2連勝してようやく長いトンネルを抜けた感があるヴェルディ。あれから1週間、充分な休息を取ってのアウェイ仙台戦です。私も久しぶりのアウェイ遠征になります。
前日の深夜にバスタ新宿からの夜行バスに乗車。同日にキンプリの仙台ドーム公演が行われる為、女性客ばかりでちょっと困りました。私の隣の席は男性でホッ。
早朝6時半頃に仙台駅に到着。駅の売店で売られていたおにぎりと豚汁セットで腹ごしらえして、ネカフェで昨夜放送されたアニメの配信版と、ニチアサの番組を視聴。試合は午後2時から始まるので、まだ少し時間があります。歴史ファンの端くれとして、仙台城跡に向かいました。
仙台城は小高い山の上にあり、徒歩で行けるのですが、坂道が急で大変。上りもキツかったけど降りる際は勢いが付き過ぎて、ブレーキを掛けるのに苦労しました。
ですが苦労しただけあって、山頂からの景色は絶景。仙台の象徴とも言える伊達政宗の騎馬像は、地震で破損した為に東京で修復中。見れなかったのは残念ですが、次の機会のお楽しみと割り切りました。
城址を見終わり、地下鉄でいざベガルタ仙台のホーム、ユアテックスタジアム仙台へ。南北線の終点、泉中央駅で降りれば良いのですが、アウェイ席は隣駅の八乙女駅の方が近いそうです。
でもここに思わぬ罠が。ユアスタのアウェイ席では売店は1店のみ。しかも再入場は禁止。私が着いた頃には大行列が出来ていました。
私は泉中央駅で降りて、大勢のベガサポと共にユアスタのメインストリートから入りました。遠回りしましたが多くの店が並んでおり、美味しい仙台グルメを楽しみました。
ベガッ太のふわふわはメインから少し入った場所に置かれていました。人気無いのかな?
この日は昔、ヴェルディのスポンサーもしてくれたオーダースーツSADAのマッチデーという事で、ベガッ太も白スーツを着てました。この格好でもヴェルディの女性スタッフに手を出そうとしてたけど(笑)。
ベガサポも当然大観衆ですが、ヴェルディサポも沢山来ました。ヴェルディがユアスタに来るのは2008年以来、およそ13年ぶりとの事。私がヴェルディサポになる前の話ですわ。それから仙台はJ1に留まり続けて、ヴェルディは上がれなかったのか。切ない。
アウェイゴール裏席は完売、私を含む約500人のヴェルディサポの声援がユアスタに響き渡ります。屋根があるスタジアムは良いですねえ。球技専用だから見やすいし、流石は日本屈指の良スタと言われるだけはあります。
ガノタというか、Gガンファンとしては注目せざるを得ない(笑)。
試合前にはベガルタ仙台の妹分とも言えるWEリーグのチーム、マイナビ仙台レディースからリーグ開幕戦のご案内がありました。カップ戦が終わったばかりなのに、もうそんな時期ですか。ベレーザも頑張ってください。3-0かせ追いつかれてPK戦で負けたカップ戦の事は忘れた!
HTにはベガッ太の妹ルターナが、ベガルタ仙台のチアチームと共にダンスしてました。お初にお目にかかります。いつか兄妹で味スタに来てください。
では試合について。6位とはいえギリギリの状態で、監督が交代した上に最近は勝てていない仙台に対し、ヴェルディは好調の波に乗りつつある。勝てない相手ではない、という思いは私も選手も同じだったようで、前半はヴェルディが押していました。
パスは良く繋がるし、ボール奪取も上手くなった。地獄の7連戦の経験は無駄じゃなかった、この試合勝てるぞ!と思ったのですが、前半はこちらのミスと仙台の好守備が合わさって0-0で終了。嫌な予感が浮かんできました。
決めるべき時に決めないと大変な苦労をする、そんなサッカーの格言は見事に的中します。後半は仙台が反撃開始、パスもボール奪取もヴェルディを上回り、何度もゴールに迫ります。
かなり危ない場面もありましたが、GKマテウスの堅守でセーフ。しかし選手交代しても押される一方で、このままだとヤバい、0-0でも良しとすべきか…と諦めかけていたその時、奇跡が起こりました。
後半31分、何度目になるか分からない仙台の猛攻を凌いだヴェルディ、久々の攻撃。右サイドからのCKを後方に送り、馬場晴也が素晴らしいクロスをゴール前に上げると、これに染野唯月が頭で合わせてゴールネットを揺らした! 染野にとっては長崎戦以来、10試合ぶりの得点は貴重すぎる先制点になりました。
それまではお互い持ちつ持たれつの好ゲームでしたが、点を取った事でヴェルディの選手の動きは再び良くなり、逆に仙台はミスが目立ち、遅れを取るようになりました。こういうのを見ると、スポーツにおけるメンタルの重要性が分かります。
仙台の象徴的な名選手である梁勇基を始め、仙台は攻撃的な選手を入れたり、フォーメーションを変えたりして攻勢を強めます。実際、かなり危ない場面もありましたが、これまたマテウスのナイス飛び出しやセービングで凌ぐ。ヴェルディの正GKは間違いなく彼です。
試合の終わりが見えてきた後半43分、今度は途中交代で入った阪野豊史が決めました。加藤蓮のマイナスからのクロスを深澤大輝がシュートしましたが、ゴール前にいた阪野の足に当たり止まる。しかし、そこで阪野が振り返りながらシュートして自分で決めてくれました。オフサイドでは?とも思われたましたが、審判はゴールを認めました(ヴェルディのサポ席とは離れていたので、試合中は誰がゴールを決めたのかさえ分からなかったけど)。
これで勝負あり。5分のATも危なげなく守り、ヴェルディは13年ぶりのユアスタで今期初の3連勝を決めました。
ゴール裏はお祭り騒ぎ。選手達もアウェイでの勝利のラインダンスを楽しんでやってくれました。
挨拶後、若狭大志がこちらのゴール裏に来てくれました。年齢的に仙台でやるのは厳しいと思ってたけど、見事にレギュラーとして活躍してます。来年も仙台かな? 対戦する際はお手柔らかに。
勝利の余韻に浸りつつ、夕暮れ迫るユアスタを後にしました。この喜びは例えるのが難しい。これを味わいたくて、負ける事も多いしお金も使うアウェイ遠征なんてやってるんですよ。
そして来週もまたまた、そして今期最後のアウェイ戦。相手は残留争い真っ只中のいわてグルージャ盛岡。味スタで戦った時ヴェルディがは2点リードしたけど追い付かれ、堀さんのラストゲームになりました。
あちらは絶対負けられないでしょうが、ヴェルディだって負けたくありません。私も行くので盛岡のホーム最終戦、空気を読まずに勝って4連勝しましょう。頑張れ、東京ヴェルディ!