Free! －Eternal Summer－
最終回。
広い世界を見た事によって、遥の心から迷いは消えました。今まで「泳ぎたいから泳ぐ」という本能みたいな感じで泳いでいた遥ですが、最高の場所で泳ぎたいという新しい夢を実現させる為、これからはタイムや順位に拘っていくそうです。成長したなあ。真琴に対しては、イタズラが見つかった子供のように接していたけど。
まるで遥のオカンみたいだった真琴ですが、彼も新しい夢を持っていました。やはり水泳教室の件が切っ掛けになってたんですね。彼は本当に指導者に向いていると思います。いつか真琴が育てた選手が、遥や凛と競い合うなんて展開になったら燃えるだろうなあ。
より結束を強めた4人ですが、この4人で泳ぐのは全国大会が最後になります。いや、そんな事は無い。泳げる場所がある限り、そして4人がこれからも泳ぎ続ける限り、いつかこの4人で集まって泳ぐ日は必ず来る。迷いを無くした4人が泳いでいる最中に見た景色は、真琴達はそれぞれの最高の泳ぎ方のイメージで、遥はみんなと泳ぐのが最高の泳ぎと思っているという事かな? 埋めた手紙に何て書いたのか、ちょっと気になります。
遥達のリレーは6位入賞で終わり、それぞれの新しい春がやって来た。以前、遥達が見せた桜のプールを再現した凛は粋だけど、掃除が大変だろうなあ（笑）。上京しても遥と真琴の関係は変わらず、凛はオーストラリアで、渚と怜は新入部員と共に再び全国を目指す。本編後の遥と凛が一緒に泳ぐシーンは、遥の夢が実現したという事か。5人の青春と泳ぎは永遠に続く。
総評。1期から見続けてきましたが、とにかく作画が素晴らしい。水を描くのはCGを使っても難しいと言われていますが、水泳シーンはまるで本物の水を掻き分けているかのような出来栄えで、これだけでも見る価値はあります。色々言われているけど、やっぱり京アニは凄い。
ストーリーの方は完全に女性向きで男同士でのやり取りが多かったけど、内容は男の友情と水泳を中心にした正統派の少年物語になっていますので問題ありません。2期は夢を持たない遥の葛藤や、凛を中心にした鮫柄の面々が詳しく語られており、一期とは違う面を見せてくれて満足。しかしやるべき事は全てやった感があるので、3期もしくは劇場版は難しいかな? 本編終了後の「境界の彼方」の劇場版発表にズッコケた人は多そうだ（笑）。
まじもじるるも
最終回。
年末の初詣にるるもに着物を着せる為、バイトに励む耕太。普段はスケベキャラだけど、るるもに関しては家族の一員として大切に思い、苦労を厭わないんですよね。それが耕太のいいところ。井上さんの巫女服を素直に褒めたり、他の女子に対しても丁寧に接している。スケベキャラじゃなければ、もっとモテただろうに。
着物の件、るるもにはサプライズとして隠し通そうとしたけど、西野達にはバレバレでしたね。さすがはH仲間、耕太の事をよく分かっています。同じオカズを愛する兄弟だから……（笑）。
しかし大晦日当日に異変が。耕太だけでなく登場人物全員、るるもの事を忘れてしまった。最終回なので魔界に帰ったのかと、ちょっとハラハラしました。るるものいない日常に違和感を感じる耕太、彼にとってるるもが大きな存在になっているのが分かります。
新年の始まりと同時に、耕太の記憶は蘇った。よかった、るるもが帰らなくて本当に良かった。魔界の監査の為に1日だけ記憶を消していたそうで、着物と櫛のプレゼントも喜んでくれたるるも。照れながらも耕太の手を握るなど、彼女にとっても耕太の存在は大きくなっている。青春してるなあ。
今回はハッピーエンドでしたが、耕太が望む平和な日常は永遠には続かないでしょう。るるもは修業を終わらせなければいけないし、その為には耕太がチケットを使い切る、つまり命を落とす必要がある。この問題をどう片付けるのか、アニメではそこまでやりませんでしたね。2期に持ち越しと見ていいのかな?
総評。「弱虫ペダル」は連載第1話から読んでいましたが、この作品はノーチェックでした。「弱虫～」で正統派のスポ根ものを描く一方、こちらは萌え要素満点の魔法少女もの。同じ作家がここまで違う作品を描けるのかと、渡辺航先生の引き出しの広さに驚かされました。
特筆すべきは主人公の耕太。スケベだけど悪人ではなく、むしろナイスガイ。ヒロインのるるもが惹かれるのも分かる、いいキャラでした。昔はこういうキャラが多かったんだけどなあ。
ストーリーも萌えあり、シリアスあり、感動ありとバラエテイに富んだものになっており、1クール退屈しませんでした。原作のストックにはまだ余裕があるみたいだし、2期放映を期待しています。
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9月24日のアニメ感想
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