2月15日のアニメ感想

仮面ライダードライブ
　ジャッジと名乗り、悪人だけを襲う不可解なロイミュードが出現。悪の怪人なのに正義の味方っぽい行動をする奴の話は今までにもあったけど、いずれも質の高い話でした。真の正義とは何なのかというヒーローものの永遠のテーマに対する各作品の答えが出るからでしょうね。今回の話もそうなりそうな予感。
　正義の味方っぽく見えるジャッジの行動ですが、ロイミュードとしては異色で異常で異物と言える行動です(byブレン)。それにも関わらずハートが黙認しているのは、単純な善悪二元論ではない行動だから。人間の感情を学ぼうとするロイミュードは、様々な人間をコピーして過激な感情を学んでいく。人間の全てを知ったと彼らが判断した時、どんな事をするつもりなのか。
　ジャッジという犯罪者そのものは5年前から存在しており、追田が先輩刑事の橘と一緒に捜査していました。しかし操作中に容疑者が自殺、橘も定年退職して事件は迷宮入り。この時の無念が橘を暴走させてしまったのでしょうか?　いや、ジャッジの正体が橘だったとはいえ、ロイミュードはあくまで本人のコピー。橘が勝手にコピーされた可能性も……うーん、それは無いかな。警察という正義の無力さを知った橘が暴走したという方が話は盛り上がるだろうし。追田には気の毒だけど。
　勘と足を重視して捜査する進ノ介と追田に対して、スマートかつスピーディに捜査しようとする剛。しかし今回はちょっと空回っていましたね。不良集団を見張っていたらジャッジは別の奴を狙うし、変な青年と知り合うし。素顔を晒しての動画配信はヤバいですよ（笑）。ジャッジに憧れているこの青年、単なる脇役にしてはインパクトが有りますね。実はジャッジと関わりあり?

夜ノヤッターマン
　ヤッターマンに忠誠を誓い、ドロンボーを追いかけるゴロー将軍。かつてヤッターマンに命を救われたそうですが、そもそも彼は一体何者なのか。将軍が連れているロボット犬がガリナを殺さなかったところを見ると、ガリナと関係がありそう。死んだと言われているガリナの父親なのかな?
　そのガリナですが、ボヤッキーとトンズラーに鍛えられて少しずつですが強くなっている。でもギリギリではサイコロに便り、精神的にはまだまだかなあと思わせて、ラストでドロンジョと一緒にヤッターマンへの宣戦布告を叫ばせる。この流れにはスカッとさせられました。ガリナが真のヤッターマンになる日は近い?
　執拗な追撃に心が折れかけたボヤッキーとトンズラーは、ドロンジョに引き上げる事を提案する。ドロシーの愛娘である彼女の身を案じてのものだったのですが、ドロンジョにそんな気は全く無い。そうだと分かったらとことんドロンジョに付き合おうと頑張る2人は。なかなかいい大人。「こんな事もあろうかと」なトラップもバッチリ嵌まりましたね。お見事!
　今回は珍しくドロンボーの勝利で終わりましたが、その影ではドロンジョを助けた男が希望を見出しながらも死を迎えていた。相変わらず単純なハッピーエンドにしませんねえ。そしてドロンジョはヤッターマンにデコピンするのではなく、ヤッターマンを倒す事を決意する。ここからが本当の戦いですね。歪んだ正義の暴走を止めてみせよ!


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