
それに真の悪は、爆豪など比較にならない程に狡猾で残忍。教師になったオールマイトを狙い、動き出した悪の一味。出久達は早くも実戦を体験する事になる?
ONE PIECE ★★★
かつて天竜人だったとはいえ、今のドフラミンゴは七武海とはいえ一般人。なぜCP0を動かせたのか疑問でしたが、世界を揺るがす国宝なんて物が出て来ました。存在自体が世界を揺るがす秘宝とは、かなりとんでもない物みたいですね。ワンピースと関係あるのかな?
オペオペの実には永遠の命を与える能力が秘められていた。しかしその能力を使えば、ローは死んでしまう。だったら使う事は無さそうですね。ローは重要なキャラになったし、彼が死んだら女性ファンが怒るだろうし。
そしてこのタイミングでローの過去編がスタート。あと3年と2ヶ月しか生きられない筈のローが、なぜ16年も生き延びているのか。ドフラミンゴは食べさせるつもりは無かったというオペオペの実を、なぜローは食べる事が出来たのか。そして姿を見せたコラソン。ロートの出会いは最悪の形でしたが、今のローは彼に感謝し、仇を討とうとしている。2人の間に何があったのか、感動の嵐を呼ぶ話になる事を期待。
ハイファイクラスタ ★★
センターカラー&大増25ページ。
第1話は読切版とほぼ同じだったので、ここからがこの漫画の本番と言えるでしょう。未知の領域に踏み出すようで、ちょっとだけワクワクしています。
十五条が六攻特課にスカウトされるのは、まあ予想通りですね。そういう展開にしないと話が進まないし。十五条のHi-Fiの才能が早くも明らかにされたのは意外でした。しかもソクラテスとはねえ。【見抜く】事に徹した才能は戦闘向きではないけど、サポート役としては最適ですね。あまり積極的な性格ではない十五条には、ピッタリの才能でしょう。
しかし説明的な台詞が多くて読み辛く、キャラクターも特に目を引くようなのがいないので、面白い!と人に薦められる漫画ではないなあ。もう少しハジけた何かが欲しいところです。Hi-Fiの謎にはまだ興味が無いので、バトルや人間関係でもっと話を盛り上げて欲しい。
暗殺教室 ★★★★
三村と岡島、E組でも目立たない2人が上手くやってくれました。超体育着を早くも使いこなし、監視カメラの性能と死角を見切った上での偽装作戦はお見事。死神は生徒達の服も脱がせておくべきでしたね。保護色になれる服なんて、予想外の代物だろうけど。
爆弾付きの首輪は簡単に解除される程度の物だったし、捨て石にしたビッチ先生に騙され、烏間からも馬鹿にされる死神。確かに個人スキルは大したものだけど、烏間の言うとおり、ツメも脇も甘すぎる。主人公に勝ってはならない悪役の宿命と言えばそうなんだけど、ここまで言われると伏線を感じますね。死神は2人いて、肉体労働と頭脳労働に分かれているとか?
トリコ ★★★
小松は重傷を負いましたが、幸いここには優れた料理人と再生屋がいる。蘇生包丁と臓器の実があれば、大丈夫そうですね。他の四天王もいるし。
赤の腕を出したトリコは、圧倒的な力でNEOの刺客達を撃破する。IGOのナンバー2だった茂松さえ一撃で倒すとは、ヘラクレスとの戦いの経験によってパワーアップしたのか。まだ倒せたとは限らないけど。
小松を傷付けられたトリコの怒りは、鉄平に向けられる。相変わらずジョアの操り人形みたいですが、トリコの右腕の攻撃を受け止めた力は侮れない。ここで鉄平との因縁に決着をつけるのかな?
ハイキュー!! ★★★
センターカラー。
部を引退した伊達工の3年生達も見守る中、青城と伊達工の試合はヒートアップする。伊達工の新戦力、セッターの黄金川は191.5cmの大型選手だけど、まだまだ未熟な面が目立つ。しかし真面目な性格で努力を惜しまないみたいだし、試合での経験を積めばもっと上手くなるでしょう。烏丸が戦ったら、文字通り大きな壁として立ち塞がりそうですね。
黄金川を加えた伊達工の守備力は、歪ながらも更に堅固になっていた。あの及川でさえ越えられない、脇を通る事さえ出来ない新しい鉄壁。しかし「面倒くさいチーム」とボヤく青城の面々には、まだ余裕がある。こちらも新兵器を出しそうですね。こういう展開では切り札は先に使った方が負ける。この試合、やはり勝つのは青城か?
ジュウドウズ ★★★
大阪の陣で一万五千の兵と徳川家康を素手で投げ倒した怪物、田中柔蔵。いやー、ここまでハッタリをかまされると気持ちいいですねえ。漫画はこれくらいハジケた方が面白いのです。
怪物の血と技を受け継ぐ八破羅村の村人達は、いずれも超人級の力を持っている。外の世界の格闘家では世界チャンピオンでも相手にならないとは、これまたハッタリをかませてきました。面白いけど、これだと華の相手は八破羅村の者でないと務まらず、話が広げられないのでは?
そんな心配もさせられますが、現時点では面白いのでOK…なのかな? 華の前にはまだまだ猛者が現れるみたいだし。華でさえ「少し危ない」と警戒する程の相手は、本物の獣みたいな荒々しさを出しています。常識を超えた八破羅式柔道の真髄を見せてもらいましょう。
食戟のソーマ ★★★
こちらの手を全て見透かしてくる美作に対して、創真は即興の料理法で挑む。その場で考えて料理を作る、かつて人気を博した「料理の鉄人」を思い出します(打ち切られた「アイアンシェフ」の方ではありません)。
しかし即興で作った料理なんて、熟慮して用意された料理の敵じゃない。美作の言葉通り、審査員は美作のビーフシチューに魅了されています。牛と豚のクロスインパクト、園果を助けた堂島は大した漢っぷりだけど、残念だと思う人も多い筈。私もその1人だ(笑)。
勝利を確信する美作ですが、創真は美作の思考を読んでいた? 相手の全てを見透かしてきた美作が、初めて相手の行動を読めず冷や汗を流した。ふむ、これは勝負ありましたね。美作や審査員、そして読者の予想をも越える創真のピーフシチュー、次回で見せてもらいましょう。ワクワク。
斉木楠雄のΨ難 ★★★★★
センターカラーで好きなエピソード投票の結果発表。ツンデレおじいちゃんの話が1位ですか。これには納得ですね。実際、本当に面白かったし。コーヒーゼリーの話も良かったけど、熊五郎爺さんのインパクトが強すぎたようです。
この結果を受けて、熊五郎爺さんが本編にも登場。斉木に心を読まれていると分かっていても、相変わらずのツンデレっぷり。ここまで変わらないとは、呆れるよりも先に尊敬します。
爺さんだけでも面白いのに、燃堂まで加わったら、もう手に負えません(笑)。ツンデレと超天然キャラの組み合わせは危険なので注意。報われなかった斉木父も最後には報われたし、爺さんも良い思いをしたし、誰もが幸せになった見事なハッピーエンドでした。この話も人気になるといいなあ。
火ノ丸相撲 ★★★★
新入部員が入り活気づく相撲部ですが、初心者の蛍には相撲の稽古はキツ過ぎて吐く寸前。稽古だけでも厳しいのに、火ノ丸と小関は経験者、國崎はレスリングの国体王者、素人ではあるけれどケンカの経験値は高い佑真と他の部員は猛者揃い。心が弱い人では入部早々に自信を失い、辞めてしまうでしょう。小関が気を使うも当然と言えば当然かと。
しかし蛍は本気で相撲に取り組んでいる。顔は女の子っぽいけど、蛍は本人が言うとおりガッツありますね。本気でぶつかってくる相手には、本気で応じるのが礼儀。火ノ丸の手加減抜きのぶちかましは、蛍を認めている証拠でもある。ふっ飛ばされても嬉しいだろうなあ。このぶちかましを耐えられるようになれば、蛍も一人前か。時間は掛かるだろうけど頑張れ。
そしてインターハイ前の貴重な実戦の場である新人戦が始まります。今回は団体戦ではなく個人戦なので、火ノ丸の無双っぷりが見られそうですね。他の3人もどこまで勝ち抜けるか楽しみ。あ、でも蛍はまだ初心者なので無理しないように(余計な気遣いかな?)。
BLEACH ★★★
味方を潰して手柄を独り占めしようとしたペペは、リルトットに食われました。無様な最期だったみたいでスッキリしました。愛を武器にしつつ自分しか愛さなかった男の末路には相応しいかと。
霊王宮に乗り込んだユーハバッハを止めようと零番隊が立ちはだかりますが、ユーハバッハを倒すどころか傷一つ付けられない。ユーハバッハの影に潜んでいたニャンゾルのせいですが、こいつがいなくてもユーハバッハは倒せないだろうなあ。一応ラスボスみたいだし。
攻撃をかわされるトリックは判明したけど、零番隊の苦戦は必至。霊王宮を救う為、一護達が空へ飛び立つ。浦原が言うとおり、こういうシーンはBGMがあった方が盛り上がりますね(笑)。個人的にはかなり古いけど「空飛ぶマジンガーZ」を流すべきかと。あるいはエヴァ発進のテーマ。ロボットアニメの発進シーンは、なぜにあんなにも興奮させられるのか。
ニセコイ ★
マルーシャ王女の物語、ようやく完結。千棘の正体はバレたかと思っていたけど、何とか誤魔化していたんですね。千棘の演技力が凄いのか、クライスさん達が抜けているのか。
マルーシャに扮して一条を引っ掛けようとした千棘でしたが、あっさり見抜かれました。2人で過ごした時間は決して長いものではないけれど、とてつもなく濃いものだった。正体に気付いて当然ですね。ラブコメのお約束をちゃんと守っています。
そして物語の方も最初から最後まで、王女もののお約束を守りました。悪い意味で、ですが。最後の記者会見なんて、あまりにも予想通りのやり取りで頭が痛くなりました。「ローマの休日」以降、テンプレと化した展開だけど、この漫画ならではというものが見たかったなあ。今回の一条と千棘のやり取りなんて、別にこういう話でなくても出来る筈です。古味先生、そろそろネタが尽きたのかなあ?
銀魂 ★★★★
今回は最初から最後までギャグ一切無しのシリアス展開。だが、それがいい。奉行所からのエリザベス奪還作戦で銀さん達と戦ったフリーター戦隊 シノビ5も駆け付けて(懐かしいなあ)、御庭番衆の総力戦だと感じさせました。
護るべき民に護られている事実が茂々を悩ませますが、銀さん達も全蔵達も茂々が将軍だから護っているんじゃない。大切な友達だから護りたくて、そしてみんなで生きて帰る為に頑張っている。友達が果たすべき務めとは、地獄の底に落ちても生き抜く事。死を覚悟した全蔵には、死ぬよりも大変な任務かもしれません。
友情を語るシーンは美しかったけど、春雨との戦力差は絶望的に広がっています。近藤と土方もようやく参戦してくれたけど、夜兎族はまだまだ出て来る。一人一人が銀さんでも仕留め切れないぐらい強いのに、それが群れで襲ってくるんだもん。更なる助っ人の登場を期待するしかないのか?
ヨアケモノ ★★★
掲載位置がちょっと上がりました。人気がアップしたのかと思ったけど、この下にいる作品達を見ると……うーむ。
岡田以蔵に宿った獣はウワバミ、つまり蛇。確かにこれ程までに以蔵に合う動物は無いでしょうね。史実の以蔵がどんな性格の人間だったのかは不明な点が多いのですが(坂本龍馬や武市半平太など彼の知り合いはほぼ全員、維新前に死んでいるので。あまり褒められた性格ではなかったのは確かみたいですが)、人斬りとして歴史に名を残した男には相応しい能力かと。
史実とは違い盲目の剣客になった以蔵ですが、その戦闘力は圧倒的。獣刃があるとはいえ子供2人で倒せる相手ではなく、鉄之助は自分を犠牲にして刃朗を行かせようとする。しかし大切な仲間を失った刃郎が仲間を見捨てる筈が無い。この戦いを切っ掛けに、2人は親友になりそうですね。
しかし以蔵を退けたとしても、第一の標的である古高に逃げられてしまっては意味が無い。土方が予備の策を考えており、古高を捕らえてくれる事を期待しましょう。
磯部磯兵衛物語 -浮世はつらいよ- ★★★
長かったマサムネ編が終わった影響で、1話目から磯兵衛はトーンダウン。暇潰しに1日の呼吸の回数を数えてみましたが、本気で努力したせいで江戸が大変な事に。磯兵衛はのんびりダラダラ生きるべし、とは神(作者)もなかなか厳しい事を……いや、そうでもないか。そんな風に生きられたら人生ずっと楽しいだろうし。
2話目は日本のレオナルド・ダ・ヴィンチこと平賀源内が久しぶりに登場。時計の修理をしていたのにタイムマシンを作ってしまうとは、史実の源内を越えてますね。しかし見せた相手が悪かった。磯兵衛がタイムマシンの凄さを理解できる筈が無いし、そもそもタイムマシンの性能も微妙なものでした。動力のエレキテルが人力なのが致命的だなあ。
こうして世に知られず葬り去られる発明がまた1つ。人類の歴史は失敗の歴史でもある、頑張れ源内。でも発明品を見せる相手は選ぼうね。
本当にはなかったし別に怖くもない話(読切) ★★
「ワールドトリガー」の代原として、宮崎周平先生のギャグ読切が掲載されました。
シュールというかちょっとおかしなギャグセンスは相変わらずで、爆笑する程のギャグではないところも変わっていません。でも、以前の「融合くん」よりは面白かったかな。あれが酷すぎたとも言えますが。
それにしても宮崎先生といい、次号掲載される小山ゆうじろう先生といい、ジャンプは時々こういう系統のギャグ漫画家をプッシュするなあ。そして連載させるんだけど、ほぼ全ての作品が短期で打ち切られる。いい加減学習しましょうよ、シュールなギャグと下手っぴギャグは違うって事を……。
こちら葛飾区亀有公園前派出所 ★★
春が出て来る話は昔は読むのも嫌だったけど、最近はそうでもないかな。いや、面白くないのは相変わらずだけど普通に読めるようになってきました。春のキャラクターに慣れてきたのかな? 今回は檸檬も一緒だし。
幼稚園児に旅行の日記を書かせるとは、なかなか厳しい宿題を出す幼稚園ですね。親の仕事の都合で旅行に行けない子はどうするんだろう?
通天閣が改築されたのは知ってたけど、スカイツリーに対抗してというのは本当なのかな? 大阪人ならやりかねない、いや絶対にやると思わせられるのが怖い(笑)。日本一高いビル、あべのハルカスにはいつか行ってみたいですね。1,500円の入場料は高すぎるけど。
空は3連ハインケル、陸は戦車、海はイージス艦によって大阪の治安は守られているそうです。懐かしの西部警察も真っ青になるくらいの重武装だなあ。大阪よりも治安が悪いと噂の福岡・北九州に行くべきでは?
三ツ首コンドル ★★
使い魔を騙して、1つになった100体の悪魔。マシマロでさえ畏れる程の魔力を放つ上、どんな攻撃も効かない不死身で、話す言葉は全て嘘。敵が弱点をバラしてくれるという都合のいい展開にはなりませんか。この辺りはなかなか上手いですね。
強大になった悪魔ですが、ブルーシールの盗賊道具を使えば一体ずつ引き剥がして仕留められる。こちらも上手く考えました。スーは戦うよりも作戦の立案に向いていますね。
なかなか良くはなってきましたが、掲載位置は最下位で残り時間は少ないと思われます。石山先生、ようやく成長の兆しが見えてきたので惜しいとは思いますが、これがジャンプの厳しいところ。近い内に有終の美を飾る事になりそうです。
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43号の感想
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